〈私〉はどこにいるか?

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台風に思うこと:あえて言えば想定内だった

2019-10-27 | 持続可能な国づくり
台風被害、豪雨被害が集中しており、気候変動の影響が明らかに新たな段階を迎えたことを実感させる10月であった。
こうした被害はおそらく間違いなく毎年恒常化していくことだろう。というよりも、ますますひどくなることが容易に予測されてしまう。
いま、社会はこの状況に対して、目先・個々の対応策や役所等の不手際のバッシング以外、いうべき言葉を失っているように見える。

これに関して、当ブログでもこれまでフォローしてきたサングラハ教育・心理研究所の岡野守也先生が、「持続可能な国づくりを考える会」という私も参加しているグループのブログで記事を再開して書いておられるので、ぜひご参照いただきたいと思う。
台風19号後の記事だが、いみじくもその後の千葉の水害で「甚大な被害」が続くこととなってしまった。

「記録的な豪雨」「かつてない規模」「想定外の事態」…そうした言葉が語られているが、この記事にある通りこれはかつて「想定」されていた事態がその通り起こったこと、むしろ予測を前倒しする形で起こっていたことは、少なくとも一般人の見聞きするメディアでは語られていない。

同会では私も参加して2005年ごろ以降、当時のIPCCによる気候変動による被害予測などを総合的に取り上げ、代案を提示するシンポジウムを開催してきた。
反応はまったくはかばかしくないものであったが、そんなことにはかかわりなく、その予測が科学的に実に的確だったことがいまさらながら痛感させられる。
問題は、まっとうな言葉がどうしたら人々に、ということは自分の心を含めてしっかり届くのか、というところに尽きる。今やそう総括してよいと思われる。

実際、今後わずか10年が、大げさではなく人類の正念場なのである。
記事にある通り、オピニオングループの創出がぜひとも望まれる。多くの人に読んでほしい記事だと思われる。

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