週五日記

ボチボチがんばります

萱野さんと柴山桂太さんの対談

2012-07-24 04:00:49 | Weblog

YOUTUBEにて。

世界における資源あるいは、エネルギー獲得

の観点から、世界の産業の発展の歴史を

ながめて、今後の世界の方向性を考えてみよう

という趣旨の対談か?

 

かなり刺激的であった。

 

一番刺激的だった問いは、『イギリスの産業革命は

なぜ起こったのか?』

その問いに対する答えは、『偶然だったのではないか』

 

産業革命をエネルギーが支えるためには、仮に、エネルギーの投入量1とした場合に、10~30のエネルギーの

獲得がなければ効率性はあがらない。

 

つまり、イギリスの産業革命は、綿織業とか鉄道業も、もちろん一因であるが、

かなりインパクトが強いのは、ロンドンの近くで石油がとれたからではないか、

というのが、ほーーーーーーーーーーーーーーーーっと納得してしまった。

 

あと、イギリスの産業革命において、信用経済が発展しており、

資金を、かなり広範囲で集めることが出来たのではないか、という

のも、おもしろい。その理由は、イギリスが戦争するために、国の信用力で

国債を発行し、その国債が流通する市場があったので、産業革命においても、

その市場を利用することが出来たのではないか、ということであった。

 

上記二点については、最近明らかになった研究のようにいっていた。

 

あと、議論全体で資本主義は今後どうなるのか、ということを取り扱っており、

資本主義は、もう行き詰っているのではないか。つまり、大量生産・大量販売は、

もう難しいのではないか。なぜならば、中国・インドも、いずれ大量生産・大量販売は

行き詰るだろうし、人口爆発(90億人まで)が起これば、エネルギーや資源(食料、石油)

が足りなくなるのではないか。そのときに、太陽光発電は、代替エネルギーとして、

かなり投入量とアウトプットの効率が悪いエネルギーではないか。

だからといって、石油はないし、原発が危ないから、農業といっても、

農業だってエネルギー効率が悪いから90億人の人を支えられないのではないか。

それに、確かハイデガーをひいていたが、人間は、テクノロジーが生まれた後には、

テクノロジーが人間をひっぱっていくので、うまれたテクノロジーを無いものとして

考えることすら出来ないのではないか?とあり、

科学は、科学で乗り越えるべきといった趣旨の『吉本隆明』さんの文章を思い出した。

 

 

コメント
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