VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

永遠の桃花通信15

2021-10-23 12:47:02 | 永遠の桃花

少辛が去って、白浅は夜華親子について庭の入口まで行く。

  この時には、夜華は白浅が方向を失っていたと確信している

と思われます。

  今でも 方向音痴なのだと思うと  可愛くて仕方がない夜華。

まだ  素素が全く記憶を失っているとは思っていません。

 

  でも  目を取った自分をきっと許していないかも、

と  恐れもあります。

 

  夜華は頭の中で  忙しく白浅の心をあれこれ推し測っている

 

何と言っても、夜華は頭が良い切れ者なのですから。

 

  白浅は庭の入口に着くと 親子に別れを告げる。

団子にぐずられて、明日にはきっと合流するから

  と言い訳をした。

夜華は横で笑った。「もしや  浅浅は私たち親子と祝宴に

出ることで、何か言われるのを気にしているのでは」

  (浅浅呼ばわりに 歯が浮く白浅)

ほほほと笑って言う「夜華君の考え過ぎですよ」

 

・・・彼の笑みは ますます深くなり、

この時の風貌は往年の墨淵の姿に何割か似ていた・・・

 

  ・・・私はその笑顔にしばらく気を取られていた。

気がついた時には 彼が私の手を引いて言った。

 「浅浅も知っていたのですね、私たちはとっくに婚約

しているのですから  確かに何も気兼ねする必要は

  ないですね。」

 

彼の両手は長く  美しい。何気なく私の左手を取り

  悠然とした表情で  自然な動きであった。

この時の動作 表情は  先ほど私の包帯を取った冷淡な

 人と  まるで 別人のようだ。・・・

 

  白浅は考える。普通の婚約者どうしなら自然な流れだろう

   でも、自分が九万年生きてきた頃に 

ようやく生まれた彼の事を考えると

そうそう婚約者としてそのように振る舞えるほど厚顔ではない。

 

  白浅は いきなり手を引っ込めても 年甲斐もないと考えた。

再三考えて・・・・

・・・私は右手を上げて彼の髪に触れ、意味深長に感歎して言う

「思えば  私と貴方の叔父が婚約した時、

貴方はまだこの世に生まれていなかった。あっという間に

 こんなにも大きくなって、本当に年月の過ぎるのは

あまりにも早い。光陰矢の如し、時というものは

  誠に悲しいものだ。」

 

彼は少し戸惑っていた。私はその流れで両手を取り返した。

  もう一度彼に頷いてから、その場から立去ろうとした。

 

・・・ここで  東海水君が怒り心頭で登場する・・・

  白浅は十里桃林の名を出して  白浅の名を隠し、

自分は桃林に長らく住む者で、折顔の仙使と偽る。

 

  このセリフを聞いた夜華の顔・・・

・・・夜華は軽く私を一瞥した。その両目は

きらめき  明るかった・・・

 

夕べ  桃林で 自分に術をかけて誘惑した仙女は

    やはり・・・白浅に間違いない。

 もしや  素素としての記憶があるから

あのような行動に出たのではないか  ・・・と

  夜華  期待してしまったのでは?

 

白浅が上手に自分をはぐらかしていると思った夜華。

 今だって  水君に大嘘をついている。

自分も負けじと  夜華流の心理戦に突入します。

 

  水君に 宴参加を辞する白浅に夜華は言う。

(しっかり白浅の手を握って)

「たかがお酒じゃないか。仙使は他人行儀過ぎますね」

しっかり握った右手を指して、水君に釈明する。

「本当は小仙は女装している男です。」

  白浅は大汗をかき

東海水君は口をあんぐりとあけて二人を見た・・・

  


永遠の桃花通信14

2021-10-22 10:31:24 | 永遠の桃花

原作では最初から  白浅は顔に包帯を巻いている。

  阿離に抱きつかれて身動きできず、

素素と呼ばれても自分の事とは思ってもみなかった。

 団子の父だ。

  やっと身動きが取れるようになって 目の前の人物を見た。

微笑んで言う 「仙友の目は少し良くないようね。

  人違いだと思うわ」・・・その人の顔・・・

師父の墨淵??いや、違う。

しばし墨淵の思い出に意識が飛び  ボーっとしていると

 いきなり団子の父が  手を振って包帯を取ってしまった!

そして、眉間に手を触れた。

  反射的に目をつぶり、長らく口にもしなかった言葉が出る。

「無礼者!」

・・・『彼の父君は長らく動きがない。さらに長い間の後、

ようやく私に包帯を包みなおしてから、言った。

 「そうですね、私が人違いしたようだ。

彼女は貴女のように怒ることはないし、貴女のような

  美し過ぎる容姿でもない。先ほどは失礼した。」

・・・

白浅は 彼の衣服で 彼がおそらく夜華だと気づく。

  見目麗しい若者がかわいそうに 自分のような婆ちゃんと

結婚するはめになるなんて公平じゃないと憂えるのだった。

 今回のような不敬を働かれても

自分のほうが申し訳ない気持ちで、笑ってごまかす。

  「仙友のお褒め ありがとうございます」

夜華は底なしに深い冷淡な瞳で白浅を見ると

  足早に去って行った。

 

夜華が包帯を取って眉間にさわり 長いこと考えていたのは

  と ここからが私の妄想

 

昨夜  満月の美しい桃林で

  思い出にひたって散策していた夜華。

三百年が過ぎてもなお素素を忘れることができない。

 明日の東海での祝宴には  許婚の白浅が来るというが

とても結婚話しを進める気にはならない。

  でもそれは決め事として、

いつかは彼女を娶らねばならないと わかっている。

 いつしか 東屋に差しかかったちょうどその時、

屋根から人が転げ落ちるのを見た。

 咄嗟に術をかけてその人を受けとめる。

美しい月の光に照らされ  その人は衣の前をはだけた姿で

  抱きつくと あろうことか 

自分のズボンのひもに手をかけ、解こうとする。

  夜華は驚いて身体を離し、その仙女の顔を見た。

強い酒の匂いがする。すると 瞬間、

  仙女が手を振った途端  意識が朦朧となった。

 「素・・素?」

素素、素素・・・貴女なの???

  夢中で抱きしめ  言いようのない歓喜で胸が震えた。

・・・しかし、夜華は何かの術にかかった、と瞬時に気づく。

あまりにも素素を思うがゆえに

  このような幻惑に惑わされるとは。

仙女は幸いにも酔いが回ったのか  眠ってしまっていた。

  夜華は迷魂術をとくと、東屋に仙女を寝かせ

桃林をあとにした。

  月光に照らされた美しい桃林で、幻惑にあったのだ。

 

翌日の東海で、いなくなった阿離を探して

  裏庭に行くと

青い衣服に顔には包帯を巻いた姿の女性に

  阿離が抱きついて 母上と泣きながら叫んでいる。

一瞬  心臓が止まり、早鐘のように波うち、駆け寄ると

素素と呼んで  包帯を外して  眉間のほくろを確かめる。

 

 「無礼者!」と厳しい一喝を受けて  我に返った。

しげしげとみるが、強い神気を放ち、顔立ちはそっくりだが

  ほくろもなく、神々しい美しさで  素素ではないと確信した。

夕べのおぼろな記憶が甦り  あの術をかけた仙女に違いない。

  丁寧に詫び、急ぎその場を去った。

しかし、仙女が後をついてくる気配を感じて

  何か気にかかり  戻ると・・・

女性は二叔父 の妻と話しているところだった。

   話しの筋から、この女性は、青丘の白浅に違いないが

 その仕草は  懐かしい素素のものだった・・・

夜華の心に衝撃が走った。

 

  その後  話しの展開で 朦朧と記憶に残る桃林の女仙が

幻惑ではなく  酔って落ちて来た白浅だと知る。

  夜華は言いようのない喜びに包まれた。

 

 宴会の席で酒をぐいぐい飲む白浅に夜華は言う

「お酒が強いようですね。また悪酔いしないよう、

飲みすぎに注意する事だね。」

 

  白浅はその言葉に納得が行かなかった。しかし、どうせ

手の内は見せてしまった。恨むべきは自分の運の悪さ、

   一切れの婚約によって 彼と私が一緒にいる事が

無理やり決められてしまった。・・・というのが

  白浅の思ったこと・・・

 

夜華の思いは・・これで誰はばかる事なく娶る事ができる💖

  二度と離さない・・・

 

 

 

 

 

 

  


永遠の桃花通信13

2021-10-20 11:10:11 | 永遠の桃花

え~  いよいよ 神回と言われた

  30話行きます。

多くの人がこの回は何度も何度も見返すと言っている。

 かく言う私も  数え切れないほどみてます🤗

ドラマでは 本当に美しく  また、今まで

  素素編が辛くて 涙涙だった分

夜華の心情がより一層こちらの胸を打つ。

  見てる側は 素素が白浅だと知ってるから

やっと やっと 再会出来たね💖という思いがあふれる。

 

  原作では 素素が誅仙台から飛び降りて白浅に戻り

過去の辛い記憶を消した後、この話となっている。

  東海の祝宴前の桃林で、折顔から

少辛の夫君に避妊用桃をあげた話をきかされる。

  5万年前の事件を蒸し返され、白浅は不愉快だ。

おかげで、婚約者が夜華君に決まり、孫ほどの相手で、

  しかも寵愛する側妃と子供までいるのだ。

挙句の果てに  結婚を進める話さえ天族からは来ない。

  少辛を憎む気は無いが 世間中に 白狐が蛇に負け

婚約破棄されたと後ろ指をさされ、孫がいても良い年に

 結婚もできず、ひそかに白浅は気にしていたのだった。

 

東海の祝宴に 土産として、桃花酔をもらい、

  桃林で一泊してから出発するつもりだが、気分悪い。

折顔から 絶対に飲むなと言われたお酒を飲んじゃおう。

 

  東屋の屋根に上がり、満月の美しい風景を堪能しながら

一口二口、いつものお酒と味が違う?

 折顔のお酒は久しぶりだからね。

・・・ところが これが おそらく媚薬入り・・・

 

身体が燃えるよう、体内で血が跳ねる。頭が朦朧として

  理性もつかめず、どうにもならず 衣服をといた・・・

池に飛び込んで身体を冷やそう・・・

 

  ところが、ふらついて屋根から落ちてしまった。

途中で 誰かに受け止められた?

 

 『天地がひっくり返るようなめまい。

白い月明りが十里桃林を照らす。

 枝の先には花が咲きほこり 二歩先の碧瑶池は

うっすら蒸気が立ち昇り、突然燃え盛る炎に姿を変える。

 

 強く目をつむる。身体は焼かれて鋭く痛む。

  微かな冷たさを求めて 目の前の人影に飛びつく。

顔を上げると彼の顎の下、

素肌が露出されている首筋にあたり

  それは冷たい玉石のよう。

手指はもはや自分の意のままに動かす事ができず

  震える手で 私は彼の腰ひもを解き始める。

そうして 彼は私を押しのけようとする。

 私は急いで彼をなだめる「怖がらないで、怖がらないで

私は ただ手を冷やしたいだけ」

 しかし 彼はさらに強く私を押しのけようとした。

十数万年の間 私は 妖力を使って人を惑わしたことが

 なかったが、今夜は非力だ。混とんとした中

意識を集中して彼を見た時、

心の中では不安でいっぱいだった。

 長らくこの種の妖術を使っていないので、

今回効くかどうかがわからない。

彼は明らかに疑惑に感じていて

瞳は深く意図が読みずらかったが、しかし、ゆっくりと

私に腕を回した。』

 ここで 文章は終わっています。

あとは読者の想像にお任せ・・・

 

 衣服の前をはだけた状態で受け止められ

迷魂術を相手にかけたわけです。

 しかも 相手は ただ黒っぽい服を着ている人影

勿論 文章の脈絡に 夜華は登場していません。

 その後も その人が誰とは書かれていません。

 

『鶏が三回目鳴いたとき、私はゆっくりと目を覚ました。

微かに 昨晩はおかしな夢を見たような気がする。

 夢の中 私は艶めかしく、

良家の少年を手籠めにしようとしていた。

 懸命に 少年の顔を思いだそうとするが、

覚えているのは黒い衣服と 十里桃林の妖艶だけ』

 

 このあと、東海で白浅と会った夜華の態度で

この少年が夜華だと思わせるような文章が綴

られているのです。

 こういう表現方法って

すごいわ・・・と つくづく思います。

 次回 私の妄想を・・・( *´艸`)


がんばらない

2021-10-18 19:28:51 | 日記

先日 主人が 知り合いと久しぶりに会った。

 

 主人いわく このお二人が

と~~~っても ラブラブなんだとか

 10代で結婚し 20歳まえには子供がいた

今50代なのに 全然愛情が変わらないんだとか

 

 へえ~~~( ゚Д゚)

そんなご夫婦もいらっしゃるんだ!!!

 

 私には カルチャーショックでございました。

お二人の中には 子供さえ 割り込めないと言ってたけど

 

 そのへんまでは わかりませんよねえ

いるんだねえ 白夜カップルみたいな方がたが・・・

 

 喧嘩もよくするらしいけどね

 

最近 そういえば なんとなく 自分のまわりが

 「楽しい」に変化してやしないか?

 

今日も 娘の心の病院へ行ったけど

 道中 なんか 大笑いしながら運転していたっけ

 

昔の面白い話しなんかして

 

 最近見つけたYouTubeで「神様が見える子供たち」

というのがあるんだけど

 

 なんか 見てるだけで ほっこりし、

気づくと にこにこしてる自分がいるんだよねえ

 

 たしか 4人くらいお子さんがいて

お姉ちゃんも 弟2人も 神様が見える感じるらしい

 下の女の子はまだ 小さいので出番はない

 

長男君は 宇宙人なのだそうだ

 次男君は神社で 神様が見えるし

お祓いもできるとのこと

 次男君いわく 神様からのプレゼントは「苦難」

辛い事 なんだって

 

 でも ありがとう って言えたら苦難は

贈り物のようなものに変わるらしい(なんか そんなニュアンス)

 

 たどたどしい言葉で語られる様々は

私が今までいろんな大人の人たちから聞いたことと一致する

 

 障害なども やはり自分で決めてきたことらしい

身体が自由でも 心が自由に生きられないのが普通の人

 でも 障害ある人は 心が自由なんだよ

 

だそうです。

 地球に人間として生まれることは

「修行」なんだそうですが

乗り越えるには がんばったり あきらめないことを

 しない のが正解で

ありがとう と あきらめて がんばらないこと

 なんだって

 

楽しくしていればいいんだよ

 うわ~~い みたいに 踊ってる次男君が可愛いです(*´ω`)

 

最近自分も そんな感じで なんか幸せなんです・・ 


永遠の桃花通信12

2021-10-17 20:32:57 | 永遠の桃花

そろそろ 桃花の枕上書に手を出してみるかなあ。・・

 

 その中に 

夜華君と 息子阿離(団子)の 母君との添い寝争奪戦

 なる言葉が出てくる・・・という・・・

 

ちょっと笑ってしまいます。

 

 桃花の番外編にも書かれているのだけど

団子が 何かと母君 母君と騒ぎ立てて

 夜華君のそばで夜華君をあやしている(?)白浅を

拉致していってしまうので

 夜華君のご機嫌がすこぶる悪い・・・

曰く

太子殿下は今夜こそもう耐えるに堪えられないと思った。

手を伸ばして白浅上神の胸にある団子をつまみ上げ

 風のような速度をもって 彼の慶雲殿に送り返してきた。

再び 長昇殿に戻った時 

いっそのこと 青冥剣を取り出して

門のつっかえに使い がっちりと門を塞いだ。

 

白浅上神は灯の下で 彼を見て微笑んでいる。

 彼が近づくと 立ち上がって 自ら積極的に彼の首に

腕を巻き付け、美しい両目で彼を見つめ、いつもと違う

 深い気持ちを湛え 絵のように美しい顔をさらに

彼に近づけて漸く言った。「今日の貴方は面白いね。

 団子相手に、何を怒っているのかな?」言いながら

彼の耳元に吐息を吹きかけ、彼の肩の上に顎を乗せる。

・・・中略・・・

団子は門外に座り込んで この上なく悲しく泣きさけぶ

「父君、阿離を中に入れて下さい。阿離は母上と一緒に

眠りたい。父君はどうして阿離を

 母上と一緒に寝かせてくれないの?母上のベッドは

あんなに大きいのに。

 阿離にほんの小さな一角の場所を譲ってくれても

いいじゃないの?うううう・・・・」

 太子殿下がよろめき 白浅上神は 急ぎ彼を支えた。

 

その夜、太子殿下のひそめた眉は 

元にもどることはなかった。

 

( 団子は結局長昇殿の中に入ることができた。・・・

父君は 深刻な表情で彼を見た・・・団子は身震いしたが

 二度とつまみだされないように 母上と自分の手を

ハンカチで結びつけたのだった。)

 

 とまあ こんな具合・・・

 

夜華君は やはり マザコンだったんですねえ( ;∀;)

 番外編は 現在も 作者によって書き続けられている

という情報も入っています。

 

 白夜カップルは人気が高いので

その後を知りたい人がきっといっぱいいるんでしょうからね

 

 あの文章のままを映像化しようとしても

かなり難しい。

 やはり チャオ氏くらいの演技でないと

視聴者に伝わらないと 私は思いました。

 白浅は ヤン・ミーだと 気の強さが前面に出たのか

それとも 監督の演出でああいうふうにしたのか

 原作の白浅は とても優しいです。