酔漢のくだまき

半落語的エッセイ未満。
難しい事は抜き。
単に「くだまき」なのでございます。

未来を語った。

2012-12-28 09:00:36 | さぁ楽しい「音・画」の時間だ!
前回の「くだまき」で、今年最後かな。と語りました。
が、昨日の夕刊でその訃報に接し、「もっと早く語るべきだった」と後悔いたしました。
実は、特集に於いて、「立松和博」のお話しを終えた後、僕らの好きだった「ジェリー・アンダーソン」の作品を振り返るつもりでおりました。
「海底大戦争スティングレー」
「サンダーバード」
「キャプテン・スカーレット」
「ジョー90」
「謎の円盤UFO」
などなど・・・。
僕らを夢中にさせた作品は数多く、いまだに、その映像に触れますと、胸が躍ります。
その生みの親「ジェリー・アンダーソン氏」がお亡くなりになられました。
イギリス時間の26日の事です。

酔漢がその作品に触れましたのが、白黒テレビの時代です。
「海底大戦争スティングレー」


当時、公団住宅は時代の先端です。
その映像をテレビで見てまして、「あれが、スティングレーみてぇに山さぁ沈んで、ミサイル基地が出てくんでねべか」なんて馬鹿な事を考えておりました。
ご紹介いたしました映像は、もちろんカラー作品なのですが、白黒テレビで見ておりましたので、潜水艦であるスティングレーの色が分りません。
塩竈市内にありました唯一のスーパー「まつや」へ行きまして、丁度お絵かき帳を買ってもらいましたが、その表紙が「スティングレー」。
潜水艦が青と黄色で、初めて、そのカラーを知りました。
この主題歌。
幼稚園前の頃でしたが、印象が深くて。
と言いますのも、ばあちゃんが必ず「大相撲中継」を見るわけです。
面白くない大相撲中継をばあちゃんの膝の上でみてまして。(大鵬の名前はここで覚えました)
「相撲終わったらチンゲー始まっからっしゃ」と言われておりました。
当然、「スティングレー」と発音するところなのですが、「チンゲー」としか言えなかったわけです。
主題歌も「スティングレー」と連呼する箇所がございますが、声あげて「チンゲー・チンゲー」と歌っておりました。

幼稚園。土曜午後6時。1時間で放映された「サンダーバード」は、もう酔漢が語るところではないのですが。
これはもう衝撃の衝撃でした。


プラモデルが作れる年ではありませんが、どうしても欲しかった。
「小松崎茂」さんのプラモデルの箱絵は、とても芸術的。
とくに「ジェットモグラ」が最高だった。


それぞれのメカが、秘密基地より飛び出す場面は、特にワクワクしました。
サンダーバード2号の発進場面はもう感動でした。


公園の滑り台で「サンダーバード2号ごっこ」をしまして。
逆から降りたものですから、地面に頭をぶつけます。
かなり痛かった・・・・。
と、友人に話しましたら、「俺もやったっちゃ!」との答えが返ってまいりました。
ううう世代だぁ!
それと音楽もいいです。
先の作品全て、「バリー・グレイ」の作曲。
「ジェリー・アンダーソン」の作品は全て(と言うか殆ど)彼の楽曲です。
「バリー・グレイ」は1984年に亡くなっております。
声優陣も豪華でした。
三谷さんのお父さんが良かったなぁ。
ペネロープ役の「黒柳さん」も。

サンダーバードだけで、何話のくだまきになるのだろう。
こうした思いが今強い。

「キャプテン・スカーレット」は、「ミステロン」という得体のしれない敵が相手。
正直、これには参った。
恐怖というものが、殆ど、「大怪獣」であるとか「妖怪」であるとかの時代(というか、世代)
宇宙人なのか、未来人なのか想像できないし、彼らも、その「見えない敵」を相手にしている。
「隣に潜む恐怖」を初めて知りました。


主題歌がついたのは、民放再放送になってから、NHKでは、あのセリフだけでした。
「地球人よよく聞け!我々はミステロンだ」
面白かったのか、そうでなかったのか。
登場するメカは、サンダーバードのような重厚さはないものの、空中空母という発想は凄いと思いました。
それより、毎回毎回、主人公は大事故に遭うわけで、これが、ハッ!とするわけです。
「不死身のキャプテン」が売りですから、仕方がない設定なのでしょうが。
「スパイ手帳」を使って、「身分証明者は?」とやってました。
「追跡戦闘車」が走る場面はどうも、運転席が後ろ向きだろ!と不思議でしたが・・・。



これを、覚えていらっしゃる方はおられますでしょうか。
これもですね。「ごっこ」したわけです。
「回転塔」の真中にいて、まわしてもらって、それで出来上がりです。
駄菓子屋のサングラスでもって、「電子眼鏡」。
ですが、NHKでもあんがい視聴する人がいなかったのではないか。こう思っております。

人形劇は、これはその技術だけでも凄いのですが、「生身の人間を使ってみたかった」とジェリーアンダーソンは言っております。
「謎の円盤UFO」は仙台では、土曜8時の放映。
ちょうど「全員集合」と被っておりました。
これは、そのユニフォームか凄すぎて!
1980年はこんな世界になるのか!と思っておりました。
(そんな事は全くなかったわけです)



ジェリー・アンダーソンの影響は、数多くの作品に見られます。
「ウルトラセブン」の脚本を書いた「金城哲夫」氏は、「ウルトラホーク発進の場面はサンダーバードを悉く意識した」と話しております。
その円谷作品でも、例えば「ウルトラマンガイア」の空中空母は、まさに「キャプテン・スカーレット」そのもの。
多くのSF作品に影響をもたらし、最近では「エヴァンゲリオン」にしてもそう。
1960年代の発想は、今でも通用するのです。

僕らを「ワクワクの世界」へ誘ってくれた「ジェリー・アンダーソン氏」。
ご冥福をお祈りいたします。

語るには、時間が短い。
残念です。

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5 コメント

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ジェットモグラタンク (トムくん)
2012-12-30 21:22:08
当時の、21世紀をえがいた作品は、よく作られてますが、電話だけは有線なんですよね。予想もしなかったでしょうね。i pad 見たらびっくりでしょうね。
「ジェットモグラ」は「ジェットモグラタンク」と言ってましたが、記憶違いかなと思いましたが、上のプラモデルの箱はしっかり「ジェットモグラタンク」となってますね。(笑)
本年も色々お世話になりました。良いお年をお迎えください。
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トムさんの記事から (酔漢です)
2012-12-30 22:22:01
海底軍艦とジェットモグラの共通を知りました。ありがとうございます。本来ならお感じになられている事が多いのではないですか?若輩者が、話すのも気が引けるのですが。トムさんの記事にも触れてみたくなりました。
本当に色々有り難うございました。

愚息が昨日、山口の旅を終えて帰って参りました。
返信する
トムさんの記事から (酔漢です)
2012-12-30 22:22:02
海底軍艦とジェットモグラの共通を知りました。ありがとうございます。本来ならお感じになられている事が多いのではないですか?若輩者が、話すのも気が引けるのですが。トムさんの記事にも触れてみたくなりました。
本当に色々有り難うございました。

愚息が昨日、山口の旅を終えて帰って参りました。
返信する
こんばんは (見張り員)
2012-12-31 23:40:59
私はサンダーバードが一番残っております。

あの当時のアメリカの人形劇は幼かった私たちには新鮮な衝撃だったと思います。

あの手の衝撃はもう味わえないかなあ~~?

今年は酔漢さんと出会えてよい一年となりました!またいろいろ教えてくださいね^^。

あと20分ほどで新しい年が来ます、また来年もよろしくお願いいたします。

よいお年をお迎えください。
返信する
見張り員さんへ (酔漢です)
2013-01-03 15:59:07
お返事遅れて申し訳ございませんでした。
年越してますね(汗)
サンダーバードのメカは凄いと今でも思います。
先にも触れましたが、ジェットモグラは海底軍艦「轟天号」がモデル。
なるほどと思います。

どのような新年をお迎えですか?
今年も宜しくお願い致します。
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