YOUTUBEにて。
世界における資源あるいは、エネルギー獲得
の観点から、世界の産業の発展の歴史を
ながめて、今後の世界の方向性を考えてみよう
という趣旨の対談か?
かなり刺激的であった。
一番刺激的だった問いは、『イギリスの産業革命は
なぜ起こったのか?』
その問いに対する答えは、『偶然だったのではないか』
産業革命をエネルギーが支えるためには、仮に、エネルギーの投入量1とした場合に、10~30のエネルギーの
獲得がなければ効率性はあがらない。
つまり、イギリスの産業革命は、綿織業とか鉄道業も、もちろん一因であるが、
かなりインパクトが強いのは、ロンドンの近くで石油がとれたからではないか、
というのが、ほーーーーーーーーーーーーーーーーっと納得してしまった。
あと、イギリスの産業革命において、信用経済が発展しており、
資金を、かなり広範囲で集めることが出来たのではないか、という
のも、おもしろい。その理由は、イギリスが戦争するために、国の信用力で
国債を発行し、その国債が流通する市場があったので、産業革命においても、
その市場を利用することが出来たのではないか、ということであった。
上記二点については、最近明らかになった研究のようにいっていた。
あと、議論全体で資本主義は今後どうなるのか、ということを取り扱っており、
資本主義は、もう行き詰っているのではないか。つまり、大量生産・大量販売は、
もう難しいのではないか。なぜならば、中国・インドも、いずれ大量生産・大量販売は
行き詰るだろうし、人口爆発(90億人まで)が起これば、エネルギーや資源(食料、石油)
が足りなくなるのではないか。そのときに、太陽光発電は、代替エネルギーとして、
かなり投入量とアウトプットの効率が悪いエネルギーではないか。
だからといって、石油はないし、原発が危ないから、農業といっても、
農業だってエネルギー効率が悪いから90億人の人を支えられないのではないか。
それに、確かハイデガーをひいていたが、人間は、テクノロジーが生まれた後には、
テクノロジーが人間をひっぱっていくので、うまれたテクノロジーを無いものとして
考えることすら出来ないのではないか?とあり、
科学は、科学で乗り越えるべきといった趣旨の『吉本隆明』さんの文章を思い出した。