
キリスト教の万聖節の前夜祭でヨーロッパ発祥の祭「ハロウィン」。秋の収穫を祝い先祖の霊を迎えるとともに悪霊を追い払う祭りで、まったく興味もなかったが日本で言うところの盆にあたる行事と聞いて少し関心をもった次第。宗教は違えど先祖や亡くなった人達の供養と思えば話しは別である。
ハロウィンは古代ケルト民族のドゥルイド教で行われていたサウィン祭が起源。古代ケルトでは11月1日が新年とされ、大晦日にあたる10月31日の夜に先祖の霊が家族に会いに戻ってくると信じられていた。しかし、悪霊も一緒に連れてきて、作物に悪い影響を与えたり、子供をさらったり、現世の人間に悪いことをするとのこと。そこで人々は悪霊を驚かせて追い払うことを思いつき、仮面をかぶり仮装して家々を回り、魔除けの焚き火を起こしたりする風習を始めたそうだ。
世界を震撼させる新型コロナは現代の悪霊のようなもの、既に100万人を超える死者が報告されている。それなのに仮面マスクもせず通りを闊歩する輩と出くわすことがある。重症化リスクの年寄りを考えると馬鹿騒ぎなどせずリモートとソーシャルディスタンスで静かなハロウィンを過ごしてほしいものだ。