〈私〉はどこにいるか?

私たちは宇宙にいる――それこそがほんとうの「リアル」のはずである。この世界には意味も秩序も希望もあるのだ。

つまらなくする心の癖

2006-01-29 | Weblog
きょうはたのしい旅行、のはずだったのだが、個人的にひじょうに残念感が残ってしまった。

状況的・メンバー的に、自分の今の生活からいってこれ以上望むべくもないシチュエーションがあたえらえていたにもかかわらず、こんなことで終わってしまったのは、これはひとえに自分に責任があることだ。

といって、自己非難をするつもりはない。
ただ、これまでずっと、こういう楽しいはずの状況で、愚にもつかない落ち込み癖が発動してしまうことになってきたので、このさい事態をしっかり把握しておく必要がある。

どうも集団場面で、ひっこんでコミュニケーションができなくなってしまうというパターンになりがちだ。とりわけ明るく、楽しい、会話の弾む雰囲気では確実になる。
これは論理療法的に言えばある一定のビリーフ・思考パターンによるものなのだと思う。それがいまいちどうもはっきりつかめない。

その結果、高校や大学の時みたいな「孤立して惨め」といった感情に陥り、行動もそのとおりになる。
そして一度陥るとその集団場面が続くかぎりはなかなか回復が難しい。というよりも悪循環の一途を辿る。
長年にわたって身につけてきた思考と行動の癖なのだと思う。

あとそこにはかなり強い自己憐憫の気持ちもあるような気がする。
だから、状況をいったん離れるなり、誰かに援助を求めるなり、工夫して回復を試みるなりすればいいのに、そういう悪感情にしがみつくことになっていまう。
ぐちゃぐちゃと、傷口をひっかきまわしている感じだ。痛いにも変わらず妙な執着がある。

これまで何度も何度もそういうことになるたびに、これじゃいかん、なんとかせねば、と思ってきたにもかかわらず、まさに「喉もと過ぎれば熱さを忘れる」というたとえのとおり、改善を先延ばししてきたのだ。
しかしこれからはそうでありたくない。
だから、書く。書いたからには、それをアリバイにせず改善の方策を実行すること。

クールにコミュニケーションの輪から離れて、そんなのカンケイない、おれはおれ、みたいにB型的にクールに構えていられればいいのかもしれないが、そうはいかない。本当はそういったコミュニケーションを心底求めているのだから。それに正直になって行動しないことには、この壁を超えることはできないだろう。

人間が本質的に群をなすコミュニケーション的存在であることをアタマの先でわかったつもりになっても、行動がまったくそうなっていないということだ。
この点に関する未熟ぶりは正確に不健康なものだ。
こんなことでこのまま歳をとりたくないと強く思う。

ただ回復自体はひじょうに早くなってきており、状況を離れればわりと即座に悪循環から出ることができるのが発見できたのはよかった。

わりと短時間で、感情的悪循環と、そこからの回復を往復して、それぞれの只中で問題の見え方がまったく違うのは驚くほどだと思った。

もう最悪、と見えて感じられていたのが、じつにつまらないことに見える。そしてささいだったはずのことが、取り返しのつかない欠点に思えたりする。
結局のところ問題はそんなものなのだろう。

だから、そんなふうな悪循環に陥るのも、そこから回復するのも、対応能力・レスポンシビリティという意味で、自分の責任に属する。

とにかくこんなことでぐちゃぐちゃやっているのは、一緒にいる人には気を使わせるという意味で迷惑だろうし、恥ずかしい限りだ。

なによりもったいなにのは、人生のいちばんの果実を食い損ねてしまうということだ。
いったい何をやっているのか!



5 コメント

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Unknown (type1974)
2006-01-30 21:12:09
>りょうさん

どうもいつもコメントをありがとうございます。

とても嬉しいお言葉をいただきました。誠実、というとちょっとかなり混じりっけがあるのですが…ま、いずれ凡夫ということで、それを言い始めたらキリがないですね。

しかしみょうな自己美化も気持ちが悪いし、かといってこれは言っておきたいという表現欲求はずいぶんあるしで、するとこんな感じになります。それに、ブログは関係者以外には匿名ですしね(笑)

自己非難、ともにずいぶんあるようで、なにか安心しましたよ。アガること、私もひじょうに緊張します。お互い取り組みにがんばって参りましょう。とりあえず道筋ははっきりしているというのは、やっぱり救いがありますよね。

年齢層、ううむ、ちょっとあるかもしれません。しかしこれはこちら側の勝手な思い込みで、みんなにそういう壁があったとは思えません。ともあれ、同年輩の人がいてくれるのはありがたいこと!今後ともよろしくお願いします。



>ブッチ君

どうもです。追い込みどきだと思います。お疲れでござんす。

さて、勇気づけ、ありがとうです。書くのは決意だったですが、しかしこの課題はそれこそ高校生以来の積年のもので、じつは今更でもあるのです。

論理療法の“主要洞察”にもありますが、非合理な思い込みがあるという自己認識だけでは問題は解決しない、というのは本当です。何年自己認識しても解決しない(笑)

おお、印度カレー、久しぶりですね! ぜひ行きましょう。

しかし前職では時間がたくさんあってよかった…。論理療法だってもっと時間をとれたろうにね。おたがいない時間でがんばりませう。



>コスモロジーちゃん隊長

いつもありがとうございます。すでに完全回復していてまったく問題ありませんが、しかし悪循環はいつでも発動する態勢にあるのですね。マナ識に足をすくわれるというのを実感します。

本っっっ当にもったいないことをしてきたものです!



>ちこさま

お話しできたこと、楽しかったです。残念ではありましたが、みなさんの優しさに助けられております、本当に。

話すのが苦手で、とのこと、信じられませんん!なるほど、このことにおいても努力、ですね。

方法はこれまで学んでいるのでいけると思います。あとはめんどくさがらないこと、その対策に「書いて公表」が有効かと思った次第です。

またの機会楽しみにしています。
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お疲れ様でした。 (ちこ)
2006-01-30 19:00:39


 りょうさんと同じに、とても正直だなと思います。



 軍曹さんの気持がとても分かるブログですね。



 信じられないかもしれませんが、私も中学生の頃は親戚の人と話すのが苦手で、それをなくしたくて結構努力した時期があります。



 きっとできると思います。またの機会には、楽しめるといいですね。
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残念! (コスモロジーちゃん)
2006-01-30 11:09:21
 コスモスのくれた最良の時間、無駄にするのはもったいない!

 ぜひ最善に活かしていきたいですね。

 TBしておきました。
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こんばんわ (ブッチ)
2006-01-29 23:34:17
こんばんわ。



なんだか、非常に大きな決意という感じですね。

それに、一歩も二歩も前進という感じもします。



きっと軍曹さんなら上手くいくと思いまする~。



また、インドカレー連れていってください!!
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本当に誠実な人だ! (りょう)
2006-01-29 22:04:35
こういう自分の内面の弱みを、ブログ上で打ち明けられる軍曹さんの誠実さに胸が打たれます・・・。本当に正直な方だと思う。それは素敵な長所ですよ。誰しも自分の弱みは見せたがらないものですから・・・。

私は、立場的なことに囚われて、無理してかっこつけてしまう傾向があり、見習いたいと思います。

過去の悪しき薫習が、集団の中でのコミュニケーションのぎこちなさを生んでるのでしょうか。「自分なんて…」という自己非難が働いてるのかもしれませんね。

ですが、軍曹さんはとても魅力的な人だと思いますよ。どうか信じてくださいね。集団内でのコミュニケーションも少しづつ慣れていくと思います。

私も集団内での自己非難あります・・・。改まった感じで注目される自己紹介なんて無茶苦茶苦手ですね。あと、会議で発言したりとか(笑)

本質的には目立ちたがり屋なので、座がにぎやかになれば、話したがり、聞きたがりになりますが。

あせらず、MUST化せず、お互いゆっくり取り組んでいきましょう。

今回、周囲の年齢層が若かったこともあるかもしれませんね。これからは、わたしもいますから。同年代として心強いです。

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