昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

南紀05(速玉大社)

2006-11-18 | 国内旅行
勝浦から東へ約20kmで新宮に着く。熊野速玉大社がある。ここはここで、熊野大権現を名乗り、熊野古道の終着点でもある。


神橋を渡って境内に入る。京から熊野参詣をした人たちは、九十九王子を通過して、約1ヶ月の旅を終えて、大願成就に到達した事でしょう。


熊野詣での証しとして、境内のなぎの木の枝を手折り、家内安全の標しとした。

 このなぎの木は、平重盛が植えたものと言われる。
 彼は、父が天皇をもないがしろにし、これまでの社会の秩序を破壊する悪行を止めるのと引き換えに、自らの命をかけて参詣をした。
 その後、清盛の嫡男であり平氏の後継者であった彼は間もなく死亡したのである。
 平清盛の心中はいかばかりの事だったでしょう。
 この重盛の死後、ますます清盛のブレーキが利かなくなったと平家物語では言っている。

なぎの葉を拾ってきた。生きている枝には手が届かない。

 千早振る熊野の宮のなぎの葉を 変らぬ千代のためしにぞ折る  藤原定家

 葉脈が平行であるのが特徴である。コウヤマキとかの仲間である。


熊野三社は、それぞれが単独で神を祀っている。根源は同じでも形がそれぞれ特徴がありそうです。


ここにもヤタカラスが祭られている。門の横断幕にはカラスがいる。中に立っている木は柏葉だろう。京都の上賀茂神社と共通している。


熊野御幸(ごこう)の集計の碑がある。回数141回、23人の上皇とその后が訪れている。


きらびやかな、派手なお宮である。


左:なぎ人形は、なぎの実を頭にした雛人形です。