(2021年6月29日)前回は<交換流れの向きで階層の構成が変化する。これは何を意味するのか?部族民にはまだ答えが見つかっていない。本書にもその理由説明は書かれていない。
次回投稿を29日と予定するが、答えが見つかるかな。皆様からもお知恵を拝借したい>で終わった。8あるサブセクションを4に結集して、アボリジニに一般的な4クラス巡回型の一般化交換社会にムルンギンを再構築する試みです。2日間かけてクラス階層の構成の変化の訳を考えてみた。では構成変化とは;
P,Q,R,Sの組み合わせとPR,,RP,QS,SQの組み合わせを提示する。PはサブセクションのD1+A1で構成される。PRはD1+A2。この謎を解決せむと。小筆部族民は女と子交換の巡り方のパターン化を試みた。
手書き図1(上)を御覧ください。項目1,2,3はこれまで説明している。4で交換サイクルをパターン化した。水平交換とはA1からB1へ、A2からB2へ。しかしDに降りると交換の向きが変わる。C1からD1へとなる。AとD、BとCに間には子交換の境がある。子を交換するとはこの境を越さないとならない。A1からA2へ子の交換などはない。たすき掛け交換においてもAからBの方向とAとDでの方向逆転の仕組みは同じ。水平とたすき合わせて4の交換類形、そしてこの4通りしか無い。
手書き2はこれまで説明してきた内容です。3がムルンギンの交換サイクルの特質を表している。交換一巡りで8のサブセクション全てが(女ないし子を用いて)参加する。5~6は読んでの通り、交換の原則です。貰いっぱなし、贈りっぱなし、貰うだけで贈らないは成り立たない。8の4の交換形式で...の意味は;
交換には4の行動が規定される。1女を贈る、2女を貰う、3子を贈る、4は子を貰う。サブセクションはどこに女を贈るか、どこから貰うか...など4行動の相手方がすべて4の類形での規定で決まっている。詳しく見よう:
手書き図3:水平交換の第一サイクル。
簡便化するために8サブセクションをa,b,c...hとした。図の右はそれらを円陣に展開させた(手書きなので円が歪む、乱筆と合わせてのお目汚し、許せ)。交換の起点はaが隣接bに女を贈る。bは子を2の先dに贈る。dはeに贈らない。なぜなら左図を見ての通り、交換矢印が逆になっている。故に後ろ隣接cに女を贈る。女と子の贈り先の規定は、アボリジニで一般的とされるAranda族体系に則った。
この図の伝えかけは1 ①から⑧の交換には8サブセクションが参加する 2サブセクションは4行動の中で2の行動を取る。女を貰えば子を贈る、子を貰えば女を贈る....など 3贈られる元、贈る先は決定している。交換類形に固有の手順となる
。
手書き図4.たすき交換第一サイクル。
図3との違いは水平をたすき掛けにしたのみ。起点はFがAに女を贈る、それを円陣の図上ではFは3の後ろ向きAの①矢印。Aは子を2の先Gに贈る。以下、女の贈る矢印に逆転があるなど、水平1と同じ流れ。
手書き図5は前出2の交換をまとめました。子の交換を鍵にしてサブセクションを4にまとめると。レヴィストロースが想定したPR.QS,SQ,RPの階層が出来上がる。
説明を読めばそれ以上はでないけれど、詳細解説は次回(7月1日)に。
なお円陣のabcd..配列を水平対峙にした順番(aの下にeとか)は前述の体系を、下写真(既出)
ムルンギンの交換体系に重ね合わせた。
ムルンギン族体系の続き 一般化交換 4 了(6月29日)続く
次回投稿を29日と予定するが、答えが見つかるかな。皆様からもお知恵を拝借したい>で終わった。8あるサブセクションを4に結集して、アボリジニに一般的な4クラス巡回型の一般化交換社会にムルンギンを再構築する試みです。2日間かけてクラス階層の構成の変化の訳を考えてみた。では構成変化とは;
P,Q,R,Sの組み合わせとPR,,RP,QS,SQの組み合わせを提示する。PはサブセクションのD1+A1で構成される。PRはD1+A2。この謎を解決せむと。小筆部族民は女と子交換の巡り方のパターン化を試みた。
手書き図1(上)を御覧ください。項目1,2,3はこれまで説明している。4で交換サイクルをパターン化した。水平交換とはA1からB1へ、A2からB2へ。しかしDに降りると交換の向きが変わる。C1からD1へとなる。AとD、BとCに間には子交換の境がある。子を交換するとはこの境を越さないとならない。A1からA2へ子の交換などはない。たすき掛け交換においてもAからBの方向とAとDでの方向逆転の仕組みは同じ。水平とたすき合わせて4の交換類形、そしてこの4通りしか無い。
手書き2はこれまで説明してきた内容です。3がムルンギンの交換サイクルの特質を表している。交換一巡りで8のサブセクション全てが(女ないし子を用いて)参加する。5~6は読んでの通り、交換の原則です。貰いっぱなし、贈りっぱなし、貰うだけで贈らないは成り立たない。8の4の交換形式で...の意味は;
交換には4の行動が規定される。1女を贈る、2女を貰う、3子を贈る、4は子を貰う。サブセクションはどこに女を贈るか、どこから貰うか...など4行動の相手方がすべて4の類形での規定で決まっている。詳しく見よう:
手書き図3:水平交換の第一サイクル。
簡便化するために8サブセクションをa,b,c...hとした。図の右はそれらを円陣に展開させた(手書きなので円が歪む、乱筆と合わせてのお目汚し、許せ)。交換の起点はaが隣接bに女を贈る。bは子を2の先dに贈る。dはeに贈らない。なぜなら左図を見ての通り、交換矢印が逆になっている。故に後ろ隣接cに女を贈る。女と子の贈り先の規定は、アボリジニで一般的とされるAranda族体系に則った。
この図の伝えかけは1 ①から⑧の交換には8サブセクションが参加する 2サブセクションは4行動の中で2の行動を取る。女を貰えば子を贈る、子を貰えば女を贈る....など 3贈られる元、贈る先は決定している。交換類形に固有の手順となる
。
手書き図4.たすき交換第一サイクル。
図3との違いは水平をたすき掛けにしたのみ。起点はFがAに女を贈る、それを円陣の図上ではFは3の後ろ向きAの①矢印。Aは子を2の先Gに贈る。以下、女の贈る矢印に逆転があるなど、水平1と同じ流れ。
手書き図5は前出2の交換をまとめました。子の交換を鍵にしてサブセクションを4にまとめると。レヴィストロースが想定したPR.QS,SQ,RPの階層が出来上がる。
説明を読めばそれ以上はでないけれど、詳細解説は次回(7月1日)に。
なお円陣のabcd..配列を水平対峙にした順番(aの下にeとか)は前述の体系を、下写真(既出)
ムルンギンの交換体系に重ね合わせた。
ムルンギン族体系の続き 一般化交換 4 了(6月29日)続く