と言うわけで、いまさらシリーズは続きます。
この女子のような選択のDVDレンタルですが、お次は
アナと雪の女王~少しも寒くないわ~です。
奇しくも”風立ちぬ”とは正反対のような映画でした。
”風立ちぬ”が一人で拘りまくって、自分の好きなシーンを好きなだけ
緻密に描いた作品だとすると、こっちは多数が頭をひねって、いかに
売れるか、いかにヒットするか、いかに見ている人を退屈させないで
最後までひっぱれるか・・・などエンターテイメント性を重視した作品では
ないかと感じました。
まあ、ややおかしな部分はあるにせよ、退屈しなかったことは確か。
時間が短いことを差し引いても、計算されているなあと思うね。
例えばスティーブンスピルバーグの映画のように、退屈しそうなシーンは
長く続けない・・・みたいな。そろそろアクションが来るかなとか、そろそろ
展開が変わるかな・・・みたいなことを計算して入れていく感じ。
”風~”はそんなことおかまいなしに好きなシーンを好きなだけ入れる・・・
って印象だったんだけど。
感心したのは、ここまでアニメの動きが来ているのかってこと。
表情なんだけど、こんなに生き生きとリアルに細かな表情を出すのかとちょっと
驚いたね。静止画を見ると眉毛は変に八の字だし、目は釣りあがってるし、え?
中国人?って思えそうなんだけど(笑)、動いているのを見たら納得したわ。
こういう作画も計算して作っているんだろうなあ。無味無臭の美人じゃなくて、
覚えてもらえるように特徴のある顔立ちにして、ポスターも表情を作って。
こう言うのはチームでやらないと出来ないだろうな、悔しいけど。
俺だったらこんなおてもやんみたいなほっぺの女の子にしないよな。
でもこれだから人々の心に引っかかって忘れないポスターに仕上がるんだろうな。
比べるわけじゃないけど、最近の人間を主人公にした宮崎アニメの顔ってどれもこれも
おんなじでしょう。性格もほぼ同じだけど、顔立ちはいつも同じ。まあ、それはそれで
安心できるしいいんだけどさ。ちょっと印象が薄い感じがするんだけど。
まあ、ストーリーなんかはここまで大ヒットするほどのもんでもないとは思うけど、
結局登場人物が魅力的に描かれていることや、ミュージカル風な歌の部分も
大きいんだろうね。劇中歌って大きいんだな。確かにタイタニックのときも
そうだったし。”風~”に関しては最後に流れる荒井由美のひこうき雲があまりに
素晴らしくて最後まで聞いちゃったよ。もちろんよく知っている曲なのに、ああやって
映画の最後に流れると違う感動があるよね。