昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

閑谷学校(下)

2006-11-23 | 歴史・文化遺産
 当時、一般庶民の子どもが学校で学ぶ事は「読み書きそろばん」であった。
 そのうちで「読み書き」の部分の教材は「論語」であった。孔子の教えの素読から始まったと思う。
 そこで孔子が原点になる。そして儒教の思想へと繋がっていく。
 

閑谷神社が西隣りの聖廟より一段低いところに安置されている。学校の創始者池田光政を祀っています。


講堂である。ここで生徒は書を読み筆の練習をした。建物の周りに縁側がある。前回の時は中の部屋にまで入る事が許されたのに、今回は立入禁止になっていて、縁側をぐるぐると回るだけである。


よく磨かれている床板は、日夜の雑巾がけの賜物だろう。
 ここに「床紅葉」が見えた。外界の秋の色彩が、それぞれの窓から侵入してきて多彩に反射している。

 「床紅葉」を大いに売り出していたお寺は、京都洛北の岩倉実相院であった。ここの床紅葉は、最近は撮影が禁止されている。そして宣伝をしなくなった。??
 もしご希望でしたら、当blogの中にある検索欄に「床紅葉」と入れて検索してください。出てきます。もっと素晴らしい。


学校の敷地の周りには、石の塀がめぐらされている。国の重要文化財に指定されている。この塀の上部は角が取れていて、蒲鉾状になっている。

 石塀と言えば角張っているという感覚であるが、ここは丸いのである。そして塀の表面を作っている石材は、インカ帝国には少し負けるが、かなり緻密に石が接続されている。
 写真の左側が校外の道路であり、右が校内である。

左:朝顔ならぬ蔦が絡まる釣瓶があった。いい色になっている。背後に見える蒲鉾状の石塀が見えるだろうか。
右:「せきへい」は塀そのものの中から草も生えないように、よく洗ったクリ石で、雑草の侵入を防いでいると言う。

左:屋根の勾配がここまで揃うものだろうか。
右:門の外には楓紅葉の並木である。


校門の前は梅林になっているが、既に落葉してしまっている。


駐車場に向う道すがら、サザンカが見事だった。