- 法律・条例を読み込み、印刷して窓口に持ち込み、申請する。
- 支援者同伴で窓口に行く。または支援者に事前電話するよう依頼する。
信頼関係を構築するには、まず、相手の立場やニーズを考えるために相手のことを全力で知ろうとする。同時に、相手に気に入られるよう、相手に合わせる。神田橋先生をはじめ、信頼する人たちは皆、これはやっている。
私が支援でやってきた知的重度の人の場合、相手に呼吸を合わせる。話を合わせる、後ろからついてくる。振り向きざま振り向かれざま、笑顔で答える。
「私はあなたの味方です」
と、いうことを、全面的にアピールしたものだった。私が支援職だった時は。
これは教科書にも書かれているし、先輩たちからも実地指導されてきたこと。
基本のき。の話。皆さんもいろいろ営業されていてわかると思う。あなたは商品を強引に売りつける人から物を気持ちよく買うか?
私なら、信頼関係のできている商売人と取引したい。「この人なら、信用できる」という人と、取引はしたいものだ。
信頼関係を大事にする商売人は、当然これには支援職なども含める、お客様の利益を考え、自分の組織の機能や利益と結びつけ、雑談などからお客様の置かれた立場やニーズを知り、お客様に合わせつつ信頼関係を構築し、信頼関係ができたところでようやく「指導」をしても、いくつかの提案のうち一つくらいは聞き入れてくれるのだと思う。
信頼関係構築による支援や商売は時間がかかってどんくさいから、お客様を騙したぶらかし重大な事実を隠して売りつけるとか、お客様を半ば監禁し心理的に恐怖威嚇して支援に従わせる、とか、そういうのはそういえば、昔からあったな。
だからそういう組織からは、全力で逃げるだけだよな。
なぜこれを書くかというと、自分は支援職の時にこの信頼関係を大事にしてきた。ということだけでなく、今受けている支援が、あるいは周りの人たちの開けている支援が、押し売りセールス的で信用ならないものに感じるからだ。
私は押し売りからは全力で逃げる。それだけだ。
神田橋先生をはじめ、いろいろな先生方。みんな信頼関係ができているから、うまくいっている。
きついタイプの先生がトップの組織でさえ、チームとしてよく話を聞いてくださったし、最後に出てきた先生のご発言はきつかったが的を得ていて腑に落ちた。という経験をしてきた。
傾聴が基本だよな。
意外と障害年金が「もらえない」と訴える障害者が多い。
障害年金申請には年金納付の実績が必要となるケースが多い。20歳未満に障害が確定した場合を除き、納付要件がある。
国民年金の未納期間があると障害年金の受給はできませんか? | さがみ障害年金申請代行(湘南平塚・横浜) (sagami-nenkin.com)
役所や年金機構に直接相談してしまうと、往々にして窓口の社会保険知識の不十分な人が対応し、受給可能な可能性があっても「できません」になる。
障害年金申請は難しい作業なうえ、年金機構としては、できれば出したくない。職員たちに治しても、関わったところで個人的に利益がない。
これを「水際作戦」と私は読んでいるが、少なからぬ人が、水際作戦に合うとすんなり諦めてしまう。
「初診日要件」「納付要件」は挽回の可能性があるのだが、それをさぐる努力をはじめから放棄してしまうのである。
努力なんて、社労士に相談して成功報酬払うだけなのだが、そのつまらない努力を怠る当事者の、なんと多いことか。
障害年金は、年金を未納(滞納)していてももらえる? (taishoku-concierge.jp)
障害年金 初診日とは?証明の仕方や未納・相当因果関係の意味 | 手続きの窓 (prokicenu.com)
当事者が自分に年金がないと悩んでいて、社労士を紹介しようとしても、
「成功報酬払いたくない」
「お金ない」
といって拒む。
だったら私はもう、そんなこと言う人には何もしない。自分には労多く何の利益もないからだ。
簡単にあきらめる人はそれでいい。支援者も面倒くさいことを諦めずに行う私のような存在は、だいたい苦手だ。
簡単にあきらめ、おとなしく支援者に従い、ずっと福祉施設の固定資産でいてくれる利用者が、支援側にとっては一番いいのだ。
そうでない人。
障害年金を申請しようとして、窓口の水際作戦に出会っても、あきらめたくない人は、ぜひ諦めないでもらいたい。
是非とも障害年金専門の社会保険労務士に頼って欲しい。彼らは実に多くの抜け道を心得ている。テクニックは余りにも多く、ここでは書けないが、「初診日」も「納付要件」も、後で何とかなる可能性があり、その具体的方策を専門家たちは心得ている。
諦めたくない人に対して、私は障害年金申請のコツの書かれたリンク張ることで応援したい。
障害年金申請 手続き代行サポート 【白石社会保険労務士事務所】全国対応 (sharoshi-office.com)
東田直樹君がよほど憎いらしい。
かつて、学会で東田君を冒涜したことは、このブログでも触れました。
小学二年生の中田大地くんをネットで執拗に攻撃した大人げない人。
神田橋條治先生に学会では何も言えない、相手がご高齢であることをいいことにネットいじめを楽しむ、つまらないお方。
こんな方が「児童精神科の権威」。こんなもんですわ。
それにしても、東田君の映画はぜひ見たい。期待しています。
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追記、映画「僕が飛び跳ねる理由」公式サイトです。素敵な感じです。
先日、著名福祉系大学の公開講座で社会福祉学大御所によって発せられた、衝撃の言葉に触発されて書いた記事がバズつています。
後に残るシラバス資料は、福祉のきれいごとの羅列。
それを見ながら私たちに発せられた言葉の数々を、振り返ります。
「ここは大学だから、自分は施設経営者であるとともに大学教授だから、きれいなことも言います。でも現場では、そうも言ってはいられないことがたくさんありますよね。」
そこはわかります。私たちを教育した四半世紀前の先生方は、日本の福祉現場を知らない人たちの集まりでした。福祉教育と福祉現場の乖離は今以上にひどいものでした。
「利用者が今日は体調悪いから、風邪ひいたので休みますつていわれても、簡単に引き下がることはできません。措置の時代〈20世紀の福祉は定員に対して補助金交付〉とではなく契約の時代ですから。今は今日来てくれていくら。ですから。」
えっえっ。うそー。お宅の法人では体調悪い人に何か言い含めて出させるの。ビックリでした。
「福祉現場きれいごとでは済まされません。みなさん身に覚えのあることとして、混ぜご飯。薬をご飯に混ぜて食べさせますよね。身体拘束しますよねえ。後輩からどうしてそうするの。と聞かれて、先輩職員が、施設の伝統だから。ではだめなのですよ。命にかかわるから、そうすると、教えるのですよ。」
自分の畑は障害福祉なので、高齢者福祉のような混ぜご飯の経験はありません。〈利用者が猫まんま自分で作った時、下品な食べ方はやめなさい。という先輩はいました。今の私は「愚行権」が人間にはあると思うので猫まんまごときでは阻止しませんが。〉身体拘束は、ご自身や他人の身体に危害が及ぶ場合、緊急に他の方法を取る可能性がない場合に一時的にそうして、それはすべて記録に残していました。ちゃんと説明できないことはあってはならない。ご家庭には拘束する理由を説明し、書面に残し、裁判所命令で利用者に開示してもちゃんと説明できるように記録を残してきたつもりです。
福祉現場は人間の営みですから、きれいごとばかりではありません。
でもね。この大御所先生と法人さんは、利用者を信頼していない。ですね。利用者を管理して、言いくるめても、利用者の自由にさせると危険だから、と。
体調悪いと自ら訴える人が休むことに抵抗する意志を示す。お金のためとはいえ、すごいですね。さすがはやりての大先生。だからご自身の経済は繁栄されています。
説明は、利用者や親族ではなく、職場の人のためにするのですね。その法人さんでは。
命を守るためにご本人の意思に反することを時にはしなければならないことも、私は理解します。
でもね、自分の受けたくない医療まで強要されるのですね。あなたのためと言われて、私の嫌なことでも強制されるのですね。お宅の施設では。と。
「私抜きで私のことを決めないで」という国連障害者権利条約を、日本国憲法の思想信条の自由を、貴学では教えないのですね。と。
私には、そんな福祉ついていけません。職員としても利用者としても、極力関わりたくない。
思い出される。2013年ごろ私の受けた、愛知県障害者職業センター(国立)での「支援」
出版社社長のブログ記事で、神奈川県横浜市にある発達障害者支援センターの活動が紹介され、読んでいるうちに自分の実体験が鮮明に思い出されました。
文章内容は2013年の私の経験です。というのも愛知県障害者職業センターは2014年秋時点の情報で、就労経験のある人への支援をしなくなりました。これは掲示板「2ちゃんねる」で障害者職業センターのカウンセラーたちが、高学歴の発達障害者への支援を非常に困惑し嫌がっていることを赤裸々に書きなぐっていたころの、私の実体験です。
当時の自分は会社でのパワハラで極度のうつ状態となり、医師から休職を言い渡され、職場復帰を少しは願っていましたが、当時は医療保険のリワーク型デイケアの数が少なく大人気で〈今は閑古鳥が鳴いていて随分状況が違います〉、狭義の「うつ病」の人しか利用できない社会状況〈今はアスペルガー系もパーソナリティー系も大歓迎〉でした。
トヨタ自動車の産業医であるうつ病専門病院(もう固有名詞特定できる人いますね。日本の精神科病院トップの率いる病院ですよ)に掛かっていましたがリワーク利用を拒否されたので、当時最新の発達障害者向け就労プログラムを持っていると触れ込まれていた国立の愛知県障害者職業センターに行きました。
3か月待ちでようやく面接した最初から、女性のカウンセラーは私の話も聞かないで「東大出の人もいるよ。仕事辞めようよ。楽な人生あるよ」と、猛烈に説得されました。
自分は職場復帰しに予約を入れ名古屋駅の西口まで交通費1500円支払ってきたのにこの有様なので、即座に受付窓口に行きカウンセラーチェンジを要求し、別のIカウンセラーが私の担当になりました。
その担当は月一度のペースで面談し、医師の復職許可が出たところでようやく私の職業能力検査をしました。カウンセラーは前任者とは異なりカウンセラー的な対応を私に行い、また検査内容も妥当なものだと思われました。
当時所属していた会社から復職を拒否され会社都合退職に追い込まれたのを見計らい、カウンセラーはついに本論を私に言いました。
「楽な仕事あるよ。」
それは何か、月収いくらくらいかと尋ねると
「14.5万くらいですねー」
との答えがありました。それでは家族を養えないではないかと言うと
「生活保護を受けることが前提となります」「楽な人生がいいじゃあない」
とのことでした。さらに
「障害者職業センターを今後も利用したければ、障害者就業・生活支援セターとの縁を切りなさい」
との指導がありました。
大変おかしな話だと、復職可能認定を受けるまで回復していた当時の自分はやり取りを通して思いました。しかし口には出さず、逆にカウンセリングマインドで「うんうん」とカウンセラーの本音を聞き出しました。
障害者職業センターのカウンセラーは、マクドナルドでのバイトから始まり福祉職約7年(当時)とトヨタ系製造業約10年の正社員職歴と経験を詳細に聞き出し、厚労省のシステムの裏付けまで得て知っています。自分の学歴もよく知っています。その上で、上記のような対応をしました。最初の女性のように、私の経験など全否定。「発達は東大出も福祉就労(単純作業に特化した大部分の障碍者雇用枠を含む)でなければならない」という固い信念でした。さらに、法律で特別に定められた国立唯一の機関でありながら、何と自分のところで囲おうとし、私に有効なアドバイスをしている相談機関と強いて絶縁させようとしました。
話を聞いて心は完全に決しました。
「家族と相談し、よく考えます」とニコニコお辞儀をして、カウンセラーにあいさつし、ビルを出る時に靴の裏の塵を払いました。「靴の裏の塵を払う」という行為は聖書に出てくる「こいつとは永遠にさよなら」という表現です。
その後私は、職安専門窓口でへんちくりんな指導を受けて困る。リワーク利用を愛知県では認めている就労移行支援事業所を卒業しようとしたところ妨害され法的措置をちらつかせてようやく脱出する、など紆余曲折を経て別の、給料20万以上の仕事に就いています。就職したベンチャー企業の倒産、介護保険方面への転換の失敗、放課後ベンチャーに実績を利用されて騙され抗議したら解雇され裁判所経由でようやく給料をもらえる、などさんざんなことを経て今の障害者介護の仕事をしています。
そうだ、自分は当時、傷口に毒を盛られたのだと、思い出されました。しかも国立の、採用から1年以上給料もらいながら専門教育された人たちから。
世にも恐ろしい、誠に恐ろしい、真実の物語。
一審に引き続き、二審も無期懲役判決。まことに妥当な判断である。
検察側鑑定医は国立病院機構東尾張病院長の舟橋龍秀医師。犯罪を犯した精神障碍者が措置入院させられる、重い精神障害に携わる愛知県唯一の国立精神科病院の医師。毎日裁判所が心神耗弱と判断して県知事が措置入院させる患者を診察している医師は「障害は軽度。完全責任能力あり」という。いつも診ている患者さんのレベルと比較されていると思うので、社会の現状に照らし正しい鑑定だと思う。
対する、無罪を主張する弁護側鑑定医は、現時点で把握している範囲では、
一審鑑定医は長尾医師。東三河方面で児童精神科クリニックを開業する、県内の発達ギョーカイでは名の通る医師。
「自分のところに中学生の段階で来てくれれば、すべての犯罪を防げた」
とのたまう。
デイケアもするような先生だから、治そうとする医師なのかもしれない(自分の得ている直接情報ではあまりかんばしくない情報しかないが)。もしかしたら、防げたかもしれない。ただし、刑事責任能力はないという判断は、通らなかった。
二審鑑定医は京都大医学部の十一元三(といちもとみ)教授(児童青年期精神医学)。発達障害研究の権威。自閉症10%説を唱えている先生と記憶している。比較的明るいことを発信する方と記憶している一方で、患者サイドの風説からは浜松医大杉山先生への風評とは異なり、かんばしい治療効果が聞こえてこないことが残念。
「重い精神障害により犯罪を自制できなかった」
という十一先生の主張を裁判所は採用しなかった。
ギョーカイの判断は社会では通らない。これはギョーカイの言うことを聞いて「家事をする引きこもり」や「旧帝大歯学部出た歯科医師が特例子会社福祉就労」「トヨタの金でMIT出て社会の理解が完全になるまでB型就労」という選択をしようが、一般就職して二次障害で苦しむことを通って社会で生きてい行こうが、どういう選択をしようが厳然たる真実。
杉山登志郎「発達障害の豊かな世界」飛ばし読みで読了。
杉山先生と某県発達障害者支援センター長「ひげの医師」は同じ医局で教育をする側と受ける側だったことが分かった。
発達障害有病率0.1%だった90年代初頭から「発達障害は仕事のできる障害」だったことが、すでに統計的調査で分かっていた。
にもかかわらず、診断バブルで発達障害有病率10%以上ということになっている昨今に至ってもなお、
”吉川:自分は発達障がいの方、特に自閉症スペクトラム障害の方の場合に目標となるのは、実は「家事をするひきこもり」だと思っています。そこが目標で、それ以外はオプションだと考えらています。”(大高ら 2012)という発言で代表される横やりを、全国津々浦々で発達障害にまつわる社会生活での困難に如何に対応するかを真剣に話し合っている場で堂々と述べる「ひげの医師」センター長。
これはもう、発達障害者支援センターセンター長自らが、「発達障害には社会の理解が必要です」の"理解"を社会的に地位があり発達障害を理解することを最も期待されている存在が放棄していると、私は結論付けるしかないと考える。
治療的または療育的介入がそれなりに功を奏することや就労実績が報告されてもなお、今や労働局が障害者枠就労統計でおびただしい成績を公表してもそれらを反映せず、将来を異常に低く見積もる「家事をする引きこもり」が治療の目標である少なからずいる医師・支援者たち。
彼らの言う「エビデンス」とやらは一体、なんなのだろうか。きっと発達障害の人たちが児童精神科医やエンジニア、職人などとして社会各層ですでに花開いている事実は、彼らの仕事にとっては邪魔なのだろう。
「頭かくして尻隠さず」である。不都合なことはわかったとして、せめて私たちの邪魔をしないでもらいたいと思うのだが、彼らは隙あらば私たちの排除に取り掛かる。
今日の矯正関係の講演でも披露されたが、「どうせ彼らの行く場所は刑務所かホームレスと決まっている」という事実に反する決めつけで、熱心に保護に当たる先生の足を引っ張ることに熱意を持つ一部専門家が、何処の分野にも存在する。
自分も思い出すに、私から一度福祉の道を断念させた刺激は、困難事例などでは決してなく、老舗入所施設で私に対する退職勧奨の表向きの理由「虐待的養育をされた人は必ず虐待する」という統計資料を曲解した決めつけであった。それを言い渡した施設長こそ暴力を利用者にふるう人物であった。私は施設長から「ぶん殴れ」と言われても壁を叩いてやったふりをするような、施設側からすれば使えない職員だった。「暴力を振るわない職員」という言質まで退職勧奨面接では施設長から私に発せられたが、それでもこの「被虐待者は必ず虐待側に回る」という信念は揺るがなかった。さらにその施設長は近隣施設での虐待事件では第三者委員会の団長まで勤めた。ブラックジョークもいいところだと感じたものだった。
「発達障害の治療目標は家事をする引きこもり」
「非行少年のいくところは刑務所かホームレス」
「被虐待者は必ず虐待側になる」
いずれも呪いの言葉であり、当事者を社会から排除し、医療福祉の「固定資産」にしようとする言葉でしかない。正直に言って、医療福祉のトップレベルの認識がこれである現実は誠に嘆かわしいが、自分の目の前にいる人を何とかしたいとか、自分の人生を何とかしたいという、今ここの現実課題の解決に、自分の意識を集中させたい。
※参考文献
杉山登志郎 2000 発達障害の豊かな世界 日本評論社
※引用文献
大高ら 2012 発達障がいを持つ青年の社会復帰支援 こころの健康 第47号 愛知県精神保健福祉協会(愛知県東大手庁舎内) p28