<川は流れる>

Reiの好きなこと、ここだけの話

「ウサギとリザード」

2011年02月05日 | 
死が僕を捕まえにくるなら
もうちょっとだけ待ってくれ。

あの娘に言いたいことがあるんだ
今、思い出したんだ。

だから
もう少しだけ時間をくれないか。

生きているならすることがある
何か人のためになりたい。

誰かに喜んでもらうにはどうしたらいいのかな。

友達に電話してみたけど
みんな忙しいみたいだ。

僕はきっと必要ないね。

本も燃やした。写真も燃やした。
もう必要ないから。

僕の想い出ってこんなに少なかったかな。

気のいい親友がひとり
僕をなごませてくれるよ。

これでいいかな、こんなものでいいかな。
想い出は嬉しいものだけじゃないから。
無理に作らなくてもいいね。

生きているうちにあの娘に言いたいことがあるんだ。
赤いウサギさえ見つかれば
きっと僕は少し長く生きられて
あの娘の笑顔が見れると思う。
だから

死が追いかけてきても
僕は逃げるから
手を握っていてくれないか。


コメント (2)
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DVD「うさぎとリザード」

2011年02月05日 |  映画
あまり興味はひかれない映画だったのだけど、
まあ、好きな俳優が出てるからと買った1枚。
(ヒョクシのファンは読まないでね。私もファンだけど・・ネタばれありです)


主演のチャン・ヒョク演じる「ウンソル」は心臓の鼓動が一瞬止まる珍しい病気。
それが何十秒と続くと死に至る。
職業は「タクシー運転手」

これが又解せない職業(笑)
だって、心臓の突然の発作があるのにどうして車の運転ができるのか。
客を乗せてるときに、発作が起こったことは?

なんてものすごく突っ込みたくなった。

この最初の突っ込みどころにひっかかって
どうしても完全に映画に没頭できない。

もうひとりの主演のソン・ユリ演じる「メイ」は
幼い頃、アメリカに養子に出され、
実の親を探しに韓国へ戻ってきたところだった。

最初にメイとウンソルが会うシーン。
発作を起こしたウンソルが通りかかったメイの腕を咄嗟に掴む。


ここもちょっと。

見知らぬ男性に急に腕を掴まれたらなんらかのリアクションないですか?
それも相手が苦しんでるようすなのに。
むっとして相手をにらんでるだけなんてありえなくない?^^;

客引きだと思ったのかメイはそのままウンソルのタクシーに乗り込むのです。
今、具合悪そうな人が運転するタクシーに乗って平気ですか?
おなかが痛いのか?くらいに思ったのでしょうか。

運命に操られるように出会った二人。
実は、お互いがお互いの傷を癒すのに会わなければいけない二人だったのです。


というストーリーはとっても良かったです。

ラストシーンも好きだし、
ハッピーエンドのような終わり方もすごく気に入りました。

でも、「観客のあなたが考えてください」的な
この演出の仕方は、あとにもやもやが残るタイプ。
ちょっと監督に詰め寄っていろいろ聞きたくなる。

メイはアメリカの両親に不満があるのだろうか。
娘の誕生日も覚えてない親という設定らしいが
それでも愛されて育っているというところも窺わせる。

メイの背中にはリザード(とかげ)に似た傷跡があり
その傷の理由を知りたくて、何故自分は遠いアメリカに養子にやられたのか
その理由を知りたくて韓国に来たのだ。
けれど、両親は事故で他界していた。

深く絶望するメイ。


この傷の件を見ながら「ママ・・・」という歌を想い出した。
(ジュリーファンならおなじみ)

と、それはともかく
その傷の理由のカギを握るのがウンソルだった・・、
そして、ウンソルは幼い頃みた赤いウサギを探していた。
見つければ病気が治る奇跡が起きる。
そう信じて。

そのすべてがメイとウンソルの幼いころの出来事に通じているというお話し。


叙情的で、映像も主演の二人の美しさも際立って
見ていて飽きない映画であります。

だからいいのか悪いのか、そこんとこどうなの?
見たほうがいいのか、良くないのか?
どうなのよ、
と言われてもさっぱり答えられない映画です。

まあ、3回続けて見た感想がこれです。
ご想像あれ。

コメント (4)
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