地紙散図大小鐔 伊藤正乗
地紙散図大小鐔 伊藤正乗
これも素敵な意匠の鐔。扇や団扇の絵が描かれている部分の紙片を地紙という。これを屏風や襖に散らし配して文様とした。地紙散しという。さらにそのように表現された屏風を鐔の意匠としたものであろう。高彫に金布目象嵌が活きている。雪輪文を透かして印象を高め、さらに下方に屏風の縁を想わせる屈折した線を透かしている。これがまた印象的である。ゆったりとした穏やかな雪輪模様の高彫処理も素敵だ。文様に加えられた透かしの効果が見事に活かされた作品である。
地紙散図大小鐔 伊藤正乗
これも素敵な意匠の鐔。扇や団扇の絵が描かれている部分の紙片を地紙という。これを屏風や襖に散らし配して文様とした。地紙散しという。さらにそのように表現された屏風を鐔の意匠としたものであろう。高彫に金布目象嵌が活きている。雪輪文を透かして印象を高め、さらに下方に屏風の縁を想わせる屈折した線を透かしている。これがまた印象的である。ゆったりとした穏やかな雪輪模様の高彫処理も素敵だ。文様に加えられた透かしの効果が見事に活かされた作品である。