松原図鐔 友英
松原図鐔 友英
心象描写された海辺の風景。寄せ来る波を片切彫で、これも簡素に描いている。松の連なる様子が独創的でいい。水墨画とも違う、金工ならではの草体化された表現であり、遠く連なる海原と天空の境界は描かれていないものの、永遠の空間に身体がとけこんでゆくかのようだ。文様化でもない、正確で精巧な彫刻でないところがいいのだろう。
松原図鐔 友英
心象描写された海辺の風景。寄せ来る波を片切彫で、これも簡素に描いている。松の連なる様子が独創的でいい。水墨画とも違う、金工ならではの草体化された表現であり、遠く連なる海原と天空の境界は描かれていないものの、永遠の空間に身体がとけこんでゆくかのようだ。文様化でもない、正確で精巧な彫刻でないところがいいのだろう。