山葵図目貫
山葵図目貫
腐敗を遅らせる、あるいは殺菌という点で利用されていたのが山葵。今でも普通に使われている、というより和食に欠かせない薬味である。もちろん旨味があるのが純然たる薬種と異なるところ。彫口が精巧で精密ながら、地金が山銅のような古びた風情で、金の色絵も擦り剥がしの手法でひときわ古調に感じられる。このような手法は、古い時代の(どの程度に古いのかわからないのだが)蝦夷金具の味わいがあるところから、江戸後期にも採り入れられた。下は古金工の笄。これが本当に古い彫刻である。
山葵図笄 古金工
山葵図目貫
腐敗を遅らせる、あるいは殺菌という点で利用されていたのが山葵。今でも普通に使われている、というより和食に欠かせない薬味である。もちろん旨味があるのが純然たる薬種と異なるところ。彫口が精巧で精密ながら、地金が山銅のような古びた風情で、金の色絵も擦り剥がしの手法でひときわ古調に感じられる。このような手法は、古い時代の(どの程度に古いのかわからないのだが)蝦夷金具の味わいがあるところから、江戸後期にも採り入れられた。下は古金工の笄。これが本当に古い彫刻である。
山葵図笄 古金工