愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

本家「座敷雛」

2009年04月04日 | 年中行事
昨晩、東京の某大手テレビ局のニュース番組制作者から問い合わせ。職場ではなくて、夜10時半に自宅に突然の電話。どこで自宅電話番号を知ったのかと思ったら、調査でお世話になっている方からの紹介らしい。先方は結構、切羽詰った状況らしく、今日のテレビで流れるニュース映像を作っていて、確認事項があったので、夜にもかかわらず、問い合わせしたみたい。ちょうど職場から帰宅したところだったので、テンションはまだ仕事モードで、丁重に対応しましたが、少しびっくりしました。いつもなら酔っ払っています。

昨日は、本当は早く仕事を切り上げて、夜の座敷雛を見たかったのだが、かなわず。でも、前日2日の午前には、じっくり拝見させていただきました。穴井の真穴地区公民館でもいろんな古い写真を見ました。公民館長さん、長命講の会長さんはじめ、いろんな方と挨拶することができて、よかったです。お土産もありがとうございました。感謝。

ところで、最近、「座敷雛」という名称を、真穴以外でいろんなところで使用している・されているのも、気にかかる。長女の初節句という家庭行事、そして棟梁制度を有しているように、地域を挙げての伝統行事として継承されているのは、八幡浜市真穴地区だけ。しかももともとは穴井地区発祥。何か「座敷雛」の名称が少し安売りされているような感じがして、心配。観光資源として非常に高い価値を持っている裏返しなのだろうが、民俗文化財として本物の「座敷雛」は、八幡浜市真穴地区だけ。これは強調しておかないといけないと思う。

最新の画像もっと見る