撫子図鐔 加賀後藤
撫子図鐔 加賀後藤
豪壮で華麗、贅沢な、加賀の風合いが濃密な作。夏の庭先に群咲く撫子を量感豊かに彫り出している。金の花の中に素銅の花を交えているのが印象的。風景画ながらいかにも文様風で、添え描かれている蝶も決して変化に富んでいるわけではなく様式的。魚子地による背景の単純化は後藤流でしかも清潔感があり、主題を際立たせている。夢のような世界観が主題である。
撫子図鐔 加賀後藤
豪壮で華麗、贅沢な、加賀の風合いが濃密な作。夏の庭先に群咲く撫子を量感豊かに彫り出している。金の花の中に素銅の花を交えているのが印象的。風景画ながらいかにも文様風で、添え描かれている蝶も決して変化に富んでいるわけではなく様式的。魚子地による背景の単純化は後藤流でしかも清潔感があり、主題を際立たせている。夢のような世界観が主題である。