宇ち中
宇ち多゛中毒のページ




2006/07/08
前日の高橋で酒場話に盛り上がっているときに、荻窪のやき屋はすんごい良いですよね~、という話に。酔っぱらったボクは、明日行っちゃいますか、と持ちかけます。おっとこまえのHさんは先約ありでしたが、Kさんご夫妻はなんとかオッケーとのこと。行きましょう行きましょう、ということになり、本当に行くことになりました。Kさんご夫妻とは、やき屋の口開け16時にお店へ集合。その前に、せっかく荻窪まで行くならと取り壊しの決まったいせやにも行かねば、ということで井の頭線で吉祥寺に乗り込みます。



いやはや、相変わらず風情のある建物です。取り壊しが決定となると、ますますもったいない気がしてきますね。店先の立ち呑み席には4人ほどのお客さん、そして店内に入ると半分くらいの入りでしょうか。この時間は一番空いている時間帯なのかもしれません。入ってすぐのカウンター席に着席し、まずはビールをいただきます。



赤星が飲めるのも嬉しいですねぇ。しばらく店内を見回して、壁に貼ってあるメニューから焼き物を選びます。軟骨は品切れとのことで、ガツ、つくね、カシラ、シロを塩でお願いします。ビールを飲みながら焼き上がりを待っていると、割と早く出てきました。



1本80円。今日はこのあともあるので、ちびりちびりとかじりながらビールを飲みます。でもビールは10分ほどで空いてしまい、次の飲み物を悩みます。あともあるし、ビールにしておこうかなと思いますが、やはり焼酎に行ってしまいました。女将さんが冷えたポットから、カウンタの上に置かれたコップに離れた位置から器用に焼酎を注ぎ、すり切り一杯。まさに熟練の技、見事ですね。こぼさないように気を付けて、コップの表面に口を付けてちょっとだけ焼酎をすすります。いやぁ、冷えていて旨い。そしてテーブルに備え付けのシロップを少し垂らします。



ちょっぴり色づいた焼酎もまたきれいです。焼酎をすすりながら、のんびりと焼き物をいただきます。周りにはボクと同じような一人客の皆様方。混んでないので、一席おきずつゆったりと座れますね。一番右隅のお客さんは、新聞を大きく広げてのんびりとくつろいでいます。うーん、まさに土曜の午後の時間を有意義に過ごされてますね。ボクもゆっくりゆっくり、焼酎をちびりちびり。するとうしろを、串が打たれた焼き物のネタを、従業員さんが搬入しました。軟骨も入ったようです。思わず軟骨とつくねをタレで注文しちゃいました。そして焼酎も二杯目・・・。



後で考えると、ここでの焼酎がこの日の敗因です。最初から飛ばしすぎだと思いつつも、安酒に走ってしまう貧乏性なボク。呑んでいるときは当然ながら幸せ一杯なんですけどね。2杯目の焼酎をもらってからすぐに軟骨とつくねも焼き上がりました。



つくねをタレで試したくて、軟骨もタレですが、どちらも塩のほうが良かったかもしれません。

しかし、すぐそこの通りは車通りも人通りも多く慌ただしいのですが、少し入った店内は本当にゆっくりとした空気が流れます。そして高い天井には煙がもうもうに煙っています。



しかし、つくづくこの風情のある店内もあと少しでなくなってしまうと思うと、ホントもったいないなあと思います。結局40分弱の滞在でしたが、すごく長くいたような気がしました。大瓶一本と焼酎二杯、そして串6本。軽くのつもりが、やっぱりしっかり呑んで食べてしまいましたね。お店を出たあと、しばらくいせやの建物を眺めてから駅へ戻りました。
(つづく)


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