この度、十年来思い続けてきた、「べてるまつり」に参加することができた。
滞在中、浦河で感じたことは多々あった。
この記事では、浦河べてるの家、という社会福祉法人が、
どのような人のやりくりをしているか、という私の観察にフォーカスしたい。
イベントでは、いろいろな人が司会を務めた。
司会のプロではなく、
司会のような人をさばくことに長けた職員でもなく、
しどろもどろの利用者や、体力配分の分からない支援者?当事者?が、
代わる代わる、司会をしていた。
話によると、
発達障害系?でめちゃくちゃだった支援者当事者?以外は、
その場で司会を指名された人たち。
だったような。
当然、出てくる成果物は、行き当たりばったり
(浦河弁では「行き当たりばっちり」らしい)
の、しどろもどろだったり、
目線と体制があちら方向を向いていたり、
疲れで座ることもできず寝ながら司会を務める
(これ、本当に障害特性かもしれないし、仕込みかもしれない。どちらかは不明)
とか、
普通ありえん光景。
人の振り方はめちゃくちゃだけれども、
めちゃくちゃな振りによるアドリブ的な成果物を楽しむ。
こういうことが、浦河べてる関係では、よくある。
よくあるパターンは、仕事を振られ、成果が命じた人の思いと異なるとパワハラが・・・
ということはよく聞く。
これまで大勢の人たちが、これで命を失っている。
おそらく浦河べてるの家のような環境なら、
生きづらい人でも、
いろいろなことにチャレンジさせられ、
周りから褒められて楽しい思いを共有できて、
自信をつけるのだと思う。
まあ、そういう環境はこの世には滅多にないけれどもね。