ススキ野に月図鐔
ススキ野に月図鐔
無銘の鐔だが、作者の鋭い感性が示されている作。鐔の端部に沿って描かれた月が、頗る心象的。ススキの原に月が落ちてゆく場面だが、遠近といった実在感などへの意識など無用の美空間。葉上に光る露も綺麗だ。抑揚をつけた耳も意匠だけではなく、写実表現とは離れて記憶や深層意識の世界への入り口のようだ。
ススキ野に月図鐔
無銘の鐔だが、作者の鋭い感性が示されている作。鐔の端部に沿って描かれた月が、頗る心象的。ススキの原に月が落ちてゆく場面だが、遠近といった実在感などへの意識など無用の美空間。葉上に光る露も綺麗だ。抑揚をつけた耳も意匠だけではなく、写実表現とは離れて記憶や深層意識の世界への入り口のようだ。