柳に燕図鐔 加賀金工


柳に燕図鐔 加賀金工
加賀金工の平象嵌技法は、高彫という写実味を捨て去った完全なる平面描写による表現である。良く見られるのは鈴虫や蟷螂などの虫尽図だ。ここでは松樹と柳を片切彫で墨絵風に表現している。この手もある。もちろん高彫もある。月が出ていることを考えると夕暮れ時。燕もそろそろ巣に戻る支度をしている頃か。微かな明かりに水辺の蛇籠が光って見えている。時間の流れを感じさせる作品である。


柳に燕図鐔 加賀金工
加賀金工の平象嵌技法は、高彫という写実味を捨て去った完全なる平面描写による表現である。良く見られるのは鈴虫や蟷螂などの虫尽図だ。ここでは松樹と柳を片切彫で墨絵風に表現している。この手もある。もちろん高彫もある。月が出ていることを考えると夕暮れ時。燕もそろそろ巣に戻る支度をしている頃か。微かな明かりに水辺の蛇籠が光って見えている。時間の流れを感じさせる作品である。