コミュニケルーム通信 あののFU

講演・執筆活動中のカウンセラー&仏教者・米沢豊穂が送る四季報のIN版です。

歎異抄ちょっぴり・・・

2009-05-12 | Weblog
先般のカウンセリング研究会での「歎異抄に学ぶ」はお陰さまで、好評のうちに終えることが出来ました。
これまでにも幾度と無く歎異抄講話をさせて頂きましたが、殆どがカウンセリング研究会の会員や、それを学ぶ方々対象でした。しかし今回は公開講座でしたので、初対面の方々も多く、年代もやや高いこともあり、とても熱心に聞いて下さいました。
さすが仏教王国、或いは真宗王国と称される福井です。単に知的関心からというよりも、自分の信仰のうちから求められるという感じでした。有り難いことであります。

実は私め、恥ずかしながら浄土真宗本願寺派の僧籍があります。元より寺の生まれでもなければ、僧侶の仕事をしている訳でもありません。なぜ僧籍を持つに至ったのかは、ご縁という他にはないと思います。

私の講話の内容についてブログupや書物にというご要望も頂いておりますが、とてもそれだけの器量はありません。
会員の中から「歎異抄とカウンセリングについては?」つまり、その接点は?という質問を頂きましたので、少し記しておきます。

悩みや苦しみの中にあって、自らの「気づき」がカウンセリングだとしますと、歎異抄の世界(お念仏の世界でもあります)は「気づかされる」のだと思います。
私はカウンセリングの「気づき」も、実はこの「気づかされる」ことだと思うのです。「念仏申さんと思い立つ心の起こる時・・・」とありますように、起こるのです。「起こす」のではないのです。それが即ち「他力」なのです。

私の周りにも仏教をあれこれ学ばれている方も多くあります。私のような無学の者には難しいことは解りませんが、ただの物知りになるよりも、この小部の書・歎異抄にふれて、自身の信仰(生き方)になって頂けたら何よりの喜びです。

つづきはまた何かの機会に。ごきげんよう。
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