<川は流れる>

Reiの好きなこと、ここだけの話

昨日から

2010年02月16日 | ジュリー演劇
昨日から、音楽劇「新・センセイの鞄」の稽古が始まったということで、
少し、以前の「センセイの鞄」を思い出してみようかなあ。

いつものごとく2回ほど鑑賞したんじゃないかな。
よく覚えていない。
でも、1回は絶対忘れられなくて。

すぐそばを通ってくれたから、ジュリーが。
2mも離れていないすぐそばを。

あのお芝居では、客席の通路をずっと歩くんですよね。
時折、きのこを観察にその場にしゃがみこんで。

私はそこまでの幸運には恵まれなかったけど、それでもすぐ近くを通ってくれただけでも満足。

あのお芝居がどうしても不満だったのは、老けメイクのひげ&歩き方&しゃべり方。

お芝居を見たときは、原作も読んでいなかったし、映画も見ていなかった(小泉今日子と柄本明の)
お芝居だけ見て、お話の内容にもとても疑問が残った。
これは、本当に原作はベストセラーなのか?
久世さんがどうしても舞台化したいと望んだのは何故なのか?

それもジュリーで。

映画は柄本明である。
まったく違うキャラクターの2人。

小説を読んで、センセイ役、誰をキャスティングするかと自分で考えたとき、
やはり私は柄本明のほうに軍配をあげる。

もしくは他のだれかでもいいが、
ジュリーは違う・・ような気がする。

ツキコさん役は、真紀ちゃんはとても似合っていた。小泉今日子もベスト。
今度の富田靖子さんもイメージが合う。

肝心のセンセイ役のなんとむつかしいこと。

69歳という年齢から、
枯れてしまっているという設定でもないし、
色気を失ってるということもない、
ただ、生真面目で、
センセイ然としてる人だ。

教え子に恋をするというこのお話は、
たぶん、センセイが60歳だったら、もっとリアリティがあり、
ツキコにも感情移入できたかもしれないが、
69歳という年齢はどうなのだろう。

私自身はすごく年配の人でも恋愛対象にはなる。
それは年齢は関係ないと思う。

けれど、この「センセイ」は私が惚れる要素がないのだ。

そうか、今、わかった。

私なら惚れないタイプなんだ、このセンセイは。
原作を読んでもちっとも心が揺れなかった。
センセイに魅力が感じられなかったからだ。

そのセンセイをジュリーが演じるのがとても自分にとってはしっくりこなかったのかもしれない。
大好きなジュリーが、たいして好きでないキャラクターを演じるというのは。
なんと表現していいのやら。

このなんとなく「しっくりこない感」が
久世先生の演出だったから?と考えると、
今度のマキノ先生には、おおいに期待している。

今まではずれのなかったマキノ演出の「音楽劇」
特に「探偵~哀しきチェイサー」は素晴らしかった・・。
今度の舞台は久世先生が再演を望んだもの。

その事を踏まえて、マキノさんは演出されるはずだが、
かえって、まったく違うセンセイを作ってくれるのではないか?という期待がある。

同じセンセイ役でジュリーがどう変わるのかも楽しみだ。

ツキコとセンセイのラブストーリー。
本当にただそれだけのお話なのだ。
だから、若い女性の夢をリアルに描いてほしい。
恋愛は、いくつになってもできるし、
年齢は関係ないし、
そして相手の死も、ぎゅっと抱きしめられる強い女性になれる。

よけいな装飾は一切ない、
純粋なラブストーリーとして、ツキコとセンセイを見たい。

約1ヶ月のお稽古のあと
まず新宿で上演されるこのお芝居。

楽しみに楽しみに待っております。
コメント (8)
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