昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

南紀06(神武東征)

2006-11-19 | 国内旅行
南紀は記紀の神話の中で登場する。
 神武天皇が九州日向から東のヤマトに向かい大阪に上陸して破れ、紀伊半島を巡り、この南紀勝浦~新宮辺りに上陸した。
 その上陸の場所について、言伝えなどがあると楽しいと思いながら、車を走らせていると、新宮市に入って間もなく、神武天皇上陸地点という文字が目に入った。
 慌ててUターンして立ち寄った。
 国道沿いの高台の斜面にそれはあった。昭和45年に新宮市誌に基づいて新設された宗教法人である。


左:月岡芳年の描く神武天皇。 
右:この神社の由緒を述べる札。日本書紀には神邑に上陸と出てくる。そう言えば大神神社を”おおみわじんじゃ”と読みますね。「神」は「みわ」と読める。

 主神は神日本磐余彦命(かんやまといわれひこのみこと=神武天皇)であり、
 祭神にはその后、媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)と布都主命(ふつぬしのみこと=石上(いそのかみ)神宮)である。石上神社は布都社とも言う。

 神武は熊野の山中で、七支刀(しちしとう)の神剣に宿る布都主命に助けられる。


急な斜面に庭が出来ている。


岡の上から眺望していると、神武がこの入江に入港したらしく見えるから不思議である。


質素な本殿が建立されている。


 これは、始めに立ち寄った補陀洛山寺に隣接する「熊野三所大神社」の境内(浜の宮王子跡)の大楠の隣りにあった石碑である。
 「神武天皇頓宮跡」とある。頓宮も行宮も同じと考えてよい。暫く天皇が滞在した所を言う。大正年間に建立とあるから、これも神話のロマンでしょう。