最近気になることに、演奏後や転換時にアンプの電源が入っている状態を
表すランプが点いていて楽器が刺さっていないことが多々ある。
ま、つまりは、電源を落とさずに楽器を抜いてそのまま引き上げてしまっている
わけだが、そういう場合は当然のごとくもれなくボリュームやEQ類もご丁寧に
演奏したときのままで保存されている。
ボリュームをゼロにしてEQ類を最小、あるいはフラットに戻して、電源を落としてから
楽器を抜いて引き上げるってことを知らないのだろうか。
知っているけど、イキっているのだろうか(笑)。
ルール守らない俺ってカッケーと思っているのだろうか。
真空管を使っているアンプなどの場合はスタンバスイッチを切って、主電源の方は
落とさない方が良い場合もあるけど、スタンバイスイッチがないアンプはせめてボリュームを
ゼロにしてシールドを抜いてもらいたいものだ。
さして影響はないかも知れないけど、あれはバリっと言う耳障りなノイズが出ないためだけ
ではなく、スピーカーに不必要な衝撃を与えて負荷をかけないためにボリュームを
ゼロにする意味もあるのだよ。
また、アコ系の方で、ステージが照明効果で暗くなるので譜面台を照らすライトを
欲しいと言う人がいて無料貸し出ししているのだけど、これまたずっとライトを
つけっぱなしで帰ってしまう人も多い。
ま、忘れちゃうんだろうけどね。こっちも気を付けていないと最後のリハが終わって、
オープンして、その後スタートするまでずっと点けっぱなしってのも珍しくない。
すべて気を付けて見て回らないと、本番で電池切れってこともないとも限らない。
マイクスタンドも何度も言っているが、まだまだ角度調整用のネジ類を緩めずに、
そのまま力任せにグイグイ角度を変える人がいて困る。
逆に物凄く強く締め上げる人もいて、素手で容易には元に戻せないほどきつく
締まっているときもある。ネジ山がつぶれるのも仕方ないわなー。
特にドラム用のスタンドはきつく締め上げがちなんでネジ山が傷みやすいね。
適切、適当な力で締めて欲しい。やっぱり安くても1本1万円弱はするものでしてね・・・。
それと機材の話ではないけど、自分の楽器をアンプに刺しっぱなしでその場を離れる場合、
足元にミュート機能があればミュートをすればいいしミュート機能のあるチューナーなどを
挟んでいるならそれでも音をゼロに出来るので安心してその場を離れることが出来る。
ない場合の一つの方法としてはアンプのボリュームをゼロにしてしまえばいいわけだが、それだと
元に戻すのが不安な場合もあるし、ベースの場合はアンプに行く前にDIで信号をパラって
いる場合がほとんどなので、アンプから音が出なくても楽器自体から音が出てしまえば
ミキサー側で信号を遮断していない限り、PAスピーカーから音が出てしまう。
なので(ミュートが無い場合)一番いいのは、楽器のボリュームをゼロにしてしまうこと。
こうすれば一番手っ取り早くかつ安全。
なぜ、こういう事を言っているのかと言うと、弦楽器は音が鳴っていない状態で楽器スタンド
などに立てかけても、何かの小さな振動で弦が震えてしまい、結局大きな音になってしまうことも
多々ありえる。放っておくとハウリングまでしかねない。そのときに持ち主がそばにいなかったら
面倒なことにもなる。
以上のようなことからアンプに楽器が刺さった状態でその場を離れる時は短い時間でも
ミュートをするか、そもそも音が鳴らないように楽器自体のボリュームをゼロにしておく習慣を
付けることをお勧めする。
自分はミュートとしてパッシブのABボックスを使っている。LEDもついているが、どちらに信号が
流れているか確認するためだけに使用する。赤がミュート、青が出力。目視できるので間違いが
少ない。また完全に音を消すことも出来るし、当然音を消してチューニングすることも出来るし、わざと
”音を出したまま”チューニングすることも出来る。これは耳で聞いてもチューニング出来るように
しておくとさらに間違いが減るからなんだ。
楽器をおいて離れる場合でもミュートをポンと押して、無造作にスタンドに楽器を置いて
離れられるので安全便利。弦振動を殺しながら気を付けてスタンドに置く気遣いも必要ない。
ミュートを押しちゃえば誰にも迷惑がかからないのがいいよね。
ギターの人もね、これ結構エチケットなのかなあなんて思うけど、アンプではなく足元の
エフェクターで歪ませている人、楽器のボリュームをいくら絞っても歪エフェクターが
ジーってノイズを出している場合ってあるよね。そんなときもエフェクターの最後に
ミュートやボリュームペダルをかましておけばそのノイズも減るんじゃない?
VOがMC中にずっとシャーシャー言っているのもスマートじゃないなあなんて思うんだけどね。