本日11月16日、構造主義も文化三角形も出てきません。
紫波と書いてシワと読む。紫波は北に盛岡を仰ぎ南に花巻を控える山間の町です。部族民は日野市民なので、この町に縁もゆかりもないけれど、ひょっとしたきっかけで知ることになった。童謡「たき火」で知られる作詞家「巽聖歌」(没は1973年)、は紫波に生まれ晩年を日野市で過ごし、旭ヶ丘(当時は平山)の自宅で没した。
この縁を機に日野市と紫波町が交流を深め、ここ数年は紫波町の物産を日野市の特設イベントでブースを開いて販売していた。「していた」と過去形なのは、コロナ禍のアオリを受けて日野市はイベントを自粛していた。3年の休止を経て23年になってようやく解禁になり、日野産業祭りも開かれるまでに至った(11月11,12日)。
日野市のチラシで紫波町も出品すると知り、早速でかけた。狙いはワインです。
ワインは紫波町の特産品。日本では甲州盆地がワインの生産が活発。紫波は、甲府に比べると気候、風土でより冷涼。ワイン風格にもこれが影響する。初めて口に含んだときは「アルザス」に似ていると感じた。アルザスには対極にボルドーが控える。それと比べると風味、コクはより薄い。この薄さが軽い味わいを醸し出す。アルザスの郷土料理とされる「シュークルート」(塩漬け豚を酢漬けキャベツで煮込む)に合わせると、赤でも豚の味を殺さない(豚肉は普通、白ワインで食す)。
時は12日の午後3時、産業祭り紫波のブースで交わされた会話 ;
部族民「4年ぶりの来日野、ありがとう」
紫波ワイン生産者「ワイン、色々持ってきている」
「紫波ワインのファンです、飲み口がアルザスに非常に似て気に入っている」
「皆さんそう言います、ボルドーでは強すぎるという愛好家に評判が良い」
「ヌーボーありますか」(ヌーボーとは今年、早採り収穫したワイン)
「紫波でもヌーボー解禁は11月17日と決めているから、販売はできない。しかし今年は紫波ワインの当たり年、ヌーボーも最高品質となります」
ここに足を運んだのが紫波ヌーボー狙いだった、買えないうえに、今年の味は最上と教えられても落胆するしかない。帰ろうと足を回す間際に、
「去年のヌーボーならあります」
と出されたのが写真。家に戻って早速開ける試飲する。

失礼ですが飲みかけのボトルをアップロード
甘い。
甘いワインではソーテルヌ(ボルドー)が有名。部族民は遠い昔、ボルドーに商用で赴いた。季節は夏、戸外では40度にも近い盛夏。乾燥しているからの木陰に入れば汗も引っ込む。そんな戸外の青い木陰のレストランで軽くソシス・フリット(ソーセージと揚げじゃが)を、ギンギンに冷えたソーテルヌで、食べた。そのソーテルヌの甘さと香り、これが富貴の腐り匂いかと畏れ入った。目の前の紫波甘口にそのしつこさは欠ける。甘い軽さに風に晒された葡萄の風味がほんのり、乾いて乗る。推理を進めると「アルザス遅摘み」に比べられるかと思いつく。アルザスワイン華が « Vendange tardive » 。しかし部族民はアルザス遅摘を飲んだことなどありません。思いついただけ。了
追:最後まで読んでいただきありがとう。ワインが美味しとの訴えかけを共有できた事に感謝。実物のボトル「紫波遅摘」の残りを共有できないのが残念、一人で処分しちゃいます。
紫波と書いてシワと読む。紫波は北に盛岡を仰ぎ南に花巻を控える山間の町です。部族民は日野市民なので、この町に縁もゆかりもないけれど、ひょっとしたきっかけで知ることになった。童謡「たき火」で知られる作詞家「巽聖歌」(没は1973年)、は紫波に生まれ晩年を日野市で過ごし、旭ヶ丘(当時は平山)の自宅で没した。
この縁を機に日野市と紫波町が交流を深め、ここ数年は紫波町の物産を日野市の特設イベントでブースを開いて販売していた。「していた」と過去形なのは、コロナ禍のアオリを受けて日野市はイベントを自粛していた。3年の休止を経て23年になってようやく解禁になり、日野産業祭りも開かれるまでに至った(11月11,12日)。
日野市のチラシで紫波町も出品すると知り、早速でかけた。狙いはワインです。
ワインは紫波町の特産品。日本では甲州盆地がワインの生産が活発。紫波は、甲府に比べると気候、風土でより冷涼。ワイン風格にもこれが影響する。初めて口に含んだときは「アルザス」に似ていると感じた。アルザスには対極にボルドーが控える。それと比べると風味、コクはより薄い。この薄さが軽い味わいを醸し出す。アルザスの郷土料理とされる「シュークルート」(塩漬け豚を酢漬けキャベツで煮込む)に合わせると、赤でも豚の味を殺さない(豚肉は普通、白ワインで食す)。
時は12日の午後3時、産業祭り紫波のブースで交わされた会話 ;
部族民「4年ぶりの来日野、ありがとう」
紫波ワイン生産者「ワイン、色々持ってきている」
「紫波ワインのファンです、飲み口がアルザスに非常に似て気に入っている」
「皆さんそう言います、ボルドーでは強すぎるという愛好家に評判が良い」
「ヌーボーありますか」(ヌーボーとは今年、早採り収穫したワイン)
「紫波でもヌーボー解禁は11月17日と決めているから、販売はできない。しかし今年は紫波ワインの当たり年、ヌーボーも最高品質となります」
ここに足を運んだのが紫波ヌーボー狙いだった、買えないうえに、今年の味は最上と教えられても落胆するしかない。帰ろうと足を回す間際に、
「去年のヌーボーならあります」
と出されたのが写真。家に戻って早速開ける試飲する。

失礼ですが飲みかけのボトルをアップロード
甘い。
甘いワインではソーテルヌ(ボルドー)が有名。部族民は遠い昔、ボルドーに商用で赴いた。季節は夏、戸外では40度にも近い盛夏。乾燥しているからの木陰に入れば汗も引っ込む。そんな戸外の青い木陰のレストランで軽くソシス・フリット(ソーセージと揚げじゃが)を、ギンギンに冷えたソーテルヌで、食べた。そのソーテルヌの甘さと香り、これが富貴の腐り匂いかと畏れ入った。目の前の紫波甘口にそのしつこさは欠ける。甘い軽さに風に晒された葡萄の風味がほんのり、乾いて乗る。推理を進めると「アルザス遅摘み」に比べられるかと思いつく。アルザスワイン華が « Vendange tardive » 。しかし部族民はアルザス遅摘を飲んだことなどありません。思いついただけ。了
追:最後まで読んでいただきありがとう。ワインが美味しとの訴えかけを共有できた事に感謝。実物のボトル「紫波遅摘」の残りを共有できないのが残念、一人で処分しちゃいます。