ポール・マッカートニー、11年ぶりの来日公演に行って来たわけだが・・・。
もちろんポールのライブはウイングスの時からライブに行っているので・・・と言っても、
ご存知のように1980年のウイングス来日の時はマリファナ所持で捕まっちゃったんで、
観れていなんだけど、そのあとは全部行ってる。
リンダ健在の時もちゃんと行ってるし、今回も以前とそれほど変わらないだろうと思って
いたんだけど・・・。いや、それでも相当感動はしたよ、以前も。やっぱりあのポールが生で、
今、演奏して歌っているのか・・・・!と。
で、今回ね、年月が経ったってのも手伝ってか、なぜか随分感動したんだなあ。
やっと生の歌と演奏を聴けたって感じかなあ。
それも正直言って、ここまでの往年のロックスターでこの歳なら、正直多少のヘロヘロ感と
言うか、実際「ああ、しょうがないな」ってパターンも凄く多いんだけど、ポールの場合は
バンド全体も歌も演奏も超一流で、もう普通に「凄くうまい」んだよ。もう脱帽で、普通に
歌と演奏のうまさにも感動しちゃう。
周りのお客さんも出てくるセリフが「ヤバイ」とか「うぉ~」とか感嘆詞が多いと言うか(笑)。
一緒に行ったM君は思わず目頭押さえてました。内緒にしてくれって言ってたけどバラしちゃった。
いいじゃん、俺もヤバかったんだから(笑)。
ま、セットリストは興味ない人もいるだろうから載せないけど、実は予備知識を入れないで
行ったのね、わざと。やっぱりネタバレしてない方がいいじゃん?
ま、それでも多少はわかるし、定番曲はやるのは当たり前だと思ってはいたけど、
それでもやっぱり「この曲!?」ってのも多くて、凄く面白かったよ。あっという間の3時間。
もっともっと聞きたい、あれもこれも!ってなっちゃうんだよね。
セットリストは初日と変わらなかったみたい。この辺もポールらしい。他の日とあまり差別しないと言うか。
個人的にはなんと言っても「Another Day」
これは泣きそうになった(笑)。「And I Love Her」なんかもびっくりだけどさ。
「Jet」が聞けなかったんだよ。その代わりに「Listen To What The Man Said(あの娘におせっかい)」
だよ。!これは個人的には◎。いやー「Jet」ももちろん捨てがたいし、大盛り上がりになったはずだけど、
「Jet」はライブバージョンがたくさんあるからなあ。
「I’ve Just Seen A Face」は11月19日東京公演では、「Things We Said Today」だったらしいけど、
これは迷うけど、う~ん、どっちでもいいや(笑)。
まあ、もちろん、ソレをやるならアノ曲をやってくれよってのもたくさんあるけど、一人一人好みが
あるからしょうがないよね。
「Live And Let Die」でまさかパイロが出るか!?と思ったら凄い炎で、KISSのショウかと思った(笑)。
ウイングス時代と全然変わらない凄い迫力で、ポール大丈夫かと思ったよ(笑)。
ところで、やたら日本語をしゃべっててさ。「ドモアリガト」「ミンナジョーズデスネ」みたいなことを
言っていたと思うんだけど、だんだんジャッキー・チェンに見えてきちゃって(笑)。
最後に「ゲンキデネ」なんて言ってたけど、思わず客席から「お前もな!」って突っ込まれてたけど、
本当だよ(笑)。「See you next time」って言ってくれたけど、本当か!?
それにしてもね、こんなところを感心している人もいないかと思うんだけど、ポールはたくさん
楽器を持ち変えるのね。ヘフナーベースはもちろん、ピアノ、それからギターはエレキも何種類も
あるし、アコギも何本か持ち変える。その際にさ、普通なら軽くジャランって音出し確認するじゃん?
ちゃんと音が出るか不安だし。でも絶対にやらないの。無駄な音は一切出さない。
MC中もそう。余計な音は出さないし、当然、他のメンバーもそう。アマチュアバンドがいかに
ステージ上でうるさいか(笑)。MC中もヘタするとドラムとかスネアの音チェックしたりしてる人も
いるよね。弦楽器も音出してチューニングしてるとか。ノイズ出っ放しとか。
ポールのライブは一切ない。無さすぎて、俺なんか、ひそかにバイオリンベースの素の音、
つまり演奏が始まる前に少しでもボボーンって弾いてくれれば、バイオリンベースだけの音が
聞けるんじゃないかと楽しみにしてたんだけど、全然弾かないから素の音はわからずちょっと惜しい(笑)。
MC中はドラマーがハイハットでリズムを刻んで、それにポールがカウントを取って曲が始まるのが
多かったな。あれだけ頼りになるドラマーだと頼もしいな。