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徳ちゃん繁昌リポート

《あなたの笑顔が周りを幸せに、ひと言が一人一人を元気づける》

【自適に実年】掛け替えのない宝物をもらって

2016年06月18日 | 休日通信
今日は亡父の十七回忌で兄夫婦と妻の4人でお寺の法要に出掛けました。父の最期は呆気ないというか、持病が再発し救急車で運ばれ僅か3日で帰らぬ人になったのです。作家として生涯現役を貫き86歳の大往生でした。

そう言えば西郷隆盛の「子孫に美田を残さず」は父の口癖。父の言い付け通りに住んでいた土地や家屋は福岡市に全て寄贈し、貯蓄は母の老後に当てたのです。遺産相続なんてなく、今は兄弟で有料介護ホームの不足分を負担しています。
亡父の口癖が私達の子供にも伝わり今では我が家の家訓みたいになっています。自分の死後に苦労するかもと考えがちですが、土地を残そうとか、金を貯めておこうなんて、結局は他力になり自立心を失わせるということになるのです。この家訓には自らの足で歩いて行くという強い思いが込められています。

もちろん子供や孫は可愛いけどだからと言ってそれとこれは別、当てにしてもらいたくありませんよね。遺産はカネや形ではなく尊敬に値する父の後ろ姿でした。仏壇に手を合わせて掛け替えのない宝物に改めて感謝したのでした。

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