愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

四国の玄関口 太陽石油旧本社(青木石油)

2011年04月25日 | 地域史
今、八幡浜港にいます。ここのロビーでは公衆無線LANが使えるので、重宝しています。八幡浜港の前にあった太陽石油旧本社(青木石油)の跡地が、このような「青木公園」になりました。一応、ありし頃の建物の写真や地図が石パネルで掲示されています。近代の四国の玄関口の顔だった建物でした。

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ビジターズハウスの展示

2011年04月25日 | 日々雑記


愛媛原発の近くにいる。原子炉建屋も実によく見える。今、愛媛原発すぐそばの道の駅の休憩所にてコーヒーを飲みながらパソコンを打っている。ここは原子力ビジターズハウスに隣接した建物。ビジターズハウスは原子力発電の仕組みを紹介した展示施設だ。久しぶりにここの展示を見た。先月から報道で流れている原発事故の情報が少しだけ頭の中で整理できた。このビジターハウスはもっと多くの人が見学すべきだとも思った。さて、通常、ここの原発は愛媛原発とは呼ばれることはない。町の名前で呼ばれている。今回の福島第一原子力発電所のように、福島市にあるわけではないのに県名で福島原発と呼ばれることと横並びで考えると、ここは愛媛原発と呼ぶことになる。このことは地元に住む人から言われて改めて気づかされたことだ。福島原発という県名であり原発から離れた市名の「福島」のネーミングにより、原発から距離のある中通りや会津地方にまで風評被害が深刻となっているが、かといって市町村名を冠名にして呼ぶことも別の意味での弊害が出てくる。どちらがいい・悪いと結論が出せるほど簡単な問題ではない。

ところで、私が住んでいる家は愛媛原発から20数キロの距離にある。実家はさらに近く、約10数キロの位置だ。おおむね20キロ圏内の市町では1970年前後以降の原発が建設される頃からの経緯を、町の中で体感しながら過ごしているし、この地域限定の地方紙でも頻繁に原発のことが取り上げられてきた。このため、少なからず原発に関する知識を持っている住民が多い。これは私が東京で過ごしていた頃に、原発の情報について周囲があまりにも疎いし、無関心さにちょっと驚いたという経験に基づく。ところが愛媛県内でも、あまり変わらない状況だと気づいた。愛媛原発20キロ圏から一つ峠を隔てて外に出ると、原発は完全によそ事というように認識している住民が多いという印象がある。その落差を、20キロ圏内の実家で過ごして、今、隣の30キロ圏の自治体に住んでいる自分はしばしば感じる。それ以前に、そもそも30キロ圏内に位置していることすら意識していない人の方が多いかもしれない。

いずれにせよ、今、愛媛原発は実際に存在し、稼働している。そしてそれに従事したり、関係したりしている住民も非常に多い。そして地域経済ならびに地位共同体の根幹にまで原発は浸透している。「原発をすぐに無くすべし」という意見もあろうが、即無くすことは、現在の地域の構造を根本から覆すことになる。かといって、今回の福島第一原発の規模の事故が発生すれば、当然、地域そのものが崩壊の危機を迎える。どちらを選択しても地域の根源を揺さぶられる事態になる。その現状の中で、これからの2010年代以降をどのように進めばよいのか。これは、ここに住む人間が向き合わざるを得ない課題である。愛媛原発近隣市町に住む身としては、今回と同様の事故が二度と起こらないよう願うし、原子力の現状・現実を知っておく努力だけは避けてはいけない。そう思っている。そのため今、愛媛原発のすぐそばでコーヒーを飲んでいる・・・というわけではない。今日は久々に仕事が休みなので、体をケアするため温泉に入ろうと車を走らせた。すると必然的にここを通らざるを得ない。それで帰りに休憩して、今ここにいる。ただそれだけの日常だ。

ここに来てみると、愛媛原発のビジターズハウスを、もう一度見学してみるのもいいかも。と思って書いた文章。今も左を向くと、原子炉建屋がよく見える。ここから四国の約半分の電力がつくられている。これが現実。



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「時の迷路」展を楽しむ! USTREAM動画配信しました。

2011年04月25日 | 日々雑記
先日開幕した愛媛県歴史文化博物館の特別展「時の迷路-香川元太郎のフシギな世界-」の展示室内の様子を、展示担当者の私、大本が約6分でレポートしました。USTREAMでの動画配信です。

愛媛・八幡浜TV on USTREAM
http://www.ustream.tv/channel/nanyotv

迷路に、かくし絵に、クイズ。各時代の歴史を楽しみながら展示室を探索します。


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