蕃神義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

分子進化の中立が説くアシュケナージの試練、生き残りの女戦略 3 (最終回)

2023年11月13日 | 小説
(2023年11月13日)分子進化の中立(木村資生)を理解できなかった部族民は本書(アダムの旅)で「博士はガス拡散の式を集団遺伝に応用した」(ウエルズ)の説明でようやく理解できた。個別の分子遺伝の変容が集団となると「ガス拡散」となって中立に向かうと。これがカヴァッリ・スフォルツアの民族の遺伝特性の研究を数理的に裏付ける理論となった。あらゆる遺伝特性は平準化する。例えば知能、全世界、多くの民族の平均知能指数は100を指す。これに劣る民族も報告されるがそれは「教育」「言語の特性」など文化側面で説明できる。
知能を前向き方向に邁進させた民族がアシュケナージ(北方ユダヤ人)である。平均はなんと112。ここには1000年に渡る社会淘汰の足跡が認められる(これまでの投稿、10月26,28日、要約)。
話を生き残り女戦略、日本に向ける。


レヴィストロース神話学「裸の男」では女は自己主張の強い、弱いの両性状が描写される。弱い母は後に英雄となるイシスを背負って火中に飛び込もうとする。(北米先住民は幼子をオンブする。写真は部族民がようやく見つけたKlamaths族のオンブ写真)

コロナ禍の前、2018年の大手新聞社の若者調査で配偶者に求める「資質は?」の問に、青年多くが「思いやり」と答えた。女子についても言葉は「頼もしさ」と替わるが、同じ資質と見てよい。さる社会学者は「日本人は争いを好まない、結婚相手にしとやかさを求めているのだろう」とのコメントを記憶にとどめた(この調査主体がY新聞であるが日付など、またコメント学識の素性はメモ紙がなくなったので今となっては分からない)。
聖徳太子は「和を持って尊しとする」と臣、平雑民らを諭した。この一言が日本人の心深くに残った。まさに1400年(太子没は622年)を超えて日本人は、相手に融和の性状を求めていたのだ。これを図式化すると、ある青年「例えばの話だけど、旦那さんと意見が違ったら、君、どうする」「絶対に私の意見を通すゎ~」と交際相手が断言したら、彼女は配偶者を選ぶ機会を狭めてしまう。これが70世代(1400年)継続すると、ゴリゴリと自我を通し、ズカズカと自説を曲げない女は居なくなってしまう。
前投稿した図を見てくれ。アシュケナージの知能指数分布曲線。知能遺伝子の分子変化はガス拡散に準じるが、社会淘汰で分布の山なりの平均ピークが112に向上している。日本女子の「しとやかさ」度数は分子中立のからくりを破って、ピークが150いや200に達しているはずだ。何しろ聖徳太子~1400年の社会淘汰~なんだから。


グラフは本書からデジカメ。下の分布図のようにしとやか女が増えるはずだった。
(図は一部加工、商業利用でないので著作権に抵触しないと判断した)

しかしこれは実体験の印象とは合致しない。相変わらず女はゴリゴリ煩く、ズカズカと他者意見をはねつける。社会淘汰を通過したガス拡散と分子遺伝の中立、理論とその実際との乖離の大きさに思わず頭を捻った。そして合点が行った。
アシュケナージを振り分けた知能と才能、これらは誤魔化しようが無い。前回でユダヤ人がギルド管財人の面接で自己のスキルを売り込んで、採用になった。実地でそのスキルを展開しないとクビになる。ゆえに才能にホラを吹いても無意味。
しかし女は、
娘時代には「しとやかさ」「優しさ」を振りまいて相手に自己の女正義を見せつける。そしてこの性状は偽装できる。のちには本来性状が頭をもたげゴリゴリ、ズカズカが発揮される。この事実では「しとやかさ」遺伝子に収斂する過程が打ち消される、ガス拡散するのみ。たとえ1400年が経過しようが、社会淘汰圧が強かろうと、女の戦略に敵う相手などいない。
ガス拡散法則が立派に生きているゴリゴリ女。分子進化の中立説が証明される事実には歴史偉人も著名遺伝学者も、あらゆる男が圧倒される。
分子進化の中立が説くアシュケナージの試練、生き残りの女戦略 了 (11月13日)
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