最近、今の職場の、もう一人の障害者雇用の先輩が、来なくなった。
この障害者雇用の先輩は、無断欠勤、無断外出、他職員への暴行まがいの行為など、度重なる非行・迷惑行為で、会社としての対処が必要になったと、伝え聞くお方。
私も、この先輩による迷惑行為の直接被害を受け、職場に申告した。
上司が調べると、証拠が防犯ビデオにしっかり残っていたそうだ。
私は入社前から、この先輩の非行については把握していた。
職場も分かっていたと思う。私はこの方の非行を見かけ、私の支援者に相談した時、職場はすでに把握されていると助言された。
私の入社前から私の支援者に対して、その先輩に関する相談があったとも聞いている。
これまで数年にわたり見過ごされてきた。その先輩の支援者は国立支援機関。数年にわたりその先輩のジョブコーチが直接職場にも頻繁に出入りしていて、パートの人たちにも把握されていた。
職場は人が異動や退職などで頻繁に入れ替わる環境で、今の職場集団がその先輩の非行を見過ごさない雰囲気になったのだと思う。
その先輩と国立障害者支援期間との間で、どのような関係性があったのかは知らないが、先輩は自分の置かれた環境を、支援者に伝えていなかったのかな。とも思えた。
外見上、先輩による無断欠勤、無断外出、職場内徘徊などの行為は「なまけ」「さぼり」だが、精神保健に関する専門的知識を業務で学んだ私からすると、「統合失調症の陰性反応」に思えた。
行為を上司から攻められ、半ば腹いせに私などの「立場の弱い」あるいは「甘えられる」職員への直接危害という「統合失調症の陽性反応」を呈したと、私は理解している。
その先輩に対する処遇は会社が決めることなので、私には直接関係ないことだ。
被害を受けた私としては最低限、診断書を取って数か月休職していただき、医療を集中的に受けていただきたいと思っている。
それにしても、こんなことになる前に、
ちゃんと主治医に病状を伝えて、薬の調整や休職診断書などを取り、自分を守っていただきたかった。
せっかく国内最高レベルの支援を受けているのだが、こういう時に支援者に来てもらって、国立機関の力で調整してもらいたかった。明らかにあの方の仕事は少なく、暇を持て余したと思うから。
私は直接被害を受け、あの方が出勤すると自分の背後を警戒しながら仕事をせざるを得ないので、むしろ来ない方が安心できるが、
病状悪化以前は無害な存在だったから、病状悪化と対応を惜しまれる。
あの方の仕事は、今の職場環境からするとパフォーマンス不足かもしれないが、
少なくとも「ビジネス農園」よりは貢献していると思う。
障害者雇用率達成に「ビジネス農園」を利用すると、
障害者雇用の人はその企業が公共入札などのこと〈雇用率をある程度達成しないと大企業には公官庁からのペナルティが課せられる〉
、以外には本業には貢献しない。
さらに障害者を雇用する費用が不通にかかるうえ、
・農園レンタル費用
・農場主〈健常者〉雇用費用
・農場維持にかかる人的労力〈農場主のカバーや人事による農場の見回り、など〉
が必要だ。
私の価値観では、ビジネス農園を利用する企業とは、その程度の会社だと見なされる。企業価値とイメージを下げる雇用だと思う。
先輩は、私に言わせてみれば、明白な陽性反応があって障害者介護認定で区分4か5は行けるような、本来就労継続支援B型作業所さえ困難なレベルのお方。生活介護レベルの人。
そんな見守り介護が必要なお方を、生活介護事業所でさえ滅多にやらないTEACCHを導入してまで雇い続ける今の職場は偉い。とまで思ってきた。
私は今の職場に病名複数と主治医と支援者の名を記した応募書類を提出している。
これからもしっかり相談し、活用できる支援は活用したいと思う。