「生涯引きこもり」と宣言された私の、超豪華オプション生活

 登校拒否となり、生涯ひきこもりであろうと決めつけられて四半世紀。社会人として生きる記録。#発達障害 #自閉症 #ニート

残念な事実。~一寸先は闇~

2019-07-26 09:44:19 | 当事者研究

 

 

残念なことが私の人生に降りかかりました。現在、私は仕事を休んでいます。

自分の動き出しの悪さや気分の減退や夜間の頻尿について、うつ病〈二次障害〉ではなくloh症候群〈男性更年期障害〉なのではないかとかんがえ、医療的手続きを踏んでテストステロン補充療法を実施したところ、思ったことを行動できるようになり、夜のトイレも減りました。副作用の「ナイトライフの減少」もありましたが、自分に子作りの予定はなかったので、治療は順調でした。

また、先月下旬から藤川徳美先生推奨の「高たんぱく食」を始め、こちらはもともと「プチ糖質制限」を実践しプロテインを飲む習慣があったものを3倍量にしただけなので導入はスムーズで、すぐに「気持ちがいい」「動きがよくなった」などの効果を実感できました。さらに、メガビタミンも始めたところでした。

 

 

体が楽になったところで、自分の「特性」があらわになってきました。すぐに動けるということは「衝動性」にもつながることで、自分なりに注意もしていました。

私は「すぐやる」と「衝動性」の区別がなかなかつきません。人に貢献したい。わかっている方法でいいことを提案したい。〈強制はしていません。提案されてやってみるやってみないは相手の自由。〉

それにケチがついたのか、苦情が来たのか、よくわかりませんが、だれに聞いても意味不明な指示が最高指導者から下され、自分はそれで精神的大混乱に陥り、現在重い精神薬を飲まされて静かにしている状況です。

先週末は、自分がまさかダウンして精神薬を飲む羽目になるとは思ってもいないほど元気でした。

しかし今考えると、最新のやり方をどんどん試して元気になっていく自分がいて、それを進めてしまう自分がいて。

一方で勤務先の発達障害の考え方は半世紀前のままで固定されていて。もともといろいろ考え方の違いによる摩擦があって。それでも後ろに引いて自分の雇用のことを第一に考えながらくすぶっている自分が、すでにいて。

目の前で苦しんでいる利用者にちょっとでも楽になったもらいたいと、ただの室温調整や体温調整を図ろうということにも、やはり施設側方針は身体条件にはそれほど関心なく行動分析〈それも山本淳一先生に一年間直接学んだことのある自分にとってはあまりにも中途半端な半端なレベルの〉一本やりで。それでは神田橋先生や杉山先生が論文で言っているような現象〈杉山、2010〉が起きるだけだろうと、頭の中でかなりもやもやしていたなあと。

そこにこの、何を求めているのか、何をせよと言っておられるのかわからない指導が飛び出し、それに主治医が〈職場が復職時に約束した〉約束が違うと怒り、現在の中枢神経抑制剤の大量投与でかろうじて精神的均衡を保っている自分がいます。

一寸先は闇。これからどうなることやら。

 

※参考文献

杉山登志郎 2010 タイムスリップ現象再考 精神科治療学 25(12):1639-1645

 

 


杉山登志郎先生の言う発達障害が治る。治らない。そんなのどうでもいいや

2019-07-14 00:16:59 | 当事者研究

 

 

今日もまた、杉山登志郎先生にまつわる話がツイッターで回ってきました。

いちいち画像とかリンクとか貼りませんが、アスペ・エルデの会の公報で、中京大学の辻井教授の文章と思われる文面で、杉山先生のトラウマケアに関する講演会を、アスペ・エルデさんとしては異例の「公開講座」の形で開くということ。会員以外は料金+「発達障害は治らない」というアスペ・エルデの会の立場であるという「誓約?」が必要。とかなんとか。

杉山先生のトラウマケアなんて、たくさん本が出ていますし、ましてや「発達障害は絶対に治らない」という宣言をしなくてはいけない、ということなので、これはもう絶対に参加できないなあと。

私は発達障害は環境汚染の影響が大きい。という黒田先生夫妻の仮設に立っています。また先日、榊原・お茶の水大名誉教授の「発達障害は治る可能性」言説を紹介したばかりです。

なので、治す具体的方法は今のところ分からないけれど、理論的「治る」を否定しません。

「発達障害は治りません」と宣言する人は周りにも大勢いるし、それはその方の生き方と受け止めています。議論を仕掛けられない限り、その方の言説を否定はしません。その方はその方の人生を歩まれればいいと思います。

私は何を治ったというか知らないし、発達障害を治すと公言する出版社とも距離を置いているけれど、発達障害は治らないという宣言は絶対にしないです。その時々の状況で一進一退を繰り返す自分の人生のリアリティを生きるだけです。

私は発達障害は治らないと確信する。という誓約・宣誓は致しかねます。私の信教の自由と良心の自由に反することです。絶望と二級市民扱いには抵抗・抗戦するだけです。自分の尊厳をおびやかす存在に対して戦うことは、れいわ新選組で立ち上がったふたりの重度身体障碍者に見習っていることです。彼らのように立ち上がり、主張し、戦うだけです。

それにしても杉山先生は過去、本で何冊も何度も「発達障害は‥治る‥」という文面を残しています。辻井教授は「発達障害は治る」とは杉山先生から一言も聞いたことがないと文章で流布しましたが、さすがに著書に書かれていることは否定まではできず、「誤解を招く表現は増刷時に削除」と、まるで杉山先生の言説を支配しているようにも受け止められるような記述までされていました。

杉山先生は「治る」を追求して福井大学にまで行ったと思ったのですが。コアでクローズな集まりでは「治らない」と言っておられる。

どっちでもいいや。

なにせこの国の最高指導者は、「沖縄に寄り添う」と公式発言しながら美しい辺野古の浜に普天間基地の代替にはならない(なぜなららば、辺野古で作られる滑走路では大型輸送機の離発着不可能。海沿いで警備困難。軟弱地盤、など〉工事を、全国から警察力の応援と諜報機関による情報活動を動員してまで継続する。

「弱者にやさしい政治」といいながら、消費税を増税する。その消費税は「社会保障に充てる」と言いながら、現実的には「法人税大減税などの補填」と「戦闘機・迎撃ミサイル購入費用」に充てられる。

この国の政権指導者は6年前、確かに「TPP反対」と大々的に公約した。それは選挙後あっさり覆された。

この国の統計は役人が官邸に忖度する形で改ざんされていて、もはや中国や旧ソ連のようなもの。

この国の報道はもはや、中国中央電視台。朝鮮中央通信に等しく、独裁政党の広報宣伝機関。公平性も客観性もない。あるのはただ「上意への忖度」のみ。

こんな事実と真逆の言葉がが大手を振ってまかり通る国だ。約束も言質もへもくそもない。

その場でその場にいる人たちの空気を読んで、その場の人たちが気持ちよくなるような言葉を根拠もなくする気もないことを適当に言えばいいのだ。

うそを平気でつく方には、もはや何もない。なにせ公言されていることと反対のことが公然と行われるのだから。

約束もなにもない。発達障害が治ろうが治らならなかろうが、もはやどちらでもいい。

大事なのは日々の暮らし。それだけ。

 

 


差別偏見、大歓迎!!

2019-07-07 21:03:11 | 当事者研究

差別偏見、大歓迎!!

 

昨日から、れいわ新選組候補、ふなごやすひこ候補と木村英子候補に対する、アゴラ編集長・新田哲史氏による度重なる誹謗中傷と、その周りの人たちによるの「感情ポルノ」なる場違いな、差別と偏見に満ちた論説の数々を見ました。

おふたりのうち、木村英子さんについては、身体障碍者の自立生活運動において著名な方であり、以前からお名前もお姿も活動も知っている方でした。

ふなごさんに関しても、調べてみると活動実績の多くある方です。大変なリスクを伴うことに果敢に挑戦され続けらおられる、とても立派な方です。

アゴラの新田氏には、このふたりの車いすしか見えないのです。

なぜ山本さんが自分を差し置いてこの二人を自分の上に置いたか。私には理解できました。

文字通り命を懸けて、身を投げ出して活動されてきた方々です。

特に障害者運動のスペシャリストとして直接声を国会に対して発信していただき、また議員活動を通して障害者への合理的配慮を促進させるためには、ぜひとも必要な人材だと、私も確信しました。

 

差別偏見大歓迎。これは浦川べてるの家の有名なキャッチコピーです。しかし私にはその意味がしっかり分からないでいました。

浦川という町は決して、障碍者への理解の深い地域性はありません。にもかかわらず、厚労省が推奨するような福祉を実践していて、世界最先端の精神保健福祉であるとされ、世界中から人が集まっています。

 

差別偏見大歓迎。この意味を、山本太郎という人が、教えてくださったように思えます。

ふなごやすひこ候補にも、木村英子候補にも、新田氏のように誹謗中傷する発言をする人たちが、いままでも、そしてこれからも、大勢出てくるわけです。

冷たい視線や態度・行動に出る人もあれば、できないこと以外にも目を向ける人もいるわけです。

ぱっと見でわかる困難や課題しか見えなくて、すばらしい能力が見えない人。残念です。

私はこの国には、彼らのリーダーシップを必要としていると、強く感じます。介護は介護職がやるわけです。

この国にはあの人たちの頭脳と魂が必要なのだと、強く主張します。

 

差別偏見への取り組みは、大きな反作用の力となると思いました。

なるほど、差別偏見大歓迎。ですね。


追記 ふなごやすひこさんと木村英子さん。参議院議員となられました。

障害者運動家の二人が体を張って生きるということを教えてくださると期待しています。

山本太郎さんが落選したことは大変残念でした。でも、この運動が始まったにすぎません。

戦後長らく一億総中流でしたが、ここ20年で階級社会となりました。戦後つちかった民主主義日本を取り戻す戦いが、始まったばかりです。


発達障害が治る、治らない、について

2019-07-07 13:35:23 | 生活と療養の工夫

つい昨日、杉山登志郎先生の著書にいろいろ書いてある、「発達障害は・・・治る」という記述についいて、杉山先生が設立から深くかかわるアスペ・エルデの会からの情報として、その会の中では杉山先生は「治る」とは一度も言っていない。とのこと。そして増版時にそうした「誤解を招く」記述はすべて削除する。という情報がツイッターで流れてきました。

また、青木省三先生の著書「こころの病を診るということ」という本を飛ばし読みしまし、思うところが生じました。

青木先生に限らず、発達障害の人に多く接する様々な専門家から聞こえてくる言葉が、その本では書かれていました。

 

以下、青木先生の本〈青木、2017から引用します。

〈初対面の時〉独特の透明感、純粋さを感じさせる人たちがいる。不純な部分がない。濁りがないというのだろうか。

ウラがなくオモテだけで生きている人が持つ透明感である。

また、不安そうな困惑した表情や雰囲気の人たちもいる。この人たちは、周囲からの情報をうまくキャッチできず、困っている。場面や状況を読み取ろうとするのだが、読めずに困惑している。不安であるし、実に孤独である。

 

このようなことは、青木先生だけではなく、私が知る大人の高機能の発達障害に携わる何人かの医師や年金申請に携わる社会保険労務士の先生方から、よく聞こえてくる声です。また、セカンドオピニオン医である神田橋先生の本複数にも、似たような印象を持たせる記述があります。〈いちいち引用しませんが〉

 

いわゆるもろもろの身体的なアプローチによって、「改善」はできると今までの取り組みで実感していますし、今でも継続しています。

また、糖質制限などの取り組みによっても、「改善」できると、実感しています。そして今、「高タンパク質・メガビタミン」という方法を少しづつ取り入れ、体調面での改善効果を実感しています。そのうち、栄養療法について書く日が来ると思います。

体質面からの「改善」は可能で、「治っていく」ものだと、実感できます。

 

ただ、最初に述べさせていただいた、「透明感・純粋さ」「ウラ・オモテの気づきにくさ」を、今は「障害」として認定される時代です。そしてその特性は、「折り合っていく」または「適材適所を探す」ものであり、「治る」ものではないのかもしれない。と思っています。

もちろん、やっている試みの影響や社会的学習によって、独特の透明感がなくなれば、悪い人たちに騙されたり悪意を持つ人たちに利用されたりする不利益がなくなるわけですから、いいなあと思っています。

 

発達障害は脳中枢神経の発達の問題であり、環境汚染によるニューロンの変異、という説によるのであれば、発達障害者と健常者には連続性があり、連続性の延長線上に「治る」があることを、理論的に否定できないと、私は考えます。この視点から、発達障害は治らない、と断定することは社会的であって科学的でない。と私は思っています。

現に、某県の発達障害者支援センター長は、発達障害を治すことは、〈医師または科学者としての〉良識に反する。とツイートしておられました。

「治る」は「良識に反する」そうです。まさにその先生の「良識」です。「良識」は「その人の思想・哲学」であり「自然科学」ではないと、私は思います。

 

しかしながら、「透明さ・純粋さ」を「治す」直接的な方法については、私の知る限りどこの誰も、納得のいく方法を出せずにいると、私は思います。

もし「透明さ・純粋さ」を根本的に治す〈認知行動療法などの心理療法を除く。あれは「癖」を学習し対策する方法です。根治ではありません。〉方法をご存じなら、このブログにコメントいただけれと、強く思います。

 

それでも、身体的なしんどさなどについては「治す」方向性がいくつもあります。

また、適材適所に置かれれば、十分に社会の中で生きていけます。

自分のできることをやりつつ、希望をもって生きていきます。

 

※引用文献

青木省三 2017 こころの病を診るということ 私の伝えたい成果診療の基本 医学書院 p19

 

※参考文献

神田橋條治 2018 発想の航跡別巻 発達障害をめぐって 岩崎学術出版社

神田橋條治 白柳直子 2018 神田橋條治の精神科診察室 IAP出版

黒田洋一郎 木村・黒田純子 2014 発達障害の原因と発症メカニズム 河出書房新社