TUTAYAで借りてきたもう1本の映画は『風に立つライオン』でした。昨年、知人から何度も観てよかったからと勧められていた映画でした。公開中に見に行けなかったので、今回DVDで見ることができました。ケニアで医療ボランティアに従事した実在の医師の話に、さだまさしさんが着想を得て作った楽曲から生まれた映画だったそうです。ケニアの病院で働くことになった日本人医師島田航一郎が、心と体に深い傷を負った患者たちと向き合っていくお話でした。島田航一郎役は大沢たかおさんが演じておられます。映画の最後のところで、主人公の航一郎は、少年の頃、誕生日のプレゼントとしてシュバイツアーの伝記本を両親からプレゼントされたのがきっかけで医師になったというシーンがありました。小学生の頃、学校の図書室で偉人の伝記本をたくさん読んだ記憶が蘇りました。ある1冊の本がその人の人生を変えるきっかけになるものだということをこの映画で実感しました。偉人の伝記のような人生を歩みたいと実行できる人はなかなかいないのでしょうが、実行した方の功績は偉大なものであるとわからしめる映画でもありました。映画の中で、航一郎ががんばれがんばれと一人で叫ぶシーンがありました。がんばれという言葉は人に言うものではないということ、自分を励ますために言う言葉なんだということを言っているシーンが印象に残りました。ケニアの地で一生懸命頑張って医療に従事する航一郎の言葉では表せない心の奥底がこのがんばれと叫んでいるシーンに凝縮されていたように思いました。また、航一郎のケニアで医療に従事してきた功績は目には見えないけれど、ケニアのミケと呼ばれていた少年の心にしっかりと引き継がれていたシーンはこの映画での一番の主題のように思えました。しかし、その偉大な功績が淡々と描かれていたことや、ケニアの雄大な景色の映像が非常に少なかったことなど、人としての生きざまなどの感動を誘うシーンがあまりなかったのがちょっと残念な映画になっていたような気がしました。
卓球団体男子、銀メダルあっぱれでした。バドミントン高橋・松友ペアの金メダル、女子レスリングの方々の金、伊調選手の4連覇、日本のメダルの数が続々増えていて、日本人選手の毎日の活躍は多くの人々に感動を与えていますね。先程、終わったレスリングの決勝で吉田選手は銀メダルに終わりましたが、申し訳ないと何度も言われていたのがとても印象に残りました。4連覇や今回のオリンピックで主将を務めておられてその重圧は相当なものだったと想像します。各国の選手が吉田選手のことを相当研究されていたはずでしょうし、いろいろな重圧にもまれながらもちゃんと決勝まで進まれて銀メダルを獲得された功績には大あぱっれを送りたいと思いました。お疲れさまでした。