茘枝図目貫 蝦夷
茘枝図目貫 蝦夷
ニガウリのこと。食欲の落ちた真夏に、少し苦いこの食べ物があることはとてもうれしい。表皮部分に凹凸があり、熟れて実が割れると中から赤く色付いた種が飛び出す。そんな様子を、魚子に似た点状に表現している。蝦夷と極められている。蝦夷と葉蝦夷地に居住した人々に好まれた文様表現からなる作で、山銅のような古風な素材を複雑な地透を伴う高彫にし、金の色絵を加えた後に表面を擦り剥がして時代感を付けるという特徴がある。時代の上がる作もあるのだろうか、このあたりはよく分からない、というのが正しいだろう。ただし、江戸時代後期にも、江戸埋忠派のような金工も、この手の金具を製作している。
茘枝図目貫 蝦夷
ニガウリのこと。食欲の落ちた真夏に、少し苦いこの食べ物があることはとてもうれしい。表皮部分に凹凸があり、熟れて実が割れると中から赤く色付いた種が飛び出す。そんな様子を、魚子に似た点状に表現している。蝦夷と極められている。蝦夷と葉蝦夷地に居住した人々に好まれた文様表現からなる作で、山銅のような古風な素材を複雑な地透を伴う高彫にし、金の色絵を加えた後に表面を擦り剥がして時代感を付けるという特徴がある。時代の上がる作もあるのだろうか、このあたりはよく分からない、というのが正しいだろう。ただし、江戸時代後期にも、江戸埋忠派のような金工も、この手の金具を製作している。