教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

10年!

2013-11-29 | 音楽的アドバイス

石の上にも10年!

 

持続中なんで特に10と言う数字に感慨はない・・・と以前書いたけど、

ま、確かにそうだけど、でも色々なことを思い出すのは確かだよね。

 

始めた頃は、なんでもいいからバンドを入れたいわけよ。

今みたいに、いいアーティストを!って思うんだけど、それもそうだけど、

まずはどんどん入れたい・・・と。

で、なぜか応募してくるのがパンク系が多くてね。

機材を手荒に扱うのもたまにいて、卓から怒鳴ったこともある。

凍りつく店内&スタッフ(苦笑

あと、一回、バンド同士がケンカしそうになって、止めたこともあったな。

そのときは一個の方のバンドが圧倒的に悪かったんで、もう一個の方に

あとで電話して謝ったよ。

それと当時のブッキングマネージャーが若干ヘマをして、金銭トラブルを

したまま、何も言わずにバックレた(苦笑

バンド側のトラブルをうまく処理できなかっただけなんだろうけど、

何も、理由も話さずバックレなくても・・・。

 

若干トラブルメーカーみたいな人間もいたけど、やっぱりそういう人は

だんだん離れて行くね。

俺もその時は、なんでもウエルカム!路線だったんだけど、やっぱり、

人間的に問題ある人は他の人に迷惑かけちゃうからね。

そういう人がいると他の人たちが来れなくなっちゃうし、どうしても

俺一人だけじゃ手に負えなくなっちゃう。

 

あと、ベース貸したら、そのまま返って来なかったやつもいたなあ(苦笑

壊れて困ってるって言うから、信頼して貸したけど戻って来なかったわ。

これまたバックレられちゃった。

 

それでも2番目のブッキングマネージャーが決まったあたりから、

だんだんいいアーティストが集まるようになってくれて、

11月30日にやる10周年記念イベント第2弾にはT☆ROCKSの

初期常連メンバーと言えるアーティストが来てくれます。

 

上記した様な大変なことや、裏切られたかなあとか、頭に来た出来事も

あったし、関係ない周りの人から攻撃されることもたまにはあったんだけど、

(チャラチャラしていいかげんにやっていると思われるのかも知れないけど)

その時は大変傷つくし悩む。どんな仕事も同じだよね。

 

(突然ですが)昔、アントニオ猪木がさあ、前田日明の事を聞かれて(二人は仲が

悪かったのね)「別になんとも思っていないよ。昔のことは忘れちゃったよ」って

言っていて、嘘だろって思ったけど、結構本当かもなあ・・・って最近思う。

 

最近、色々思い出すときに、「怒り」の方ってだんだん薄れて行くなあって

思うんだよね。憎しみとかも薄れて行く気がする。

その代わりと言ってはおかしいかもだけど、自分にしてくれたことの

「感謝」の方がどんどん大きくなって行くんだよなあ。

自分やT☆ROCKSのために人がしてくれたことって凄くしっかり刻まれていて、

これが大きくなって行くんだよ。

好感度上げようと思っているわけではなくて(笑)、本当に、人の恩とかやさしさ、

思いやりとかが大きく思い出となって残って行くのね。

だから大げさに言うと「なんで怒っていたんだっけ?」って、思うこともある。

あ、ボケて来ただけか?!

 

成長していくってのはあるかもね・・・。

俺だって、若いころはそれなりに鼻っ柱も強くてツッパることもあったと

思うんだけど、仕事して、今みたいに全責任が自分にかかってきて、

人の予定を左右している仕事、もろに人と接する仕事、商品としてもそうだけど、

それと同時に自分も売っているような仕事をすると、やっぱり自然に成長して

いくのかなあって思うときもある。

自分勝手や自己中、思いやりがなく自分が王様だったり、いいかげん、ブレたりしてたら、

信用されないし、付き合っても楽しくないから人が離れて行っちゃうもんね。

これはきっと誰でも経験あると思うし、これから実感していく人もいるかも知れない。

全部自分の思う通りにはいかないことも出てくるし、相手を立てなければ

いけないことも出てくるんだよね。こっちが正論を言ってもダメなときもある。

ここは大人になって相手の言う通りにしておく方が話しがまとまる・・・ってこともある。

そういうのは「社会になじむ負け犬行為」とは違うと思うね。やはり人間的に大きくなる

ってことなのかなとも思う。

それを拒否して歳を取って行く人もいるかも知れないけど、それはその人の生き方だから

周りや自分がつらくならなければそれでいいんだけど・・・。

もちろん「これだけは」って自分が思うときは曲げないけどね。

 

今は好きなアーティストや信頼できる人たち、人間的にも大好きな人たちしか

来店していないパラダイスみたいな店になっているけど、これからもずっと

素敵な空間にしていきたいなあと思っている今日この頃。

毎月厳しいけどさ(苦笑

 

若い人たちも素晴らしい人たちばかりだよ。

才能がある人も多いし、真剣に音楽やステージに懸けている人たちばかり。

そりゃ、真剣に聞くし、アドバイスするよ。凄く純粋。

よく「あれじゃ全然ダメだ」って言ってくる評論家みたいな経験豊かな人もいるけど、

それも逐一あってる。でもいい部分も見つけて教えてあげないとね。

ファンになっちゃう人もいるよ。素晴らしい音楽を奏でるんだよ、若いのに(笑)。

びっくりだよ。本当に普通に「凄くいい曲だ!!凄いよ」って興奮して言っちゃうよ(笑)。

 

演奏は、凄いってのはまあまあいるけど、演奏で極上に凄いって人はさすがに

そう滅多にいないかな。「うまい」より「気持ちがいい演奏」ってことね。

音楽的に気持ちのいい、心地よい演奏ってなかなか難しいんだよねえ。

最近身近では、音楽教室で講師をやってくれている浜田先生だね。

非常に音楽的。奏でているってこういうことだなって思うね。うまいのは当たり前だけど、

気持ちのこもった音楽を奏でているって感じ。

やっぱり教えられることだけあるよ。