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愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

「みちのく怪談プロジェクト」と「ふるさと怪談トークライブ」

2011年04月21日 | 災害の歴史・伝承
昨年、話題になった「みちのく怪談プロジェクト」。

http://d.hatena.ne.jp/michikwai/

その開催を支えている仙台の出版社・荒蝦夷さんは、

東日本大震災でかなりの被害をうけたようですが、

第二回目の今年の「みちのく怪談プロジェクト」をどうしても開催したいとのこと。

そこで、雑誌『幽』編集長の東雅夫さんが、

プロジェクトを支援するため、以下のチャリチィ・イベントを発意され、

今、全国各地でその開催の調整に入っています。


詳細は、こちら。

http://blog.bk1.jp/genyo/archives/2011/04/01.php


趣意書を引用します。


【ふるさと怪談トークライブ企画趣意書】


 地域に根ざした文芸振興と、世代間/地域間コミュニケーション確立の一環として、仙台の出版社・荒蝦夷と作家・高橋克彦、民俗学者・赤坂憲雄、文芸評論家・東雅夫が中心となって2010年に開催された「みちのく怪談プロジェクト」は、東北各地で大きな反響を呼び、成功のうちに初年度を終了しました。

 ところが、関連書籍の発刊と第2回の開催へ向けて準備を進めていた矢先の3月11日――東日本大震災によって荒蝦夷の事務所およびスタッフの自宅は甚大な被害を被りました。
 スタッフは自分たちも家財を失った被災者であるにもかかわらず、現在は山形に仮事務所を構えて、再起を期しております。
 大手取次店に頼らず、東北一円の書店と直取引による地域密着型の経営を旨としてきた荒蝦夷にとって、今回の震災は多くの取引先と店頭在庫を一挙に失うという深刻なダメージをもたらしました。
 にもかかわらず、被災直後から、荒蝦夷代表の土方正志氏は「鎮魂をテーマに、是が非でも第2回みちのく怪談コンテストを今年、開催したい」という力強い決意を表明されています。

 こうした現状に鑑み、本づくりや取材活動などを通じて、荒蝦夷と親しく交流してきた怪談作家・出版関係者有志により、このほどチャリティ・イベントの開催が発意されました。
 全国各地の取材先/関係先で「ふるさと怪談」をテーマとするトークライブ(講演+対談+怪談会)を催し、入場料の全額を「みちのく怪談」の活動資金として荒蝦夷に寄付するという趣旨の計画です。

【おもな内容】
基調講演「今なぜ、ふるさと怪談なのか?」東雅夫
怪談語り「私のふるさと、私の怪談」各回ゲスト作家
怪談会「ふるさとの怪談を語ろう!」地元有志+ゲスト作家+東

【発起人/運営責任者】
東雅夫(ひがし・まさお)
1958年、神奈川県横須賀市生まれ。アンソロジスト、文芸評論家、怪談専門誌「幽」編集長。
早稲田大学文学部卒。1982年に研究批評誌「幻想文学」を創刊、2003年の終刊まで21年間にわたり編集長を務めた。近年は各種アンソロジーの企画編纂や、幻想文学・ホラーを中心とする批評、怪談研究などの分野で著述・講演活動を展開中。
評論家として「ホラー・ジャパネスク」や「800字小説」などを提唱。
NHKテレビ番組「妖しき文豪怪談」「日本怪談百物語」シリーズ等の企画監修や、「幽」怪談文学賞、ビーケーワン怪談大賞、みちのく怪談コンテストなど各種文学賞の選考委員も務める。
著書に『怪談文芸ハンドブック』(メディアファクトリー)『遠野物語と怪談の時代』(角川学芸出版)ほか、編纂書に『文豪怪談傑作選』(ちくま文庫)『伝奇ノ匣』(学研M文庫)『てのひら怪談』(ポプラ文庫)の各シリーズほかがある。
※著者公式サイト「幻妖ブックブログ」http://blog.bk1.jp/genyo/
※ツイッター http://twitter.com/kwaidan_yoo