1951年邦画 成瀬巳喜男監督作品
主演は上原謙、原節子。
戦後間もない大阪みなみが舞台。
帝塚山でロケが行われたそうだ。
私の生まれる前の映画だから当然白黒だけど、
おそろしく原節子が奇麗でいろっぽい。
なんだか、今の時代にも共通する女の日常の悩みを描いていて
とても63年前の映画だとは思えない・・。
初之輔と三千代は結婚5年目の夫婦。子供はまだない。
東京で暮らしていたが、初之輔の仕事の関係で大阪へ移り住んできた。
大阪では貧乏長屋暮らし。初之輔は証券会社に勤めていたが
薄給だった。
初之輔は可もなく不可もない真面目な夫。
三千代は毎日の暮らしが何か物足りなかった。
家で三度三度のご飯の用意、そして洗濯、掃除。
あっという間に毎日が過ぎていく。
ただ、飯焚きだけの女のような気がして、
うつうつとしていた。
そこに、苦労知らずのお嬢様、初之輔の姪っ子がいきなり東京から訪ねてくる。
見合をして結婚させられそうになったので家出してきた、と。
わがままな彼女をみて、
そして我が身を振り返り、三千代の心は乱れてしまう。
林芙美子原作、川端康成監修となっている。
何気ない日常を切り取り、女性の細かな心理を描くのは
林芙美子の原作ならでは。
朝日新聞連載中、林芙美子は亡くなり、絶筆となった、
その後を川端康成がアレンジした、という経過らしい。
こういう昔の邦画を見ていると
普遍のものがある、という事実に驚く。
なにもかもが変わっていったと
時の流れは教えてくれていたのに
人間の心は今も昔も同じなんだな、と思う。
是非、観てほしい邦画のひとつ。
主演は上原謙、原節子。
戦後間もない大阪みなみが舞台。
帝塚山でロケが行われたそうだ。
私の生まれる前の映画だから当然白黒だけど、
おそろしく原節子が奇麗でいろっぽい。
なんだか、今の時代にも共通する女の日常の悩みを描いていて
とても63年前の映画だとは思えない・・。
初之輔と三千代は結婚5年目の夫婦。子供はまだない。
東京で暮らしていたが、初之輔の仕事の関係で大阪へ移り住んできた。
大阪では貧乏長屋暮らし。初之輔は証券会社に勤めていたが
薄給だった。
初之輔は可もなく不可もない真面目な夫。
三千代は毎日の暮らしが何か物足りなかった。
家で三度三度のご飯の用意、そして洗濯、掃除。
あっという間に毎日が過ぎていく。
ただ、飯焚きだけの女のような気がして、
うつうつとしていた。
そこに、苦労知らずのお嬢様、初之輔の姪っ子がいきなり東京から訪ねてくる。
見合をして結婚させられそうになったので家出してきた、と。
わがままな彼女をみて、
そして我が身を振り返り、三千代の心は乱れてしまう。
林芙美子原作、川端康成監修となっている。
何気ない日常を切り取り、女性の細かな心理を描くのは
林芙美子の原作ならでは。
朝日新聞連載中、林芙美子は亡くなり、絶筆となった、
その後を川端康成がアレンジした、という経過らしい。
こういう昔の邦画を見ていると
普遍のものがある、という事実に驚く。
なにもかもが変わっていったと
時の流れは教えてくれていたのに
人間の心は今も昔も同じなんだな、と思う。
是非、観てほしい邦画のひとつ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます