「アイランド」

２００５年　アメリカ映画。

私の好きな俳優　ユアン・マクレガー主演なので期待して見たのだが・・。
まあド派手なアクション映画。
見終わった後に、アクション映画につきものの　爽快感とか
何も残らなかったのは何故か～？

よく見たら、「パールハーバー」の監督。
そうだ、あの映画を見終わったときの感じとそっくり。
「アルマゲドン」もそうだった。
なるほど、そうとは知らずに見たけれど納得だ～。

何か映画に大切なものが抜けている。

ストーリーはクローンの話。
ネタバレありです。




リンカーンは自分がどこにいて、なんの為に仕事をして、
どうしてここにいなければいけないか、がどうしても分からない。
いくら考えても、汚染される直前の記憶がないのだ。

そこは管理された社会で、みんな同じ洋服を着て
云わば囚人のような生活をしている。
規則正しく生活し、運動、食べるものも全て決められている。
地球上、唯一汚染されていない「アイランド」へ行くことが
彼らの唯一の目的である。

みんな抽選日を待っている。
抽選で「アイランド」への切符を手に入れることができるのだ。

抽選にはずれてもう何年もそこに居続ける者もいれば
来てすぐに当選するものもいる。
みんな、自分の当選を望んでいるが、誰が当選しても惜しみなく拍手し喜ぶ。
そう、争いのない世界なのだ。

楽園？

でもおかしい、リンカーンは考える。
今、栄養剤を注入しているこのチューブはいったいどこにつながっているのか？
そんな疑問を誰ひとり抱かないのは何故なのか？

リンカーンとジョーダン（女性）はゲームにおいてライバルだ、
なんとなく気があって、いつも一緒にいる。
でも、何故か、男女が触れ合うのが禁止だ、
そしてそれにも疑問を抱くリンカーン。

果たして、そこは巨大な地下組織だった。
成熟し腐敗したアメリカ社会、そんな中、富のある者は長く生きながらえる為に
臓器を、ある企業に注文する。
注文を請け負う会社は、本人の遺伝子からクローンを作り
顧客の臓器が取替時期になるのを待っている。
その時はすぐに、クローンを殺し臓器を取り出すのだ。

その臓器を取り出す時期が「アイランド」だ。

その事を知ったリンカーンはジョーダンと逃亡する。
クローンは植え込まれた記憶しかないはずなのに突然変異したのが
リンカーンだった。


なーんて物語だ。
B級映画なら面白いだろうに・・・。
ハリウッドでものすごいお金を使って作られた映画だから
面白くない筈はない！と思わせる、のが映画会社のお仕事だけど
きっとつらいものがあっただろうなぁ。

第一私は、ユアンはアクション俳優じゃないと思ってるから
走ったり飛んだりする姿を見たいわけじゃない。
スターの使い方も間違ってやしないかい？