
町の小さなケーキ屋さんでの出来事です。ある日の閉店間際、40過ぎの男性客が来店して、無言でショーケースをのぞき込んでいました。

何とも困った様子です。対応にでたひとりのスタッフが尋ねると大きな栗のモンブランケーキがどうしても欲しいということ。なんでも今日はお譲さんの10歳の誕生日

で、前から大好物を買って帰ると約束していたそうです。それが仕事の都合で遅くなり、やっとの思いで駅近くのこの店に辿り着いたのでした。ですがこの店のマロンケーキは

売切れでした。
その話しを聞いたスタッフは男性客を待たせ店の奥に入っていきました。数分後、そのスタッフが奥から現れ、いきさつを話し、やっと一軒、モンブランケーキのある店を見つけたということでした。実は店の奥の電話

から近くのケーキ屋さん何軒かに問い合わせてくれていたんです。
競争相手でもある他の店を紹介するなんて

普通は考えにくいことですが、そのとっさの判断には驚かされました。常にお客様の立場に立った対応、この店の経営理念が伝わってくるようですね。

寒々とした日に実にあったかい素敵な話しでしょう。
そのケーキ屋さんは地元でも

超人気のお店でして行列ができることもあるそうです。そうそうそのお客さん、きっと

今年のクリスマスケーキはここで決まりですよね。