鉄線に蜻蛉図鐔 宗政
鉄線に蜻蛉図鐔 宗政
宗政は藤堂家の金工。写実的作風が特徴だが、もう一つ興味深い点がある。頗る鍛えの強い鉄地を素材として、鉄地そのものにも働きというか強さ、鉄本来の魅力を備えた作品を製作しているのである。この鐔が良い例だ。拳形というか不定形の造形がいい。抑揚のある鉄の肌がいい。夏の午後のひと時、といった長閑な風景がいい。花は鉄線。
鉄線に蜻蛉図鐔 宗政
宗政は藤堂家の金工。写実的作風が特徴だが、もう一つ興味深い点がある。頗る鍛えの強い鉄地を素材として、鉄地そのものにも働きというか強さ、鉄本来の魅力を備えた作品を製作しているのである。この鐔が良い例だ。拳形というか不定形の造形がいい。抑揚のある鉄の肌がいい。夏の午後のひと時、といった長閑な風景がいい。花は鉄線。