星・宙・標石・之波太(しばた)

星、宇宙、標石、之波太(しばた:柴田)をこよなく愛するサイト。

角田市

2013-04-01 23:42:17 | 
毎月第1月曜日は、阿武隈急行線角田駅前星空観察会です。
日中暖かく良い天気でした。夕方になっても晴天で観察会日和です。
テーマは設定していませんが、「木星と冬から春の星座」です。
西の空に傾いたおうし座にいる「木星」を望遠鏡の視野に入れます。
ガリレオ衛星は、ガニメデとカリストの2星しか見えません。他は、本体に隠れているのでしょうか。
シリウスやオリオン大星雲を導入しました。
お客さんは8名、スタッフはOさんと二人。
終了の21時近くになって木星が建物に隠れてしまいました。
土星は昇ったばかりで視野に入りません。

もう一つ角田市の話
広報かくだ4月号が発行されました。
広報担当者から依頼されていて、星空夢物語と題して1年間連載となります。
第1回は「春の星座」です。角田市のHPで見ることができます。

5月号の原稿の締切が4月5日で、少しあせっています。


雪形・4月1日

2013-04-01 23:04:23 | 仙南地区
毎年4月1日は、蔵王連峰にある「水引入道」の山に現れる雪形の撮影開始日です。
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(昨年4月1日から引用)
我々の先祖は、単なる山の残雪模様に意味を見いだしていました。
曰く「“種まき爺さん”が出たから種を蒔こう」
曰く「“錠前の鍵”が出たから,あの山で山菜が採れるぞ」等々。
このように「雪の模様=雪形」は、人々の暮らしに深く関わってきたのです。

水引入道は、蔵王連峰(南蔵王)に出現する雪形ですが、その山自体も水引入道と呼ばれています。
山ですが水引入道山とは書きません。水引入道と書いて山の意味も含んでいます。

管理人が茨城県つくば市勤務の頃、筑波研究学園都市の多くの研究機関を見学した。
2004年秋、防災科学技術研究所にて、雪形を研究している方にお話を伺う機会があった。
現在は、観測・予測研究領域 水・土砂防災研究ユニットの 納口恭明さんである。
宮城県の管理人の近くの水引入道に雪形があることを話したら詳しく説明してくれた。
能口さん曰く「春の雪解けとともに山腹に現れる残雪の白と山の地肌の黒が作る白黒パターンは、
何らかの形に見立てられ、その出現が農事の開始や、農凶の占いに用いられていた。
これらは、雪形といわれ全国各地の積雪地帯に分布している」
雪形には
(1)地形の凹凸(地すべり地形など)によってできるもの、
(2)樹木の有無がつくるもの、
(3)底面融雪(地熱流量の違いなど)がつくるもの、
(4)雪崩・底面滑りがつくるもの、などがあり、
山地の地表面状態の可視化という観点からも興味深いものです。

型は、「P:ポジ(雪形が残雪により白く浮き出る)」、
「N:ネガ(雪形が,白い背景に黒く浮き出る)」、
「M:混合(一つの雪形にネガの部分とポジの部分とがある)」があります。
水引入道はP(ポジ)型です。
水引入道の名前の由来は、5月頃のコガ沢付近の残雪が、頭巾をかぶった僧侶の姿に似ていることから、
この雪形を「水引き入道」、別名「種まき坊主」と呼んで、白石の人々は農作業の目安にしてきたそうだ。

残雪量は積雪量や気温に左右され、その後の用水の多寡にも反映されるため、天候や災害の予測、
豊凶占いにも用いられた。
積雪量が少なく雪形が早く消えた年は水不足が懸念され、またいつまでも消え残る年は冷害が予見される。
水引入道では、杖がはっきり現れる年は豊作という。

その話を聞き、宮城県に戻ったら継続的に撮影しようと思っていた。
2010年から本格的に写真撮影を行っている。4月初めから5月末までを目標として、
晴れたら午前中の撮影を心掛けている。(午後からの撮影は逆光となる)

実績は、2010年:42日、2011年:43日、2012年:43日。

今年も4月1日から撮影開始である。午前9時撮影。
使用カメラ:ニコンD5000、レンズ200mmF5.6
管理人の住む、宮城県柴田郡柴田町船岡からの撮影のため(継続して撮影するためには、自宅近くを
撮影ポイントとした)、雪形が斜めとなりよく分からないかもしれない。


2013年4月1日
昨年の画像(下)と比べると雪の量が少ないことが分かる


参考:2012年4月1日