今年最後のオンライン審議会が開催され福岡市水産業総合計画案のパブリックコメントの結果報告と対応への協議及び答申案の承諾が議題だった。いつもながら前日に郵送された60頁に及ぶ資料に目を通し問題点や質問項目にマーカーで線引き、本番を迎えたのだ。
「パブリックコメントとは、公的な機関が規則や命令などを制定しようとする時に、広く公に意見・情報・改善案などを求める手続きのこと。その影響が及ぶ対象者などの意見を事前に聴取し、その結果を反映させることによってよりよい行政を目指すというもの。」ただ、今回はあくまでも形式的なもので覆すような意見具申や提案などなかった。
流通の専門委員としてひと言、今は買い手消費者が主導するマーケットインの時代、プロダクトアウトの視点からどんな総合計画立てても絵に描いた餅?最終ユーザーがNOなら水産振興には繋がらない。魚離れが続く現状、例えば魚の加工品や菓子・デザート類などの商品開発、ペットフードの原材料などで需要拡大を図る提案もしてきたが、審議員構成が業界団体と行政主体、残念ながら賛同の声は掻き消されていた。まだまだ前途多難な水産業振興、魚好物の年寄りにはなんとも気になる答申である。