このページでは、攻撃的な人への対処法の研究を、ブログやホームペーじから研究しました。
リンク下に要約または引用を、掲載しました。
自分の立場を守るために、相手を落とす人が存在する。
精神科医の片田珠美さんによると、「怒鳴ったり、無視したり様々な形で相手を精神的に追い詰める人」がいる。
そのためには他人の足を引っ張るのもいとわない。「責めたり、おとしめたりするような発言などの、人の評価を下げる攻撃で、結果的に自分の地位や利権を“守る”人がいるのです」。
今、誰かの顔が浮かんだ人もいるかもしれないが、「残念ながら、その人たちが変わってくれることは、ほぼ期待できません」と断言する。
現実の世界では、“うまく逃げること”こそ、生きるための重要なスキル。
他人への攻撃を招く、5つの感情
- 自分のポジションを守りたい→邪魔になりそうな人を蹴落とす。悪口を言いふらし、告げ口する。
- 自分が一番でないと気が済まない。→優秀な人の評判を落とす。
- 自分の悪い所を認めたくない→他人の欠点を徹底的に叩くことで自分の正当性をアピール。
- 人の幸せが我慢ならない。→相手の幸せを壊すことで、自分の心を満たす。相手の失敗て満足しよう手とする。
- イライラやストレスを発散したい
攻撃的な人は、打たれ弱い
攻撃的な人は、
- 厳しい躾けや教育でほめられた経験が少ない。
- 親から愛された実感が持てずに育った。
- 親が攻撃的で他人への攻撃に抵抗感がない。
- 「絶対に負けるな」という極端な教育を受けた
攻撃的な人の特徴17
■1. 短気ですぐ怒る
攻撃的な人はとにかく短気。すぐにイライラして怒ります。基本せっかちで、周囲の状況を良く観察せず、様子を見ることもなく結論を急ぐ上に、常に周囲から非難されないようビクビクしているので、先手をとって威嚇しようとするのです。
■2. 衝動性が強い
攻撃性は衝動性とも深く関わっています。攻撃的な人が短気ですぐ怒るのは、自分の感情をコントロールできず、衝動的に表出してしまうからです。
「イヤだ」「ムカついた」と思ったら、即怒りに転じ、その感情を隠すことなく押し出します。手がすぐ出るのも、声を荒げるのも、衝動性の強さが原因です。
■3. 高圧的で口調が強い
攻撃的な人は特に怒っていない時でも、言葉が高圧的で口調が強いです。常に相手を威嚇して、自分を大きく見せようと必死なのです。丁寧に接したら、相手に舐められると思っています。
■4. すぐ揚げ足をとる
自分を大きく見せると同時に、相手を下に落とす行動に出るのも、攻撃的な人の特徴です。どうでも良い言い回しを指摘し、すぐ揚げ足をとろうとします。
文句やケチをつけたくて仕方ないのです。相手に不満をぶつけることでしか、自分の要求を伝える術を知らないのでしょう。
■5. 謝ったら負けだと思っている
自分に非があっても、攻撃的な人は決して謝ろうとしません。謝ったら負けだと思っているのです。自分が謝罪することで、返って人間関係が良い方向に転じるなど想像もしていません。だから、逆切れをしたり責任転嫁をしたりして、謝罪を回避します。
また、謝ったら負けだと思っているので、攻撃的な人ほど相手の非はとことん攻撃します。謝罪しても簡単には許さず、むしろ人を追い詰めるのが攻撃的な人の特徴です。
■6. マウンティングをする
「負けたくない」「バカにされたくない」という思いが強いので、攻撃的な人は常にマウンティングをして、自分の順位を確認しています。
マウンティングは自分の価値観のみで行われるので、都合良く順位を付けて、常に自分を上位にしています。マウンティングで自分のプライドを守り、相手を下に見ることで強気を保っているのです。
■7. 承認欲求が強い
攻撃的な人はとても強い承認欲求を持っています。周囲から認めて欲しくてたまりません。だから、攻撃的な言動をしてでも、上に立とうとあがくのです。
また、攻撃的な態度をとることで、一時的にでも相手に言うことを聞かせる経験があるため、「攻撃した方が、周囲は自分に従う」と思っています。しかし、周囲が従うのは表面上だけ。心の中では反発していることを、攻撃的な人はわかっていません。
■8. 被害妄想が強い
基本的に周囲を信用していないので、攻撃的な人は被害妄想が強いです。自分がすぐ他人を攻撃するように、隙を見せたら他人から攻撃されると思い込んでいます。
相手にそのつもりがなくても、小さなことで「陰口を言われた」「冷たくされた」「差別された」と被害妄想をふくらませ、「やり返さなければ更にやられる!」と、危機感でいっぱいになります。
■9. 認知がゆがんでいる
被害妄想からもわかるように、攻撃的な人は認知がゆがんでいるのが特徴です。成育歴の影響もあり、「周囲は敵ばかり」「攻撃して身を守らなければ危険」と、コミュニケーションの基本からゆがんでいます。
攻撃することでしか自己表現ができない自分を基準として物事を考えるので、周囲の言動を悲観的に捉えてしまうのです。
■10. 近しい相手には支配的に振る舞う
攻撃性は近しい相手には支配的な態度として表れます。近しい相手でも心から信用できないため、束縛したり命令したりして、自分の言うことを守る姿を見なければ安心できないのです。
しかも、安心は一時的なものなので、支配的態度はずっと続きます。相手がうんざりして反発すると、今度は攻撃性をフルに発揮して、暴力や暴言でつなぎとめようとします。
■11. 弱者にはとことん強気
攻撃的な人は自信がありませんが、「自分よりも弱い」と思える相手には、心から強気になれます。虚勢ではなく、本気で相手をバカにして見下すのです。
攻撃性が暴力に表れる人は、特にこの傾向が強く、相手が周囲に助けを求められないタイプだとわかると、執拗に酷いイジメを繰り返すこともあります。
■12. 強者には逆らえない
攻撃的な人は誰に対しても攻撃的なわけではありません。自分より絶対的強者には、攻撃的になるどころか、従順で逆らえなくなります。自分が攻撃的だからこそ、強者へ攻撃をしかけたらどうなるか、本能的に理解しているのです。
しかし、「負けたくない」という気持ちが強いため、強者に従っていると強いストレスを受けます。そのストレスを弱者にぶつけて発散するのは、攻撃的な人が良くやりがちな行動です。
■13. 本当は小心者で劣等感が強い
攻撃的な姿を見ると、図太く気が強い印象を受けるでしょう。しかし、本当は小心者で劣等感が強いのです。「弱い犬ほど良く吠える」ということわざがありますが、攻撃的な人の心理は正にそれ。攻撃的になるのは、相手に弱みを見せないためなのです。
ちなみに、大らかで懐が広く精神的に強い人は、無駄に他人を攻撃することはありません。自信がみなぎっているので、他人を威嚇したり虚勢を張ったりする必要性がないからです。
■14. 実は孤独
攻撃的な人は自ら人を遠ざけるような言動をとりますが、実は孤独感を強く持っています。周囲に攻撃的になるのは、見下されないためでもあり、「どうせ自分は受け入れられない。ならばこちらから切り捨てよう」という、精一杯のやせ我慢でもあるのです。
もちろん、周囲に攻撃的になれば、人間関係が上手く行くはずありません。一時的に従う人はいますが、最終的には離れていきます。自業自得なのですが、攻撃的な人はそれを認められません。「やっぱり人は信用できない」と、益々周囲に敵意を向けてしまいます。
■15. 自己肯定感が低い
攻撃的な人の厄介な心理は、自己肯定感の低さが原因です。根本に、「自分はそのままだと人から受け入れられない」という自信のなさがあります。人を責めるのも、人を追い詰めるのも、そうしなければ除外されてしまうという焦りがあるからです。
しかし、攻撃的な態度をとっていれば、周囲から煙たがられてしまいます。自らそのような状況を招きながら、「ほらみたことか」と、攻撃的な人は更に心を閉ざし、自分を守るために攻撃を加速させていきます。
■16. 比較でしか自分を認められない
攻撃的に他人を引きずり落そうとするのは、周囲との比較でしか自分を認められないからです。攻撃的な人は「自分が好きなら他人から認められなくてもいいじゃないか」とは思えません。常に誰かと自分を比較し、「自分の方が上だ」と確認しないと安心できないのです。
だから、揚げ足をとったり執拗に皮肉を言い続けたりして、相手を屈服させようとします。自分の攻撃を恐怖し、オドオドする姿を見ることで、勝った気分になりたいのです。
■17. ストレスを溜めやすい
攻撃的な人の特徴を見ればわかりますが、認知のゆがみが激しく、自ら関係を壊すような行動をとっているので、当然人間関係にもつまづきます。しかも、解決方法があっても「謝ったら負け」という意識が邪魔をしてできず、問題を自分で複雑にしてしまいます。
それが日常ですから、当然ストレスが溜まりやすく、攻撃的な人はイライラすることが多いです。そして、イライラが攻撃性を助長していきます。
攻撃的な男性は、支配的な傾向が強い。特に弱者に対してはとことん攻撃的。
パワハラ、暴力も、DVも。束縛と暴力が特徴。
攻撃的な女性は、精神的な面に現れやすい。チクチクと攻撃したり張り合う。被害妄想。認知の歪み。恋愛対象は好きな男性ではなく、自分を好きになった男性。大して好きでない男性の方が言いたいことが言えて楽。イライラを好きでもない男性にぶつけられる環境に安心している。
攻撃的な家族は、幸福感の欠如。強いストレスを受け、家族に攻撃することでしか発散できない。
攻撃的な相手に対しては、一定の距離を取るのが最も即効性のある対処法。
攻撃的な職場の上司には、次のような特徴があります。
・自分の立場を誇示する
・声が大きく、すぐに怒鳴る
・小さなミスでも激しく怒る
・正当な意見でも気に食わなければ却下する
・自分の指示を強要する
・同意を強要する
・感情論を押し付ける
・優秀な部下を嫌う
このような行動をとるのは、自分の立場を守りたいからです。自分の能力に自信がなく、実際実力が足りない場合も多いので、保身に必死です。論理的な会話が苦手なので、感情論に走りやすく、口で勝てないので大声で威嚇し、上司という立場で黙らせようとします。
攻撃的な人とは関わらないのが一番です。しかし、職場や学校など、どうしても関わらなければならない状況では、露骨に避けるのは返ってリスクが高まります。
あなたが避けていると気付くと、攻撃的な人は「自分を嫌うイヤなヤツ」と、敵認定するかもしれません。では、どうすれば良いのでしょうか。攻撃的な人への対処方法や付き合い方を伝授します。
■1. 周囲を味方で固める
攻撃的な人への正しい対処法は、防御力アップが基本です。自信がなく根は弱いので、「攻撃すると返ってマズい」という相手には、わざわざ攻撃をしかけてきません。まずは、あなたが積極的に周囲の人とコミュニケーションを取り、親しくなって信頼を勝ち取りましょう。
あなたが味方に囲まれているとわかれば、「攻撃したら集団から制裁を受けるかもしれない」と、攻撃的な人は警戒するようになります。日頃から気配りを努力して、良い人間関係を築きましょう。
■2. 礼儀正しくマナーを守って隙を与えない
不平不満はあるでしょうが、他の人と同じように、攻撃的な人に対しても礼儀正しくマナーを持って接しましょう。周囲を味方で固めることに成功しても、攻撃的な人をはぶいてはいけません。あなたから何かを仕掛ければ、攻撃的な人に「無視されている」「イイ人そうだけど、自分だけには酷い態度をする裏表の激しい人だ」と、攻撃する理由を与えてしまいます。
攻撃的なのは防衛本能です。だから、「自分に害を与える」と認識すると、強い反発心を覚え、実際に攻撃をしかけてきます。自分が自由に選択できる友達関係ならば離れれば良いだけですが、それができない環境ならば、丁寧に接して「何もしなければ無害な人」という立ち位置を意識しましょう。
■3. 二人きりにならない
攻撃的な人もバカではありませんので、「どのような状況なら相手を傷めつけられるか」「周囲にバレずに攻撃できるか」を考えています。だから、気に食わない相手を攻撃するタイミングを狙っています。攻撃的な人が最も攻撃しやすいのは、自分とターゲットが2人きりになった時です。邪魔が入らずじっくり攻撃でき、しかも目撃者がいないので「自分はそんなことしていない」と、しらばっくれることも可能です。
ですので、攻撃的な人とは極力2人きりにならないようにしましょう。次のような方法で、2人きりの空間を回避しましょう。
・打ち合わせ等の場合、別の人を引っ張り込んで3人以上にする
・2人だけの打ち合わせの際は、個室ではなくデスクやブースで行う
・メールではできるだけCCを入れて、2人だけのやり取りを回避する
・通勤や帰宅の時間が重ならないようにズラす
・2人行動が必要なときは現地集合現地解散で、同日に別の要件を入れる
2人きりになってしまったときは、適当な世間話で間をつなぎ、タイミングを見て速やかに立ち去ると良いでしょう。
■4. イヤなことは毅然と拒否する
どんなに気を付けていても、攻撃的な人から近づいてくれば回避不能なときもあるでしょう。攻撃的な人はあなたに無理難題を押し付けてくるかもしれません。声を荒げて「言うことを聞け!」と強要したり、「あなたって誰にでも優しいからやってくれるよね?」と言葉の裏に「応じなければ悪いウワサをながしてやる」という脅しを込めたり、さまざまな方法であなたを従属させようと企みます。
この時恐怖心から、「断れば面倒なことになりそう…」「今だけ応じてやり過ごそう」と、あなたは思うでしょう。だけど、応じると「強く言えば何でも従うヤツ」と、攻撃的な人に認識されてしまいます。そして、徐々に攻撃的な態度が酷くなります。
だから、勇気を出してイヤなことは「それはできない」と、毅然と拒否するべきです。なぜできないのか、論理的な理由を説明すれば、攻撃的な人はあなたを追い詰めることができなくなります。攻撃的な態度に決して屈しない相手とわかれば、別のターゲットを探すでしょう。
■5. 攻撃的な言動は適当にスルーする
攻撃的な人は自分を守るのに必死で、人を追い詰める言い方を良くします。気を付けていても、攻撃的な言動をされるときもあるでしょうが、正面から受け止めてはいけません。
あなたを追い詰めようと、攻撃な人は言葉をまくしたててくるでしょう。だけど、論点は限られています。わざと難しい言い方をしたり、大きな声を出したりして、あなたを委縮させようとしているだけです。
とりあえず、相手の言葉の耳を傾け「何を伝えたいのか」を探るのに注力しましょう。言葉を挟まず、攻撃的な人から答えを促されるまでは、聞き手に回って不要な言葉は適当にスルーするに限ります。
■6. 手に負えない時は逃げる
あなたが冷静に対処しても、攻撃的な人がヒートアップしてしまったら逃げるが勝ち。最後まで付き合う必要はありません。「こりゃ手に負えないぞ」と思ったら、どんな理由をつけても良いので、その場から立ち去りましょう。使いやすい理由をいくつか紹介します。
・攻撃的な人より更に立場が上の人から呼ばれている
・急ぎでやらなければならない仕事がある
・急用を思い出した
・トイレに行きたくなった
・帰宅する時間だ
攻撃的な人を納得させようとはせず、独り言のように「〇〇だった!ごめんなさい、行かなきゃ!」と一方的に言い放って、サクッと立ち去ってください。仕事関係の相手ではなければ、特に理由がなくても無言でダッシュして逃げてOKです。後から何か言われたら、攻撃をされた被害者として周囲に訴え更に逃げましょう。
■7. 攻撃されたら周囲にアピールする
攻撃された場合、1人で抱え込んではいけません。孤独な人は攻撃的な人が最も狙いやすいタイプです。だから、攻撃されたら「私はあの人から攻撃されています!」と、声を上げて周囲にアピールしましょう。ただし、ストレートに攻撃性を訴えると、愚痴や悪口だと思われてしまいます。周囲が守ってあげたくなるような、柔らかい態度でのアピールが正解です。
・「(具体的に)〇〇と言われたけど、私に至らないところが多いのかな…」と悩み相談のスタンスをとる
・「こんなこと言ったらいけないのはわかっているけど、〇〇さんが怖い…」とウルウルしながら周囲に助けを求める
・「良くわからないけど、〇〇されるのは普通なのかな?」と知らない振りして確認をとる
証拠の確保も大切です。仕事ならばメールなどのやりとりの文章や、パソコンアクセスの履歴、場合によってはボイスレコーダーで録音などして、攻撃の証拠をしっかり残しておきましょう。
あなたを攻撃すると、自分が悪いヤツだと言い触らされて立場が危うくなるとわかれば、攻撃的な人も黙るしかありません。
■8. 否定的な言葉を避ける
誰に対してもどんな時でも、攻撃的な人が攻撃を仕掛けるわけではありません。自分を刺激された時に、強い攻撃性が表に出るのです。困ったことに、相手に刺激を与えている意識が全くなくても、「侮辱された」「バカにされた」「張り合われている」と攻撃的な人が感じれば、刺激となってしまいます。
だから、攻撃的な人にとって何が刺激になるのかを理解しましょう。自己肯定感が低く自分に自信が持てないと、ちょっとした否定的な言葉に大きく反応してしまいます。例えば、攻撃的な人は次のような対応でも、「否定された」「攻撃を受けた」と感じてしまいます。
・相手の意見に対して、「でも」など、否定形の接続詞で自分の意見を言う
・相手のミスを「間違ってるよ」と断定する言い方で指摘する
・「もっと」「それよりも」など、比較する言葉を使う
ダメ出しや批判はもっての外。攻撃的な人には、可能な限り否定的な言葉を避けるべきです。何か言葉を発する際、否定的な言い方にならないよう一旦頭の中で考えて、できるだけポジティブな言葉を選ぶようにしましょう。
■9. 穏やかなときは丁寧に対応する
攻撃的な人は認知がゆがんでいます。攻撃的になってしまったのも、「その方が周囲が従う」「攻撃的なアピールをした方が振り向いてもらえる」と、誤学習してきたからです。大人になってからの修正は難しいですが、あなたが正しい対応をとることで、攻撃性が緩和される可能性はゼロではありません。攻撃的な人を毛嫌いせず、穏やかな時は丁寧に対応して、あなたが大人になって接してあげましょう。
「攻撃的ならスルー、穏やかなら笑顔で丁寧に接する」という態度を一貫させると、少しずつですが、「攻撃は無駄、むしろマイナス。穏やかに接した方が人と上手くコミュニケーションがとれる」と、新たに学習していきます。
ちなみに、「攻撃的な態度は良くないよ」「もっと穏やかに接した方が上手く行くよ」という助言は逆効果。「自分の言動を否定された!」と、心の壁を強固にしてしまいます。攻撃的な人が変わるには、自ら学習することが重要なのです。
■10. 長所を見つけてほめてあげる
誰にでも長所はあるものです。攻撃的な人も例外ではありません。どうしても嫌なところが目立ってしまいますが、客観的な視点を持って、攻撃的な人の長所を見つけてほめてあげましょう。
攻撃的な人は自分に自信がなく、自分の長所がわかっていません。「攻撃的な自分を周囲は嫌っているに違いない」と、周囲への信頼もありません。だけど、自己肯定感が低く厄介な性格をしているのは、本人の責任ばかりではないのです。攻撃的にならざるを得ない環境が、攻撃的な人と周囲の関係を悪化させています。だから、整えるべきは攻撃的な人を取り巻く環境なのです。
あなたが長所を見つけてほめれば、攻撃的な人は「認められた」と言う喜びを感じます。ほめられた経験が圧倒的に少ないため、喜びを態度で示さないかもしれません。だけど、たくさんほめる程、攻撃的な人は自分の中にある長所を自覚できるようになります。急には変われませんが、周囲を攻撃するよりも大切なことに気付いていけるでしょう。
■11. 頼って感謝する機会を作る
職場等でも距離が保てる関係ならば、表面的なお付き合いだけで充分です。しかし、関係が近しく、今後も長く付き合わなければならない相手ならば、あなたから歩み寄って良好な関係を築くのも対処方法の1つになります。
攻撃的な人の自己肯定感の低さを理解し、「認められた」「喜ばれた」「褒められた」と実感できる機会をあなたが増やしてあげましょう。褒めるだけではなく、実際に活躍できる場をあなたが提供するのも良いでしょう。最初は小さなことから頼みごとをしてみましょう。攻撃的な人が「命令された!」と思わないよう、下手に出てお願いするポーズで頼み事をするのです。
この時、攻撃的な人が応じやすいように、「忙しいのにごめんね」「自分の力不足で」「あなたならすぐできちゃうと思うけど」と、自尊心をくすぐる頼み方をしましょう。応じてくれたら大袈裟なくらい感謝し「ありがとう」を連発してください。仕上がった内容についても「すごい、上手なんだね」「え?そんなに早く終わったの?」と、褒めちぎりましょう。
頼みごとにイヤイヤ応じたら、たくさん感謝されて褒められたという成功体験が、攻撃的な人の自己肯定感を少しずつ高めてくれます。人との関係の築き方も学んでくれるでしょう。
■12. 自分の攻撃性に気付いてあなたが変わる
気を付けているのに自分の周りには攻撃的な人が多いと思うなら、スピリチュアルな方向から対処した方が良いかもしれません。「類は友を呼ぶ」ということわざがありますが、同じタイプはスピリチュアル的にも引き寄せ合う特徴があります。もしかしたら、あなたの中にも攻撃的な一面があるのかもしれません。
攻撃的な人と出会ったら、自分にも似た部分がないか考えてみましょう。厄介な人は良い反面教師になります。同じ土台に立たないよう、周囲に感謝して優しくできる人を目指してください。大らかな気持ちを持てば、攻撃的な人を敏感に察知しなくなります。
攻撃的な人の特徴
- 人に対してあたりが強い→相手を委縮させ、自分に逆らわせないように牽制する。
- 悪い部分にばかり目を向ける→自分を優位に立たせるために、揚げ足をとり相手の弱点を責める
- 言い負かしたりするのを好む→自分に自信がない。ライバルや実力のある人に支配的にふるまったり言い負かしたりする。
- すぐに怒ったりイライラしたりする→凡ミスでも怒り出す。自分史勇信に物事を考える。
- 人に褒められたい気持ちが強い→人を押しのけてでも重要な仕事を横取りする。失敗を他人のせいにして責任逃れをする。
- わがままに育った→痛みが分からない。
- すくに妬んだり愚痴ったりする→世界の中心でないと気が済まない。
攻撃的な心理的特徴は
- 自分に自信がなく、負けることへの不安
- 小心者で攻撃することで自分を大きく見せたい
- 自己防衛本能が強く、無意識に人を攻撃してしまう。
- 人に攻撃されるのは苦手なため、先手を打って攻撃し安心感を得る。
- 寂しやり屋で周囲にかまって欲しい
攻撃的な人への対処法1. 何を言われても聞き流し、相手にしない
攻撃的な人は誰彼構わず強い態度を見せたり、乱暴な口調で怒っているわけではありません。
実は攻撃しやすい人を選んでいるのです。例えば気の弱い男性や女性。強い態度に怯えて謝ったり、言うことに従ったりすると攻撃的な人の思うツボです。攻撃しがいのある人間と思われて、ターゲットにされてしまいます。
こうならないためには、無視してやり過ごすのが一番。何を言われてもめんどくさいと思って聞き流し、相手にしないことです。
攻撃的な人は小心で自分に自信がない人が多いので、無視されると手強い相手と感じて二度と攻撃的な態度に出ることはありません。
攻撃的な人への対処法2. 職場の人が攻撃的な場合、結果を出してその人より出世する
攻撃的な人は自分より格下の人をターゲットにする傾向があるので、仕事で自分より上の人には一目置くようになります。
だから職場において攻撃的な人に対処するには、仕事で結果を出すのが一番です。
最初が大切で、一度でも屈してしまうと攻撃しやすいと思われて狙われます。
攻撃的な人への対処法3. 日頃から周囲の人と親しくなり、味方を増やしておく
攻撃的な人は小心者で自分に自信がない人が多いので、ターゲットにする時も同じような相手を選びます。
なぜそういう人を選ぶかというと、自分と同じ性格なので攻撃に弱いことを知っているからです。
このように攻撃的な人のターゲットになりやすい性格の人の対処法は、周囲の人を味方につけること。
日頃から周囲の人と親しくなって関係を深めておきます。攻撃的な人は根が小心者なので、仲間が多い人をターゲットにはできないのです。
攻撃的な人への対処法4. 常にスマートな立ち振る舞いを心がけ、隙を見せないようにする
攻撃的な人は本能的にターゲットにしやすい人を見抜きます。自分と同じように小心者で自信がなく、孤立を恐れる人を嗅ぎつけるのです。
このように攻撃的な人の敏感な能力から逃れるには、隙を見せないことが大事です。
普段からつけ入る隙のないスマートな立ち振る舞いをしていれば、攻撃的な人はターゲットにしようとはしません。
もし攻撃的な態度に出たら、反対にやり込められる恐れを感じるからです。攻撃的な人への対処法として、隙を見せないことは効果がありますよ。
攻撃的な人への対処法5. 被害を受けないようにするため、適度な距離感を保つ
攻撃的な人から被害を受けないためには、なるべく近づかないように心がけることがポイント。普段から適度な距離感を置くことが大事で、仕事に関すること以外では関わりを持たないようにしましょう。
例えば、仕事上でわからないことがあっても、攻撃的な人に尋ねるのは厳禁です。すぐに弱みを握られて攻撃の隙を与えてしまいます。
適度な距離を置いておけば弱みを握られることもありませんし、攻撃的な人に関心を持たれることもありません。関心を持たれないのも1つの対処法です。
攻撃的な人への対処法6. 相手に同調して仲良くなり、攻撃対象から外してもらう
攻撃的な人から距離を置くのは良い対処法ですが、逆に距離感を縮めて仲良くなってしまうという手もあります。
いくら攻撃的な人でも、味方だと思える人までは強い態度に出ていじめたりはしません。
もともと孤立を恐れる小心者なので、自分に好意を持ってくれる人には良い印象を抱くはずです。
攻撃的な人と仲良くなるというのは逆転の発想ですが、攻撃対象から外れることができますよ。
攻撃的な人への対処法7. 本当にめんどくさい場合、思い切って無視をしてやり過ごす
仕事上でどうしても攻撃的な人と関わらざるを得ない場合、理不尽な言いがかりを受ける事があるでしょう。
仕事を進めるためには、一応受け止める必要があるかもしれません。
しかし、執拗に攻撃的な態度に出られると一々対応するのがめんどくさくなります。
そのような時は思い切って無視を決め込むことです。
何を言われても無視して対応しなくなれば、攻撃のしがいがなくなるため、攻撃的な人も諦めます。
攻撃的な人への対処法8. 職場の人なら上司や人事部に相談してみるのもアリ
攻撃的な人の中には執拗に迫ってくる人がいます。
無視してもネチネチと嫌みを言ってきたり、仕事ができなくなるほど妨害するケースも出てきます。
どうにも手に負えない状況になった時の対処法は、思い切って職場の上司や人事部に相談することです。
切実に訴え出れば上司や人事部も見過ごすことはしません。
攻撃的な人は内心小心者なので、自分より地位が上の上司や人事部が前面に出てくると一気に大人しくなります。
対処に困った場合の奥の手として、上司や人事部を頼るのもアリです。
そもそも攻撃的な人とは、どんな性格なのでしょうか? 『他人を攻撃せずにいられない人』(片田珠美 著/PHP研究所)には
「攻撃欲の強い人が欲しているのは、破壊である」
と書かれています。利害が絡むこともありますが、利害が関係なくても怒りや敵意に突き動かされて壊そうとするタイプもいるそうです。こうなると、いかにターゲットにならないのかがポイントになってくるといえるでしょう。こちらの対応を変えれば、どうにかなるという考え方が通用しないからです。
本書によれば、こうしたタイプと接していると、「何となく疲れて重苦しい気分になる」「徒労感や虚無感を覚える」といった「枯渇した感じ」を持つようになるそうです。
ただ、こうした感情はすでに攻撃された後に感じること。できれば、攻撃される前に気づきたいものです。そこで『他人を攻撃せずにいられない人』から、仮面を被った攻撃性の強いタイプの印象を抜き出してみましょう。
・他人を壊すのが楽しくてやっているみたい
・全てを支配しないと気がすまないみたい
・私を「役立たず」にしてしまいたいみたい
・私の言うことは聞いてくれないし認めてくれない
・口を開けばネガティブなことしか言わない
・侮辱された感じで気力がなくなる
こんな感想を抱いたときは、対象者と距離を置いて観察する必要があるかもしれません。この手のタイプは罪悪感を抱かせるのが得意なので、「自分がダメだから攻撃されているんだ」と思い込んでしまうと、どんどん攻撃されてしまうとのことです。
『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』(小川淳 著/SBクリエイティブ)によれば、攻撃的な人は、攻撃対象者を「弱く、有害な存在」と見なしているそうです。だから、その相手に理解を求めてもムダだと書いています。
相手と理解しあえれば攻撃は止むといった考え方が間違っているとの指摘です。重要なのは理解しあうことではなく、「いつ攻撃してもいい存在でなくなることだ」と書かれています。そして相手を打ち負かすのではなく、攻撃力を徐々に衰えさせていくことが必要になるそうです。このような本書の指摘は、攻撃的な人から身を守るときに重要なポイントとなるでしょう。
対処のポイントは6つ
では、具体的にどのように対処すれば良いのでしょうか?
①攻撃的な人が何を恐れ、どんな劣等感を抱いているのかを探る
『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』は、まず自身が抱いている恐怖感や無力感を和らげるために、相手を観察すべきだと説いています。攻撃的な人はけっこう臆病な人が多いのだそうです。そんな相手の弱点を見つけることが重要とのことです。
たしかに攻撃的な人がコンプレックスの塊だったりすることは、よく聞く話かもしれません。しっかりと相手の弱点をつかむことで、まず自分が冷静になれますし、弱点を知ったことで相手からの攻撃が止むこともあります。
というわけで、まず観察してみましょう!
②できるだけ避ける
理解できない相手の攻撃から身を守るのにベストな方法は避けることです。「勤務時間を変更する」「相手がよく行く場所に出向かない」「異動・転勤を申し出る」といった対策が、『他人を攻撃せずにいられない人』には書いてあります。
闘えばエネルギーと時間のムダ。だから避けられるなら避ける! これはベストな選択肢といえるでしょう。
③「いい人」をやめる
避けたいと思っても、仕事関係などでなかなか難しい。そうした人にとって重要なのは、攻撃的な人があなたに抱かせようと刺激する「罪悪感」を感じないようにすることです。「きちんとした人でいる必要はない」という意識が重要だと、『離れたくても離れられない あの人からの「攻撃」がなくなる本』にも書いてあります。
④相手に無関心になる
攻撃されることであなたが抱く「罪悪感」は、相手に関心があるからこそ生まれるもの。あなたがその関心をなくしてしまうことが、相手の攻撃的な態度を変えていくのだそうです。
⑤感情を隠す
感情を最低限に減らすことで、相手はコントロールできないと感じるようになるそうです。そのとき重要なのは、まったく顔に表情を出さない無表情といったような、過剰な反応をしないことだそうです。
では、実際にどんな表情をすべきなのかを、『離れたくても離れられない あの人からの「攻撃」がなくなる本』から抜き出してみましょう。
【相手の前での普段の表情】
・爆笑 ―― なし
・歯の見える笑顔 ―― 原則的になし
・歯が見えない微笑み ―― あり(笑うときは原則的にこの表情)
・「いい天気だな」という程度の穏やかな表情 ―― あり。これを基本の表情とする
・真顔(無表情) ―― 原則的になし
【怒られているとき】
※本当に自分に非があるとき
・ビクビクした顔 ―― なし
・困り顔 ―― もっと反省を印象付けたいとき
・無念な表情 ―― これを基本とする
・真顔(無表情) ―― なし
・強がり顔 ―― なし
⑥淡々とした態度を貫く
淡々とした態度とは、
「相手が責めようがない程度に、無難なリアクションの範囲内で、最小限に薄い態度」
を指すそうです。
いつも態度が変わらず、きちんと微笑み、きちんと困る様子も示すが、感情の浮き沈みは見せない。そんなちょっとした不気味さを身にまとえばいいようです。 その上で最小限の接触に努めます。余計な仕事は引き受けない、就業後も無駄話はしない。穏やかだけど
取りつく島がない態度が重要
なのだそうです。
攻撃的な人は、すべての人を攻撃しているわけではありません。必ずターゲットにしやすい人を選んでいます。そのターゲットから外れるための方法を、6つほど書いてみました。さらに詳しい内容が知りたければ、参考の図書を読んでみてはいかがでしょうか。
人の心理について興味のある方はこちらをご覧ください。
監修:日本産業カウンセラー協会
参考:『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』(小川淳 著/SBクリエイティブ/『他人を攻撃せずにいられない人』(片田珠美 著/PHP研究所)
建設的な批判に対しては、詳細を尋ね。本当に自分が批判されていどうかをたしかめる。ことが必要。
「知らない」「わからない」と言うことも大事。
非建設的な批判は、メッセージだけ受け取って後は聞き流す。
本稿では、いろいろな方のご意見を、自分なりに要約したり引用したりすることで、攻撃的な人に対する対処法をアウトプットし、学びました。