「生涯引きこもり」と宣言された私の、超豪華オプション生活

 登校拒否となり、生涯ひきこもりであろうと決めつけられて四半世紀。社会人として生きる記録。#発達障害 #自閉症 #ニート

治ってきたな

2020-12-26 22:34:58 | 日記

自分、治ってきたなと感じた。

昨日はクリスマスでありめでたい日である。

そして、「電通事件」でお亡くなりになった高橋まつりさんの命日でもある。

キリスト教におけるクリスマスは、イエス・キリストの生誕に思いを寄せるばかりではなく、受難にも思いをはせる日である。例えばバッハのクリスマスオラトリの終曲は、「十字架音階」の散りばめられた葬送曲を、きらびやかに演奏する。

クリスマスは本来、バカ騒ぎではなく、主の降誕における貧しさと受難の苦しみを背負う覚悟をすでに神様ご自身が持っておられたことを記念する行事である。

高橋まつりさんの受難のことに思いをはせ、まさにクリスマスとはそういうものだと思う。

私もまた、高橋まつりさんと同じように、うつ病を持つ身である。先に自死をもって旅立った人たちのことを聞くと、最近まではうらやましいと感じられ、取りつかれる思いになることもあった。

しかし今は、ただただ死ななくてよかった。何度も死神がやってきたことはこのブログに何度も書いているが、取りつかれずによかったと、思えてならない。

気分障害などの精神疾患がある水準を超えると、死ぬことが怖くなくなる瞬間がある。

幸か不幸か、自分は精神疾患への教育があったから、それが病気によるものだと理性で判断でき、そうなったときに、頓服を飲む、医療にかかる、などの緊急措置を取ることができた。

まつりさんの場合は、ご本人は自分が危機的であることは理解していたようだが、医療にかかるとか会社から逃げるとかいう選択ができず、おそらく解離が起きてしまったのだと、私は推定している。

うつ病などのある種の精神疾患にかかると死にあこがれを持つが、それは病気のもたらす一時的な現象。

精神疾患は周りからは見えないから、職場など周りが自殺を命じるなど追い込む言動をするケースがままある。私にもその思いではある。

しかし私の場合、上司の違法な命令には聞き従わず医療にかかり、ドクターストップの診断書に基づき社会的に正当な形で休業し退職している。今、そうしてよかったと思えてならない。

だからこそ、クリスマスはイエス様の降誕を記念する日であり、そして高橋まつりさんの受難を思う日でもあると思う。

年末年始にかかり、経済的困難に直面する人々のことが思われる。死ぬくらいなら早急に支援者を連れて福祉事務所に駆け込んでいただきたいし、過労で苦しいのなら会社を休んで精神科に駆け込んでほしいと思う。

少なくとも死んでくれとか死ねなどという人々に対し、切ることはあっても従う必要はない。


NHKの引きこもり番組、なんて下らないな

2020-12-07 13:51:22 | 生活と療養の工夫

NHKで「引きこもり」についての特集が相次いでいる。

たしか、「引きこもりクライシス、100万人の衝撃」とか、「引きこもりと発達障害」とか。

徹頭徹尾絶望的でひたすら悲劇で、全くの絶望でしかないという内容で、今調子を崩し気味の私は、思わず不調になってしまった。

NHKの報道を見ていると、もう何の解決もない。あるとしたらナチスの方法しかない。と思えてしまうが、本当にそうなのだろうか? 本当に絶望以外はないのか?

NHKはあれを報道して、何を目的としているのだろうか。おそらくは発達障害ギョーカイ界隈の宣伝をそのまま流しているのだろうが、ギョーカイはあれを見せて、何を得ようとするのだろうか。

ギョーカイは児童精神科受診をやたらと勧めるが、売りつけるのは強烈な薬と社会への愚痴と絶望だけ。向精神薬以外の対抗策を勧められる医師は少ない印象を持つ。やたらとデータ鳥に熱心で、研究から希望につながることをするかと言えばそうでない人が多く、絶望と社会の理解を求め続けるくせに、自ら医療や福祉の支援事業を興して救済しようという動きを、ギョーカイ筋から私は見たことがない。

結論から言えば、すくなくとも医療福祉につながれば、「親亡き後に衰弱死・孤独死」ということにはならない。支援を受けつつ少しずつ自主性が出てきて社会参加や社会進出に向かうこともあるかもしれない。

困難であることは分かる。医療福祉の負の部分も見てきた。支援者との相性もある。しかし繋がっていれば、最悪にならない確率が高まる〈医療福祉に殺される可能性を否定できないが〉と、支援や制度をうまく利用すれば、それなりに生きていける可能性が高まる。と私は思う。診断はその手がかりだと思う。その手がかりから、自分なりの解決策を模索していけばいい。

NHK的に言えば、困難なことだけは確実に言えるから、あのような絶望しかない構成になるのかもしれない。回復の過程は一人一人違うからといって、回復する道や回復する方策を報道しないのは、大変な片手落ちだと私は思う。

NHKの報道を見て、猛烈な希死念慮とうつ状態が発生した。しょうもないことだと思う。この国では自殺は許されず、生きていくしかないのだから。苦しんだつて世の中は動いている。動きに合わせられるように、自分の心を楽にするしかないのだ。

私はただひたすら、自分の回復の道を探るだけだ。NHKのあの種の特集は、もう見ないことにする。