リムジンに着座した二人の距離は1メートルもなかったと見えるが、もとから非現実的な試算なので仮にざっくりと1メートルする。
以下、まさに番組で取り上げられていた一連のザプルーダーフィルムの決定的箇所のコマを見ていきたい。
↑223コマ目
↑224コマ目
224コマ目で起こったコナリーのジャケット胸部の「めくれ」の時点で、すでにケネディは右手をのど元あたりにまで挙げていることに注意願いたい。
番組ではこのコマが陰謀論を否定し「一発説」=公式説を裏付ける決定的証拠とされていたが、そう見える人が果たして存在するのだろうか?
またケネディ夫人は223コマ目の時点ではすでにこの後ずっと続く夫のほうに頭を向ける動作をしており、この時点ですでに夫の身に起こった異状を察知したことを示している(実際には221コマ目で交通標識から顔が出てから彼女はずっとその状態にある)。
↑225コマ目
↑226コマ目
次の225コマ目ではコナリーに反応はない。胸部のめくれは戻り始めており、まさに224コマ目かその直前がコナリーの被弾時点であることが確定できる。
コナリーがはっきりと被弾に対する反応を示すのは226コマ目、すなわち2コマ置いてである。左手に持っていたというカウボーイハットを胸のほうに挙げ始めている。
↑227コマ目
↑228コマ目
227コマ目で画像がぶれるが、画像を通しで見るとこの時点でコナリーに激しい動作が起こっているのが確認できる。
228コマ目時点ではコナリーの手はさらにあごのあたりまで上がっている。この時点でケネディもまた激しい動作を始めているが、これは前方からの頸部付け根への被弾の影響だったと推定されることは、以前の記事で書いたとおりである。
このコナリー知事の反応から考えれば、ケネディ大統領の「オズワルドの2発目」への反応にも同様程度の時間を要したと見るのが適当である。彼はすでに224コマ目で右手を高い位置まで上げ、明確に被弾への反応を示している。これはコナリーの227~228コマ目での反応に相当すると見てよいだろう。
実際に「神経が衝撃を知覚・伝達し、それに反応して脳が指示し、腕を上げる」といった動作には、まさにコナリーに起こったように時間差が生じてしかるべきであり、224コマ目のケネディの動作から見て彼の被弾は少なくともその3コマ以上前だったと強く推測される。そのことは221コマ目またはそれ以前から続く夫人の「夫を見やる動作」が裏付けている。
しかし、それでもケネディの被弾と知事の被弾のタイムラグを223コマと224コマの間の一コマだとしよう。こうして単純化しても結論に変わりはないからだ。
このザプルーダー映像は一コマが18.3分の一秒相当とされており、一コマ約0.055秒の間に銃弾が1メートル移動するということは、一時間でおよそ6.5万メートルの飛翔速度となる。
すなわち、この映像をもとにあくまで一発説を主張するなら、オズワルドの第二の銃弾の飛翔速度は時速65 キロ以下となってしまう。
↑再び223-224コマ目。224コマ目の時点でケネディは明らかに状態に被弾した様子を示しているが、コナリーの胸元の「めくれ」は今まさに起こったばかりである。「時速65キロ以下の銃弾」は、まさにこの前の223コマ目で二人の間の空間を浮遊している「はず」である。
多分にアラのある推測だが、番組の主張のバカらしさを説明するにはそれで十分だろうし、それ以上徒労もしたくない。
つまり、ケネディの喉から最大限に見積もっても時速65キロで出たカルカノの銃弾が、次にコナリーの胸を貫通し、さらに腕を貫通しその骨を砕き、大腿に突入したことになる。これがあまりに荒唐無稽な「設定」なのは言うまでもない。
そもそもそれ以前に、「時速65キロで進む銃弾」というものがこの世に存在するのだろうか。
世にも奇妙な「ゆっくり弾」。そう表現しイメージしてみるとなにか楽しい気分になってくるが、しかし事態の重大性は楽しいどころの話ではない。
このようにシングル・ブレット・セオリーが崩壊していることはすでに疑問の余地なく明らかであり、したがってこの番組で語られたすべてのメッセージめいたものが虚偽であることは、もとから確定しているのである。
そのことを知りながらこうした番組が垂れ流されるのを目の当たりにする、実に奇妙なこの気分。
名前は忘れたがどこかの大学で教えているらしいコメンテーターらは、こうした一見すれば明らかな事実に単に気づかないのか触れないまま、当のその画像を示しながら
ということをのたまうといったありさまであった。(オブラートに包んでいるが、言いたいのは要するにそういうことだろう)
このことは、「あまりに明らかな事実が、情報操作によって歪曲され続けてきて、現に歪曲されている」という、この事件の真の問題がどこにあるかをわかりやすく示している。それが事件の半世紀後にもなって、事件に直接関係のない日本のテレビでまで語られたというわけだ。
皮肉ではなく、これは政治的プロパガンダの永続性と広汎性を示す格好の事例となることであろう。
奇矯な米国の一研究者の説を鵜呑みにして、決定的な証拠を現に目の前にしながら、それが示すものとは正反対に「陰謀論が妄想だと裏付けられた証拠」と不可解な断定をし、「世論誘導の危険性」は「民主主義の裏面でもある」などと得意げに述べている訳知り顔のオッサンたち。
そしてそれを垂れ流すだけの公共放送。
これぞほんとうの「ダークサイドミステリー」と言わずしてなんであろうか。
要するに彼らは「陰謀論者はバカだ」といっていたわけだが、文字通りのブーメランであり、実に痛い。
主流の説に無批判に、自分では何も考えずになにか教訓めいたことを語ってしまう点で、実におめでたい人たちと言うことは、事実なので差し支えはあるまい。
しかしこのような番組が公共放送によって作られようとは。NHKという会社の劣化ぶりをここでも見せつけられた思いがする。
先の参院選で政見放送を茶化した泡沫政党が議席を獲得したのは嘆かわしいが、一方でこの体たらくではそうしたことがあるのも当然というものであろう。
以下、まさに番組で取り上げられていた一連のザプルーダーフィルムの決定的箇所のコマを見ていきたい。
↑223コマ目
↑224コマ目
224コマ目で起こったコナリーのジャケット胸部の「めくれ」の時点で、すでにケネディは右手をのど元あたりにまで挙げていることに注意願いたい。
番組ではこのコマが陰謀論を否定し「一発説」=公式説を裏付ける決定的証拠とされていたが、そう見える人が果たして存在するのだろうか?
またケネディ夫人は223コマ目の時点ではすでにこの後ずっと続く夫のほうに頭を向ける動作をしており、この時点ですでに夫の身に起こった異状を察知したことを示している(実際には221コマ目で交通標識から顔が出てから彼女はずっとその状態にある)。
↑225コマ目
↑226コマ目
次の225コマ目ではコナリーに反応はない。胸部のめくれは戻り始めており、まさに224コマ目かその直前がコナリーの被弾時点であることが確定できる。
コナリーがはっきりと被弾に対する反応を示すのは226コマ目、すなわち2コマ置いてである。左手に持っていたというカウボーイハットを胸のほうに挙げ始めている。
↑227コマ目
↑228コマ目
227コマ目で画像がぶれるが、画像を通しで見るとこの時点でコナリーに激しい動作が起こっているのが確認できる。
228コマ目時点ではコナリーの手はさらにあごのあたりまで上がっている。この時点でケネディもまた激しい動作を始めているが、これは前方からの頸部付け根への被弾の影響だったと推定されることは、以前の記事で書いたとおりである。
このコナリー知事の反応から考えれば、ケネディ大統領の「オズワルドの2発目」への反応にも同様程度の時間を要したと見るのが適当である。彼はすでに224コマ目で右手を高い位置まで上げ、明確に被弾への反応を示している。これはコナリーの227~228コマ目での反応に相当すると見てよいだろう。
実際に「神経が衝撃を知覚・伝達し、それに反応して脳が指示し、腕を上げる」といった動作には、まさにコナリーに起こったように時間差が生じてしかるべきであり、224コマ目のケネディの動作から見て彼の被弾は少なくともその3コマ以上前だったと強く推測される。そのことは221コマ目またはそれ以前から続く夫人の「夫を見やる動作」が裏付けている。
しかし、それでもケネディの被弾と知事の被弾のタイムラグを223コマと224コマの間の一コマだとしよう。こうして単純化しても結論に変わりはないからだ。
このザプルーダー映像は一コマが18.3分の一秒相当とされており、一コマ約0.055秒の間に銃弾が1メートル移動するということは、一時間でおよそ6.5万メートルの飛翔速度となる。
すなわち、この映像をもとにあくまで一発説を主張するなら、オズワルドの第二の銃弾の飛翔速度は時速65 キロ以下となってしまう。
↑再び223-224コマ目。224コマ目の時点でケネディは明らかに状態に被弾した様子を示しているが、コナリーの胸元の「めくれ」は今まさに起こったばかりである。「時速65キロ以下の銃弾」は、まさにこの前の223コマ目で二人の間の空間を浮遊している「はず」である。
多分にアラのある推測だが、番組の主張のバカらしさを説明するにはそれで十分だろうし、それ以上徒労もしたくない。
つまり、ケネディの喉から最大限に見積もっても時速65キロで出たカルカノの銃弾が、次にコナリーの胸を貫通し、さらに腕を貫通しその骨を砕き、大腿に突入したことになる。これがあまりに荒唐無稽な「設定」なのは言うまでもない。
そもそもそれ以前に、「時速65キロで進む銃弾」というものがこの世に存在するのだろうか。
世にも奇妙な「ゆっくり弾」。そう表現しイメージしてみるとなにか楽しい気分になってくるが、しかし事態の重大性は楽しいどころの話ではない。
このようにシングル・ブレット・セオリーが崩壊していることはすでに疑問の余地なく明らかであり、したがってこの番組で語られたすべてのメッセージめいたものが虚偽であることは、もとから確定しているのである。
そのことを知りながらこうした番組が垂れ流されるのを目の当たりにする、実に奇妙なこの気分。
名前は忘れたがどこかの大学で教えているらしいコメンテーターらは、こうした一見すれば明らかな事実に単に気づかないのか触れないまま、当のその画像を示しながら
「結局、一枚の写真が真実を示しているように見えても、その見方は様々。そして事実は公式説を超えるものであるはずはない。なのに陰謀論に吸い寄せられるなんて、陰謀論者は愚かで嘆かわしいデスネ〜」
ということをのたまうといったありさまであった。(オブラートに包んでいるが、言いたいのは要するにそういうことだろう)
このことは、「あまりに明らかな事実が、情報操作によって歪曲され続けてきて、現に歪曲されている」という、この事件の真の問題がどこにあるかをわかりやすく示している。それが事件の半世紀後にもなって、事件に直接関係のない日本のテレビでまで語られたというわけだ。
皮肉ではなく、これは政治的プロパガンダの永続性と広汎性を示す格好の事例となることであろう。
奇矯な米国の一研究者の説を鵜呑みにして、決定的な証拠を現に目の前にしながら、それが示すものとは正反対に「陰謀論が妄想だと裏付けられた証拠」と不可解な断定をし、「世論誘導の危険性」は「民主主義の裏面でもある」などと得意げに述べている訳知り顔のオッサンたち。
そしてそれを垂れ流すだけの公共放送。
これぞほんとうの「ダークサイドミステリー」と言わずしてなんであろうか。
要するに彼らは「陰謀論者はバカだ」といっていたわけだが、文字通りのブーメランであり、実に痛い。
主流の説に無批判に、自分では何も考えずになにか教訓めいたことを語ってしまう点で、実におめでたい人たちと言うことは、事実なので差し支えはあるまい。
しかしこのような番組が公共放送によって作られようとは。NHKという会社の劣化ぶりをここでも見せつけられた思いがする。
先の参院選で政見放送を茶化した泡沫政党が議席を獲得したのは嘆かわしいが、一方でこの体たらくではそうしたことがあるのも当然というものであろう。
この事件の特徴は、正しいとされている公式の説が、こうしてネットの情報を収集したてみれば、素人のしかも外国人でも明らかに事実に反するということがわかるところにあると思います。
にもかかわらずそれを「陰謀論」と決めつける公共放送の番組…
ほんとに何に忖度しているのか
納得のいかぬまま、放送終了後検索してここにたどり着きました。
やっぱりあの番組は糞ですね。
ウォーレン委員会に忖度してるのかよ、と言いたくなりますね。