*画像は本文とは全く関係ありません。がそれにしても思うのは「ただの心しか持たない」彼らには心の荒廃も社会の崩壊も関係なく、その姿を見ると私もかわいがられている家の飼い猫になりたいなと…
思えば拙ブログではずっと人心の荒廃ということで書いてきたような気がしますが、しかしこの議論は自分の主観的な感覚を語っているだけではじつは説得力がなく、またそれだけだと「昔はよかった」的な現状への不満・愚痴に陥る可能性があります。
(正直申せば私は結構そういう動機で書いているような気がしてきました。感情をベースに議論しちゃならないですね…というかさきに感情(動機)がないという議論は凡夫たる身にはなんだかむずかしいので、せめてその動機にプラス裏付けをする努力をしたいもの)
そして「いつの時代もそうだった、それが人間の本質なんだ」とか「報道がなされるようになって注目されているにすぎない」とかいうよくあるもっともらしいことばに、「う~んそんなものかな」と腰砕けになってしまうと。
さいきん本家(ということはこちらは「分家」を名乗っていることになるが)岡野先生のブログが更新快調で読者としてはうれしいところですが、ここ2回、シリーズでこの問題に関する統計数字を取り上げておられます。
詳しくは本家を見ていただいた方がいいですが、児童虐待と自殺に関する最近の公式な統計に、「人心の荒廃」ははっきりとあらわれているといって過言ではないと思われます。
児童虐待に関しては「世間の注目を浴びるようになり、通報制度などが始まってこれまで明るみに出なかったケースが表に出ているにすぎない」といった議論をよく聞きますが、それだけではこの恐るべき急上昇を説明することはできないのではないでしょうか。
また「世間のしがらみ=つながり」がいまよりずっと濃かったかつてにきわめて発生件数が少なく、「他人はカンケーない」「隣の部屋の人の名前も顔を知らない」という今の風潮で逆に認知件数が増えていることも、上記の議論では矛盾してしまいます。
そして自殺の多さ…とりわけ他国との比較は客観的に冷厳たる事実を示していると思われます。
我が国は自殺率で世界10位、というと「う~ん多いのかな」くらいに思われるかもしれませんが、しかし前の9カ国のすべてがロシアはじめ旧ソ連、そして東欧の(場所のよくわからない)国々であることに注目する必要があります。
ということはメジャーな国(といったらラトビアやベラルーシには申し訳ないが)で日本は間違いなくトップクラスと言うことになります。
(ところでこの旧ソ連・東欧が上位を占めているという事実には、社会主義政権の崩壊とその後むき出しの資本主義経済に飲みこまれた脆弱な経済社会の激動ということもさることながら、社会主義体制とマルクス主義思想というよりどころを失って以降の、国民の価値観の空白を示されているようであり、そのあたりに伝統精神を捨て去りつつある我が国日本と共通するところがあるのかもしれません)
しかも現場におられる方はよくご存知かもしれませんが、自殺を身内で隠したり事故として処理したりする傾向の強い日本においては、この年間3万5千人は事実上氷山の一角である可能性が高いのではないかと思われます。
しかしこの数字だけでも、このブログでの話題に引きつけて言えば、旧軍における特攻戦死者のおよそ7倍、硫黄島での日本人の戦死者の2倍ということになります。数字だけ聞くとさらっと聞き流してしまいそうですが、これはじつは驚くべき数字です。
およそ1日100人が自殺で世を去る…
多くの私たちが日々実感しているとおりの事実は、統計で裏付けられていると言って間違いないと思われました。
私たちはためらうことなく統計的事実に基づいて「この社会はどっかおかしい」と言うことができるし、また言う必要があると思われます。
…とはいえそれで絶望で目の前を真っ暗にしていてもしょうがない。
これに取り組むための「代案」が上記「本家」の岡野先生のブログに書いてあるので(トップページの目次のとおり)、ぜひ読まれることをお勧めします。
私は世代としてたとえば学生時代に報道に接したオウム事件などの強い影響受けてきたこともあり、「特定の人物や思想に入れあげることは危険であり、それ以前に主体性を没却したひじょうに恥ずかしい態度である」というタブーが強く働き(またそういうタブーは私たちの中でほとんど空気化・自明化しています)、あまりそのことを前面に出すことを控えてきました。
が、考えてみれば自分のこれはと思う主張をせずに何のためのブログか。
また、「本家」で言われていることは、上記の人心の荒廃への処方箋としてほとんど「直球ど真ん中」であると思われます。
不肖大学卒業以降(思えば大学ではまったく勉強しなかった。まさかいまになって勉強する時間がほしくなるとは…!20代に戻りたい)そこで学んできた者としては、その紹介に努めることをぜひやりたい、ということで。
ていうかそれがブログ始めた当初の理由だったのだが…
久しぶりにランキングタグはりました。
ぜひひと押しを!お願いします~
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思えば拙ブログではずっと人心の荒廃ということで書いてきたような気がしますが、しかしこの議論は自分の主観的な感覚を語っているだけではじつは説得力がなく、またそれだけだと「昔はよかった」的な現状への不満・愚痴に陥る可能性があります。
(正直申せば私は結構そういう動機で書いているような気がしてきました。感情をベースに議論しちゃならないですね…というかさきに感情(動機)がないという議論は凡夫たる身にはなんだかむずかしいので、せめてその動機にプラス裏付けをする努力をしたいもの)
そして「いつの時代もそうだった、それが人間の本質なんだ」とか「報道がなされるようになって注目されているにすぎない」とかいうよくあるもっともらしいことばに、「う~んそんなものかな」と腰砕けになってしまうと。
さいきん本家(ということはこちらは「分家」を名乗っていることになるが)岡野先生のブログが更新快調で読者としてはうれしいところですが、ここ2回、シリーズでこの問題に関する統計数字を取り上げておられます。
詳しくは本家を見ていただいた方がいいですが、児童虐待と自殺に関する最近の公式な統計に、「人心の荒廃」ははっきりとあらわれているといって過言ではないと思われます。
児童虐待に関しては「世間の注目を浴びるようになり、通報制度などが始まってこれまで明るみに出なかったケースが表に出ているにすぎない」といった議論をよく聞きますが、それだけではこの恐るべき急上昇を説明することはできないのではないでしょうか。
また「世間のしがらみ=つながり」がいまよりずっと濃かったかつてにきわめて発生件数が少なく、「他人はカンケーない」「隣の部屋の人の名前も顔を知らない」という今の風潮で逆に認知件数が増えていることも、上記の議論では矛盾してしまいます。
そして自殺の多さ…とりわけ他国との比較は客観的に冷厳たる事実を示していると思われます。
我が国は自殺率で世界10位、というと「う~ん多いのかな」くらいに思われるかもしれませんが、しかし前の9カ国のすべてがロシアはじめ旧ソ連、そして東欧の(場所のよくわからない)国々であることに注目する必要があります。
ということはメジャーな国(といったらラトビアやベラルーシには申し訳ないが)で日本は間違いなくトップクラスと言うことになります。
(ところでこの旧ソ連・東欧が上位を占めているという事実には、社会主義政権の崩壊とその後むき出しの資本主義経済に飲みこまれた脆弱な経済社会の激動ということもさることながら、社会主義体制とマルクス主義思想というよりどころを失って以降の、国民の価値観の空白を示されているようであり、そのあたりに伝統精神を捨て去りつつある我が国日本と共通するところがあるのかもしれません)
しかも現場におられる方はよくご存知かもしれませんが、自殺を身内で隠したり事故として処理したりする傾向の強い日本においては、この年間3万5千人は事実上氷山の一角である可能性が高いのではないかと思われます。
しかしこの数字だけでも、このブログでの話題に引きつけて言えば、旧軍における特攻戦死者のおよそ7倍、硫黄島での日本人の戦死者の2倍ということになります。数字だけ聞くとさらっと聞き流してしまいそうですが、これはじつは驚くべき数字です。
およそ1日100人が自殺で世を去る…
多くの私たちが日々実感しているとおりの事実は、統計で裏付けられていると言って間違いないと思われました。
私たちはためらうことなく統計的事実に基づいて「この社会はどっかおかしい」と言うことができるし、また言う必要があると思われます。
…とはいえそれで絶望で目の前を真っ暗にしていてもしょうがない。
これに取り組むための「代案」が上記「本家」の岡野先生のブログに書いてあるので(トップページの目次のとおり)、ぜひ読まれることをお勧めします。
私は世代としてたとえば学生時代に報道に接したオウム事件などの強い影響受けてきたこともあり、「特定の人物や思想に入れあげることは危険であり、それ以前に主体性を没却したひじょうに恥ずかしい態度である」というタブーが強く働き(またそういうタブーは私たちの中でほとんど空気化・自明化しています)、あまりそのことを前面に出すことを控えてきました。
が、考えてみれば自分のこれはと思う主張をせずに何のためのブログか。
また、「本家」で言われていることは、上記の人心の荒廃への処方箋としてほとんど「直球ど真ん中」であると思われます。
不肖大学卒業以降(思えば大学ではまったく勉強しなかった。まさかいまになって勉強する時間がほしくなるとは…!20代に戻りたい)そこで学んできた者としては、その紹介に努めることをぜひやりたい、ということで。
ていうかそれがブログ始めた当初の理由だったのだが…
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