環境省は近く、同一条件で撮影したデジタルカメラの画像を使って「星空の見やすさ」を
ランク分けする全国統一の指標作りを始めるという。
環境省HPから
「第1回星空観察の推進手法に関する検討会」の開催について
最近、屋外照明から周囲に光が不必要に漏れること等により、光害防止への対応がより重要と
なってきています。
環境省では、「星空の街・あおぞらの街全国大会」の開催等により、光害防止や大気環境保全の
普及啓発に取り組んできたところですが、今般、新たに星空の見やすさを示すわかりやすい評価
手法や、星空観察を推進するための観察手法等について検討を開始することといたしました。
第1回の星空観察の推進手法に関する検討会を、下記のとおり平成29年6月2日(金)に開催い
たします。
なお、会議は公開で行われます。
1.日時
平成29年6月2日(金)10:00~12:00
2.場所
経済産業省別館 850号会議室
東京都千代田区霞が関1-3-1(経済産業省別館8階)
3.議題 ※予定
(1)星空観察の推進手法に関する検討会について
(2)星空観察に関連した国内外の取り組み事例について
(3)今後のスケジュールについて
(4)その他
毎日新聞2017年5月22日
「星空見やすさ」全国ランク作成へ 光害減少狙い
屋外照明など人工の光が夜空を照らすことで生じる「光害」を減らそうと、環境省は近く、同一
条件で撮影したデジタルカメラの画像を使って「星空の見やすさ」をランク分けする全国統一の
指標作りを始める。
各地の夜空がどの程度暗く保たれているかを客観的な指標で評価し、自治体の光害対策などに
役立てる狙いがある。
全国のほとんどの場所で観察できる有名な星座を目印に、時刻や撮影感度などの条件を合わせて
デジタルカメラで夜空を撮影し、暗い天体がどこまで写っているかを目安に「星空の見やすさ」を
ランク分けすることを想定。専門家を交えて今秋までにランク分けの指標を作る。
欧米の研究チームが昨年6月に発表した「世界の夜空の明るさ地図」によると、日本人の7割は
天の川が見えないほど人工の光の影響を受けている場所に暮らしている。近年普及した白色発光
ダイオード(LED)は、街灯に多く使われてきた高圧ナトリウムランプより夜空の明るさへの
影響が約2・5倍大きいという試算もある。過剰な夜間照明は天体観測や街の景観だけでなく、
野生の動植物の生態にも影響する。
環境省大気生活環境室の担当者は「各自治体が光害対策に取り組むきっかけになれば。星空の
美しさを観光の売りにしている自治体は客観的なPR材料として役立ててほしい」と話す。
朝日新聞2017年5月26日
星空の見やすさをランク分け 環境省が評価方法作成へ
環境省は、全国の星空の見やすさをランク分けする評価方法づくりに乗り出す。各地の夜空の
状況を調べてもらうことで、星空ファンを増やすだけでなく、屋外照明による「光害」を意識して
もらい、観察がしやすいきれいな環境の大切さの啓発につなげる。10月ごろまでにまとめる。
天体観察は今も人気だが、LEDも普及し、まぶしすぎる照明による光害で、美しい星空を
楽しめる場所が減ってきた。過剰な光は生活環境や生態系にも悪影響を与えるため、星空観測を
通じて様々な環境問題に関心を持ってもらう。
星空の見やすさの評価は、全国各地で同一条件下で星空を撮影して得られた画像を比較、分析
する。地域ごとに星空の見やすさを数値化して、ランク分けできないかを検討する。高評価の
場所を有力な「星空スポット」として公表し、観察に役立ててもらう。
また、多くの人が星空を手軽に楽しめる新たな観察手法もつくる。従来も、肉眼で天の川の
周囲にある天体を複数指定して、いくつくらい見えるかといった方法があったが、海外の事例
なども参考にして、子どもでも知っていて星座の形がわかりやすい天体を選ぶなど、簡単な方法
を検討する。
環境省は、こうした手法を活用して、1988年度から2012年度まで市民団体などが協力
して続いた、全国調査「星空継続観察」の新たな形での復活もめざす。全国各地で一斉に、肉眼
や双眼鏡を使って星空観察をしてもらっていたが、国の事業仕分けで廃止が決まり、12年度を
最後に「休止」となっている。

6月3日、朝日新聞 第2宮城版
1995年度環境庁(現、環境省)による「冬季の全国星空継続観察」で山形県新庄市付近が
「全国で2番目に星がきれいに見える地区」に認定されたという。
ランク分けする全国統一の指標作りを始めるという。
環境省HPから
「第1回星空観察の推進手法に関する検討会」の開催について
最近、屋外照明から周囲に光が不必要に漏れること等により、光害防止への対応がより重要と
なってきています。
環境省では、「星空の街・あおぞらの街全国大会」の開催等により、光害防止や大気環境保全の
普及啓発に取り組んできたところですが、今般、新たに星空の見やすさを示すわかりやすい評価
手法や、星空観察を推進するための観察手法等について検討を開始することといたしました。
第1回の星空観察の推進手法に関する検討会を、下記のとおり平成29年6月2日(金)に開催い
たします。
なお、会議は公開で行われます。
1.日時
平成29年6月2日(金)10:00~12:00
2.場所
経済産業省別館 850号会議室
東京都千代田区霞が関1-3-1(経済産業省別館8階)
3.議題 ※予定
(1)星空観察の推進手法に関する検討会について
(2)星空観察に関連した国内外の取り組み事例について
(3)今後のスケジュールについて
(4)その他
毎日新聞2017年5月22日
「星空見やすさ」全国ランク作成へ 光害減少狙い
屋外照明など人工の光が夜空を照らすことで生じる「光害」を減らそうと、環境省は近く、同一
条件で撮影したデジタルカメラの画像を使って「星空の見やすさ」をランク分けする全国統一の
指標作りを始める。
各地の夜空がどの程度暗く保たれているかを客観的な指標で評価し、自治体の光害対策などに
役立てる狙いがある。
全国のほとんどの場所で観察できる有名な星座を目印に、時刻や撮影感度などの条件を合わせて
デジタルカメラで夜空を撮影し、暗い天体がどこまで写っているかを目安に「星空の見やすさ」を
ランク分けすることを想定。専門家を交えて今秋までにランク分けの指標を作る。
欧米の研究チームが昨年6月に発表した「世界の夜空の明るさ地図」によると、日本人の7割は
天の川が見えないほど人工の光の影響を受けている場所に暮らしている。近年普及した白色発光
ダイオード(LED)は、街灯に多く使われてきた高圧ナトリウムランプより夜空の明るさへの
影響が約2・5倍大きいという試算もある。過剰な夜間照明は天体観測や街の景観だけでなく、
野生の動植物の生態にも影響する。
環境省大気生活環境室の担当者は「各自治体が光害対策に取り組むきっかけになれば。星空の
美しさを観光の売りにしている自治体は客観的なPR材料として役立ててほしい」と話す。
朝日新聞2017年5月26日
星空の見やすさをランク分け 環境省が評価方法作成へ
環境省は、全国の星空の見やすさをランク分けする評価方法づくりに乗り出す。各地の夜空の
状況を調べてもらうことで、星空ファンを増やすだけでなく、屋外照明による「光害」を意識して
もらい、観察がしやすいきれいな環境の大切さの啓発につなげる。10月ごろまでにまとめる。
天体観察は今も人気だが、LEDも普及し、まぶしすぎる照明による光害で、美しい星空を
楽しめる場所が減ってきた。過剰な光は生活環境や生態系にも悪影響を与えるため、星空観測を
通じて様々な環境問題に関心を持ってもらう。
星空の見やすさの評価は、全国各地で同一条件下で星空を撮影して得られた画像を比較、分析
する。地域ごとに星空の見やすさを数値化して、ランク分けできないかを検討する。高評価の
場所を有力な「星空スポット」として公表し、観察に役立ててもらう。
また、多くの人が星空を手軽に楽しめる新たな観察手法もつくる。従来も、肉眼で天の川の
周囲にある天体を複数指定して、いくつくらい見えるかといった方法があったが、海外の事例
なども参考にして、子どもでも知っていて星座の形がわかりやすい天体を選ぶなど、簡単な方法
を検討する。
環境省は、こうした手法を活用して、1988年度から2012年度まで市民団体などが協力
して続いた、全国調査「星空継続観察」の新たな形での復活もめざす。全国各地で一斉に、肉眼
や双眼鏡を使って星空観察をしてもらっていたが、国の事業仕分けで廃止が決まり、12年度を
最後に「休止」となっている。

6月3日、朝日新聞 第2宮城版
1995年度環境庁(現、環境省)による「冬季の全国星空継続観察」で山形県新庄市付近が
「全国で2番目に星がきれいに見える地区」に認定されたという。