14歳の少女ソフィーのもとに見知らぬ人物から届いた手紙。
そこにはたった1行「あなたはだれ?」とだけ書かれていた……。
『ソフィーの世界 - 哲学者からの不思議な手紙』
ヨースタイン・ゴルデル著 池田香代子訳
日本では1995年発行の有名な著ですが、そのボリュームに
なかなか読むことが出来ず(笑)。今さらながら拝読。
物語的には軸が二つあって、一つは普通にミステリーな部分、
それともう一つこちらが最重要であろう部分として、
ソクラテス、プラトン、アリストテレスからキリスト、
デカルト、ヒューム、ロックなど、そしてキルケゴール、
フロイト、マルクスに至るまで哲学、思想などが
これでもかと言うくらいてんこ盛りに説明されている。
もちろんそれでも全く全然足りないのは言うまでもないんだろうけど
かなりわかりやすく説明してくれているのではないかと思う。
自分も特定の哲学者の哲学書と言うのはキルケゴールくらいしか
読んだことはなく、”哲学を説明してくれている哲学入門書”を
何冊か読んだくらいなので上っ面しかわからないのですが、
人間長く生きてくるとこういった事にも興味が出てきますね(笑)。
いや、昔から心理学的な方向は嫌いではなかったんだけど、哲学は
また違うベクトルだもんね。
俗世間に夢中なうちはおそらくまったく必要のない分野。
むしろそっちの方が健全な状態だと思う。
特別に哲学書は勧めもしないけど、ただ道徳的はおそらく
良いことが書いてあるんで本当は全人類が一度は読んで
おくのが良いのではないかと個人的には思う。
単純に書くと”人間とは何か””この世界とは何か””道徳とは”
みたいなことが主にスコレーされている。