レコードって割と大きいよね。
ドーナツ盤(45回転のシングル盤)はそうでもないけど、LPに
なると今見るとかなりでかい。
10枚もあった日にゃ場所もとるし結構な重量にもなる。
これでやっと8~10曲くらい収録だもんねえ、今考えると
コスパ悪すぎ(笑)。
ただ、こう・・・”所有している”感が凄いんだよね。
何と言うか、”このLPを持っていると言うことは意味がある”って
言うか、”これを選んだんだよね?”って言う信念みたいなものが
感じられる気がするんだよね。
「あんまり聞かないけどなんとなくmp3プレーヤーに入っちゃってます」では
決してない感じ。
”音楽の配信”って便利でいいと思うけど、その”扱いの軽さ”って
”存在感の薄さ”にも繋がる気がする。
レコードってジャケットや歌詞カードなんかも含めて一枚の芸術作品みたいな
雰囲気があるんだけど、曲だけをデジタルで購入って言うと、お手軽な
感じでね。”それを選んだ、とか、それを所有している感”が薄い気がして。
若い子が「好きな曲はよくユーチューブで聞いてます」なんて言うことが
あるんだけど、そうなんだよね、”所有はする必要が無い”と言うか。
大げさに言うと、所有すると言うことはそのアーティストとその曲が
好きで、それを世間に公言しているのと同じような意味がある気がするんだけど
ユーチューブなんかだとそこまで重くない感じだよね。
だから悪い、というわけではなくて、それだと音楽自体も軽く扱われても
仕方がないかなあ・・・とも思う。
昔はレコードを買うときは「このレコードは一生聴くぞ」くらいの覚悟で買った
ものだけど(笑)。
あとはあれか、コレクション的な意味合いか。
好きなアーティストのレコードは所有していたい的な。
洋楽のレコードなんかだとやっぱりジャケットとか内ジャケットの
写真やポスターが貴重だったし、見開きLPなんかだと嬉しかったよね。
でっかい絵本みたいで。
最近はAKBやジャニーズ方向を除いてそういった気持ちは希薄に
なってきているのかな。
にしても、昔のレコード、特に洋楽の煽り文句は結構ひどくて(笑)、
「来日記念盤!」はまだいいとして「決定盤!」とか「本命盤!」とか
いまいち意味の分からない煽り文句が踊ってたな。
邦題のつけ方もいいかげんで、たまに恥ずかしいのもあったよね(笑)。
「恋はドッキリ」「あの娘におせっかい」「スリルがいっぱい」
「恋することのもどかしさ」・・・・枚挙にいとまがないけど。
ビートルズの「Boys」って曲が「こいつ」だったのにはびっくりした(笑)。